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アセタール化&ヘミアセタール基とは?
- アセタール化とはアルデヒド基とヒドロキシル基が反応してヘミアセタールを形成する反応であり、糖類でよく見られる反応です。
- ヘミアセタール基とは糖類の構造中に存在するアセタール化された部分のことで、糖の環構造を安定させる役割を持っています。
- α-D-グルコースの場合、ヘミアセタール基はグルコースのアルデヒド基と第1位炭素上のヒドロキシル基の反応によって形成されます。
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rei00 です。 > こちらでは、ヘミアセタール基はR’以外の部分 > (-O-CHR-OH)ということでしょうか?? -O-CHR-OH 部分という事ではあってはいるんですが,R’以外と言われるとチョット違うです。糖の場合,お書きの式のRとR’が同じと考えて下さい。つまり次の様になります(等幅フォントでご覧下さい)。 HO-R’-R-CHO ↓ R--CH-OH I I R’-O で,ヘミアセタ-ルと言った場合,R,R’が存在するという前提で,この中の -O-CH-OH 部分を指します。 いかがでしょうか。分かり難いかな?
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- rei00
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rei00 です。 何かヤバイ事回答しちゃったようで,言い訳(?)に来ました。なお,cellobiose の IUPAC 名はお書きのもので正しいです。 > え!α型の方が安定なんですか!? > D-グルコースは『α;37%、鎖状;0.1%、β;63%』だと > まとめてあるんですけど、もしかして間違ってますか!? あ~,やっぱり書かなきゃ良かったですね。先の回答にも書いた様に『一般に』です。 先に書いた様に,「アノマ-効果」によりますが,この効果の大きさは「ハロゲン > OCOC6H5 > OCOCH3 > OCH3 > OH > NH2」の順で小さくなります。一方,シクロヘキサンのイス型ですから,エクアトリアル置換基の方がアキシアル置換基より安定です。 で,この両者の釣り合いで実際の平衡は決ります。グルコ-スの場合,お書きの様に『α;37%、鎖状;0.1%、β;63%』でβ型の方が多いです。一方,D-マンノ-スの場合,『水溶液中で,α-形が 68.8%,β-形が 31.2% で平衡に達して』いるそうです(「糖化学の基礎」阿武喜美子・瀬野信子 著,講談社サイエンティフィク,p.29)。 いかがでしょうか(フ~,何とか面目保てた)。
お礼
なんか難しいですけど、まとめは合ってるんですよね。(^^; 僕がやってる単糖類はグルコースとガラクトースとフルクトースだけなので、 全てβ型が安定だと勘違いしていました。 マンノースはFischer投影式しか書いてなかったので・・・。 またもやわざわざ本を調べていただいてどうもありがとうございます。 これで一応、今回聞きたいことは全て(たぶん(笑)です。 たくさん質問してどうもすみませんでした。m(_ _)m
- rei00
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rei00 です。 お礼拝見しましたが,その通りです。 ちなみに,マルト-ス,ラクト-ス,スクロ-スの IUPAC 名は「4-O-α-D-glucopyranosyl-D-glucose」,「4-O-β-D-galactopyranosyl-D-glucose」,「β-D-fructofuranosyl-α-D-glucopyranoside 又は α-D-glucopyranosyl-β-D-fructofuranoside」となり,平衡が存在する(α,βが決らない)糖についてはαもβも記載しません。 ※ お分かりかとも思いますが,念のため,上記の IUPAC 名をマルト-スを例にとって簡単に説明しておきます。 4-O-:4位の酸素に何か(この場合は D-glucose)が付いている事を示しています。 α-:この糖がα配置である事を示しています。 D-:糖の絶対配置がD配置である事を示しています。 glucopyranosyl-:付いているのがグルコ-スで,ピラン型である事を示しています。 D-glucose:上記のもの(α-D-glucopyranosyl)が,D-glucose に付いている事を示しています。前述のように,この糖は平衡状態で存在しますからαもβも付けません。 他も同じ様に考えて下さい。なお,スクロ-スの場合,糖のアセタ-ル部分同士で繋がっています。この様な場合,「~side」という表現でその事を示し,位置を示す「1-O-」等は付けません。 あ,それと,一般にグルコ-スはα型の方がβ型よりも安定です(アノマ-効果 anomeric effect とか立体電子効果 stereoelectric effect と言います。いずれ習うはずです。)。ですので,多くの図ではマルト-スやラクト-スをα-αやβ-αの形で示しています。
お礼
詳しい解説をどうもありがとうございます。m(_ _)m と、いうことはcellobioseの場合は 4-O-β-D-glucopyranosyl-D-glucose でしょうか? >一般にグルコ-スはα型の方がβ型よりも安定です。 >ですので,多くの図ではマルト-スやラクト-スを >α-αやβ-αの形で示しています。 え!α型の方が安定なんですか!? D-グルコースは『α;37%、鎖状;0.1%、β;63%』だと まとめてあるんですけど、もしかして間違ってますか!?
