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OH基って?

アセテートフィルムにはOH基があるため手の水分を吸着する性質があるから触るとしっとりしている・・・と聞きました。 そもそもOH基って何ですか?どういうものなんでしょうか? 手の水分を吸着するって本当ですか?吸着してすぐに放散して・・・ということで触ったときだけしっとりした感じがするものなのでしょうか? この質問を読んでいただいてわかるとおり、理系の基礎知識はゼロに等しいです。 こんな私にも理解できるように、どなたか教えていただけないでしょうか? 触るとしっとりしているとか、ざらざらしているとか、とにかく触感が変わっているフィルムを探しています。そういったフィルムをご存知でしたら教えていただけないでしょうか? よろしくお願いします。

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noname#4746
noname#4746
回答No.4

 酸素(O)は、手を2本持っています。一方、水素(H)には、手は1本しかありません。このため、OとHが互いに手をつなぐと(専門用語で言えば、結合すると)、Oの手が1本余ります。図にすれば、-OHとなります。図中の「-」は、Oの残りの手です。  このままでは不安定なので、-OHは、この単位で他のものと手をつなぎたがります。例えば、他のHと手をつなぐとH2O、つまり水の分子となります。この状態では余っている手はないので(新たにくっついたHの手は、Oの余っていた手とつながっている)、ようやく安定な分子として存在することができます。  「基」とは、このようにグループで手をつなぎたがるものの総称で、OH基(水酸基)の他にもいろいろなものが存在します。ご質問の場合、アセテートという高分子を構成している元素とOH基とが手をつないでおり、このOH基がフィルムの表面に存在しているのです。  さて、このH、他のものとつなげる手は残っていないのですが、他のものを電気的に引き寄せる力を持っています。例えば、水の中では、H2O分子中のHが他のH2O分子中のOを引き寄せます。            H  H        /     `O-H・・・O           `H という具合に。これを水素結合といいます。  上図の左側のH2Oをアセテートフィルムの表面のOH基に、右側のH2Oを手の水分に置き換えて考えてみて下さい。これが、手の水分がフィルムに吸着される理由だと思います(おそらく、ですが)。つまり、手の水分は、OH基と水素結合することによって手から離れていっているのです。  残念ながら、私が説明できるのはここまで。触感が変わっているフィルムに関しては、情報をもっていません。あしからずご了承下さい。          

その他の回答 (3)

  • Zincer
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回答No.3

>そもそもOH基って何ですか?どういうものなんでしょうか? inorganicchemistさんの仰るとおり、水分子の一部と考えて良いと思います。 水に水は溶けますよね(当たり前)。このように似た形のものがあると、なじみ易くなります。 >触ったときだけしっとりした感じがするものなのでしょうか? 揚げ足取りのようになりますが、触らないと触感は味わえないのでは? 吸着現象は平衡反応(くっ付いたり離れたりを常に行っている)ので、常に水蒸気を出している手で触る事によって、一時的に水分子の量が増えることは考えられます。 触感に関しては、miDumoさんの仰るように表面の(化学的)性質よりは、その形状に依るところが大きいと思います。komarinrinさんは「テフロン」という物質を聞いたことがあると思います。この物質は撥水(水をはじく)性の代表例みたいなものですが、私的にはかなりスベスベ感(ちょっと「しっとり感」とは違うかな?)があって、好きな手触りですね。 一応補足しておきますが、「アセテートフィルム」と言うのは、親水性の高いセルロースの表面のOH基を酢酸(薄めると酢)と反応させて得られる物なのでそれほどOH基が残っているとは思えませんが?(全部反応させているわけではありません)

  • miDumo
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回答No.2

フィルムの手触りについての質問とお見受けします。 この場合、OH基(水酸基)はあんまり関係なく、 表面の加工次第と言う気もしないでもありませんが。。。 OH基は酸素(O)と水素(H)が一つずつで構成された部品とでも言うべき物質で、全体としてマイナスの電気を1つもっており、そのため、プラスの電気をもつ物質と結合します。例としてH20(水。水素1つとOH基1つ)ベンゼンなどにもくっつき様々な物質を作ります。 さておき。。。 かわった素材としてはコラーゲン含有の樹脂フィルムなどは 人の皮膚のような滑りにくさ、なめらかさ、しっとり感から 一部ノートパソコンの外装に利用されたりしています。 IBM ThinkPadにそんな機種があったように思います。

回答No.1

よく水と油といいますが、化学の観点から、ひどくおおざっぱに 言ってしまうと 水:OH基 油:CH3、CH2などの炭化水素基 となります。 どのような基が表面に出ているかによって、その表面の化学的特性 (濡れ易さ、親水性、疎水性)は大きく変化します。 代表的な例ではビニールとビニロンの違いがあります。 これは高校の化学で習うものですが、ビニールは水酸基を 多くもち、水に濡れやすいのがビニロンになるとかなり 水をはじくようになります。 水酸基とは?という問いに対してですが、水の一部分と 同じです。水はH2OですがHOHとも書けます。 普通こんな表現はしませんが、水は水酸基をもつ。 といえなくもありません。似たような構造の間には 親和性がありますので、水酸基を多く含む物質は 水になじみやすい、濡れやすい、溶けやすい といった性質をもちます。

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