- rei00
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rei00 です。 > マルトースは『α-グルコースが二個合体したもの』と書かれているのですが、 > マルトースの水溶液中での平衡式では、α-βのものもありますよね? あっ,本当だ。これはペ-ジ作成者のミスですね。あるいは,単糖の所に『どれもα型とβ型があるが、それは後に説明する。ここではα型を描いてある。』とありますので,意識的にα型だけにしているのかも知れません。 いずれにしても,gedo-syosa さんがお書きの様に,マルト-スのヘミアセタ-ル部分はα型,開環型,β型の平衡で存在します(その割合はチョット不明ですが)。
お礼
そうですか~。どうもありがとうございます。 では、マルトース=α-αってわけじゃないんですね。 ってことはその下の下のラクトースも同様なんですよね? でもスクロースはヘミアセタール基がなくて、開かないからα-βしかないんですよね??
- rei00
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rei00 です。 何か個人家庭教師みたいになってきましたが・・・・。まぁ,いいか。 > 鎖状グルコースになったらアルデヒド基がある、 > ということで還元性があるんですよね。 > ・・・・・・・・・・・・・・・・・ > で、開かないためにアルデヒド基が出てこないから > 還元性がないんですよね? はい,いづれもその通りです。良くお分かりです。 > 次に「単糖同士の結合」なんですが、これは何なのでしょうか? スクロ-スの構造はお分かりだと思いますが,一応参考 URL を挙げておきます(↓,ここから続く数ペ-ジをご覧下さい)。ここにはマルト-スも並んで書かれているので考えやすいかも知れません。これで分かると思いますが,α-グルコースとβ-フルクト-スが縮合して出来ています。ですから,グルコ-スから見れば,α-グリコシド結合であり,フルクト-スから見ればβ-グリコシド結合です。 > (そもそも、グリコシド結合というのが何なのかよくわかんないんですが・・・) 私も上手い(分かり易い)説明が思い付かないので,今回は最初から「化学辞典」(東京化学同人)の「グリコシド結合」の記述の紹介です。『糖の環状構造にできるヘミアセタ-ルの自由ヒドロキシル基をアルキル化してエ-テルにするとグリコシド(配糖体)ができる。このように配糖体をつくる結合をグリコシド結合という。』 そして,このヘミアセタ-ルのヒドロキシル基が環に対して上に出ているか下に出ているかを示すのがαとβです。 ちなみに,グリコシド結合は一般的に書くと R-CH(OR')OR"(アルド-ス)または R-CR'(OR")OR"'(ケト-ス)のアセタ-ル構造をしていますから酸で加水分解をうけます。
お礼
>何か個人家庭教師みたいになってきましたが・・・・。 すみません。。 なかなか理解できないもので・・。 高分子は高校では時間がなくて教わらなかったし・・・。 >α-グルコースとβ-フルクト-スが縮合して出来ています。 >ですから,グルコ-スから見れば,α-グリコシド結合であり, >フルクト-スから見ればβ-グリコシド結合です。 なるほど。構成単糖のそれぞれから見るのですね。 またもや、わざわざ辞典を引いていただいてすみません。 疑問が解決いたしました。どうもありがとうございます。m(_ _)m ・・と、思ったら参考URLに書いてあることについて また疑問ができてしまいました。。(爆) マルトースは『α-グルコースが二個合体したもの』と書かれているのですが、 マルトースの水溶液中での平衡式では、α-βのものもありますよね? これはどういう意味なのでしょうか??
- rei00
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rei00 です。お書きのもので O.K. です。 と,これだけでは素っ気無いですので,「化学辞典」(東京化学同人)の「ヘミアセタ-ル」の記述を紹介しておきます。 【ヘミアセタ-ル(hemiacetal)】 RCH(OH)OR', RR'CHOR" の一般式で表される化合物の総称。RR'C(OH)OR" の化合物はヘミケタ-ル(hemiketal)とよばれたが,現在 IUPAC の命名法ではヘミアセタ-ルとよばれる。 いかがでしょうか。これで明瞭ですね。「だったら最初から辞典を引け!」ってお叱りは無しでお願いします。
お礼
わざわざ辞典を引いていただいてありがとうございます。m(_ _)m でも僕が自分で辞典を引くべきでしたね。どうもすみませんでした。 それともう少し関連の質問があるのですがよろしいですか?(爆) 例えば二糖類のマルトースのまとめがあるのです。 そのまとめに「水溶液中での平衡」という項目を設けています。 ヘミアセタール基は開く、ということらしいので 『α-グルコース+α-グルコース』 ↓↑ 『α-グルコース+鎖状グルコース』 ↓↑ 『α-グルコース+β-グルコース』 という平衡状態にある、としています。 鎖状グルコースになったらアルデヒド基がある、ということで還元性があるんですよね。 それと「単糖同士の結合」というのもつけているのですが、 マルトースの場合は『α-グリコシド結合』だそうですよね。 そして他にもいろいろと二糖類をまとめていますが、 スクロースのまとめをちょっと教えて欲しいのです。 まず「水溶液中での平衡」ですけど、 ヘミアセタール基がないので平衡状態は特にありませんよね? で、開かないためにアルデヒド基が出てこないから還元性がないんですよね? 次に「単糖同士の結合」なんですが、これは何なのでしょうか? (そもそも、グリコシド結合というのが何なのかよくわかんないんですが・・・) いつも質問が多くて申し訳ありません。
- rei00
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rei00 です。やっぱり,そう来ましたか。いや,予測しないでもなかったんですが。 > これからするとヘミアセタール基は > -O-CH- > | > OH > の部分で『”両隣に炭化水素の基(R)が必要”という条件付き』 > とした方がいいのですか? そうですね。それで良いと思います。ただし,先の回答にも書いた様に,左のOにはRが必要ですが右はHでも構いません。 > また、両隣が炭化水素基(R)でなかったらそれは > ヘミアセタール基ではないのでしょうか?? 上に書いた様に,右側はHでもヘミアセタ-ルです。ただし,左側がHの場合はハイドレ-トになりヘミアセタ-ルにはなりません。 いかがでしょうか?
お礼
おぉ!そういうことでしたか! ようやく理解できました!(たぶん(爆) では、こういうまとめで問題ないですか? ___________________________ | 名前 | 構造式 | 特徴・その他 | |_____|_________|___________| | ヘミアセ | (R)-O-CH- |Oには炭化水素基が必要| | タール基 | | |OにHが結合したら、ハイド| | | OH |レートとなってしまう。 | |___________________________| こういう表をこういうところで描くとズレまくりそうで恐いですが・・・。
- rei00
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rei00 です。 >> これは,上に書いた様に,『R’O-CH(R)-OH』が妥当でしょう。 > あれ? > Rは(R)なのに、R’はそのままなんですか? あ,別に R’O-CHR-OH でも構いません。ただ,こう書くと,時々 R’O-CH-R-OH(CにRが繋がり,その先にOHが付いた構造)と勘違いする人がいます。そこで,誤解を避けるため,(R)という書き方をします(この場合,カッコの中のRも,その次のOHも,Cに繋がっている意味になります)。 gedo-syosa さんなら大丈夫とは思いますが,念のため無難な表現を取りました。
お礼
すみません。まだよくわからないのですが、 例えばアルコール性ヒドロキシル基やアルデヒド基の場合、 R-OH R-CHO と書いて、ヒドロキシル基は『-OH』の部分、 アルデヒド基は『-CHO』の部分、だと言いますよね? では、この場合↓は R’-O-CH-R | OH と書いて、ヘミアセタール基はどこの部分だと言うんでしょう? 僕は『R’O-CHR-OH』という表記だと、 R、R’部もヘミアセタール基の一部だという風に感じるのですが、 そういう解釈で大丈夫ですか。 No.2でrei00さんが、 「ヘミアセタ-ルと言った場合,R,R’が存在するという前提で,この中の -O-CH-OH 部分を指します。」 と仰っていますが、これからするとヘミアセタール基は -O-CH- | OH の部分で『”両隣に炭化水素の基(R)が必要”という条件付き』とした方がいいのですか? また、両隣が炭化水素基(R)でなかったらそれはヘミアセタール基ではないのでしょうか?? もしかしたらそんな条件はいらないですか? また滅茶苦茶なことを言ってしまっているような気がします。 変な質問、変な文章ばかりで本当に申し訳ありません。
- rei00
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rei00 です。 お書きの内容で大体あっています。若干気になった点を以下補足しておきます。 > (1)が糖のFischer投影式で(2)が > Haworth投影式ということでしょうか?? そうです。例の Fischer 投影式と Haworth 投影式です。 > 最初の例の > ・・・・・・・・・・ > の場合で考えると、 >『ヘミアセタール基』=『(R)-O-CH(R’)-OH』 > とでも書けるんでしょうか? 何かチョットおかしいですよ。例と『ヘミアセタ-ル基』が合ってないですよ。この例で書くなら,『ヘミアセタール基』=『R’O-CH(R)-OH』です。 > Rって炭化水素の基のことですよね?(爆) 私が書き直した式のR’の事ですよね。それでしたら,その通りです。これが水素の場合『HO-CH(R)-OH』は「ハイドレ-ト(hydrate,水和物)」と言います。もし,上式のRの事(つまり,R’O-CH2-OH)でしたら,これはフォルムアルデヒド(H-CO-H)のヘミアセタ-ルです。 > ヘミアセタール基の構造式は > ・・・・・・・・・・・・・ > とでも書いておけばいいのでしょうか? これは,上に書いた様に,『R’O-CH(R)-OH』が妥当でしょう。
お礼
>例と『ヘミアセタ-ル基』が合ってないですよ。 あ!どうもすみません!m(_ _)m なんか書き間違えてしまってました! >これは,上に書いた様に,『R’O-CH(R)-OH』が妥当でしょう。 あれ? Rは(R)なのに、R’はそのままなんですか?
- rei00
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何か既にわかっていて質問されているような気もしますが・・・。 糖(グルコ-ス)の1位はアルデヒド基ですが,5位の水酸基と環を巻く事によってヘミアセタ-ルになります。つまり,1位の -O(環)-CHR-OH 部分がヘミアセタ-ルです(ここで,O(環) とは環を巻いている5位の酸素原子であり,R は2位炭素を示しています)。 いかがでしょうか。一応参考になりそうなペ-ジ(続・化学ノート)も挙げておきます。下のペ-ジの「教養有機化学 15.アセタールとヘミアセタール」と「大学受験の範囲の目次 4.有機化学関係 3.糖類」をご覧下さい。
お礼
またまた回答して下さってどうもありがとうございます。m(_ _)m と、いうことは R-CHO + R’-OH → R-CH-O-R’ | OH アルデヒド アルコール ヘミアセタール こちらでは、ヘミアセタール基はR’以外の部分(-O-CHR-OH)と いうことでしょうか??
お礼
う~ん。難しいですねぇ・・。 HO-R’-R-CHO ←(1) ↓ R--CH-OH ←(2) I I R’--O (1)が糖のFischer投影式で(2)がHaworth投影式ということでしょうか?? そうだとすると、なんとなくわかってきました。 最初の例の R-CH-O-R’ | OH の場合で考えると、 『ヘミアセタール基』=『(R)-O-CH(R’)-OH』 とでも書けるんでしょうか? で、糖の場合は R部が環状構造になっていて「O、CにそれぞれR、R’が結合」の 条件を満たすため、これもヘミアセタール基。 といった感じですか?? ところでこの場合、Rって炭化水素の基のことですよね?(爆) 前に学校の先生が「R=水素」でもOKな場合もあると仰っていたので・・。 僕は官能基を表にまとめたりしてるんですが、ヘミアセタール基の構造式は (R)-CH-O-(R’) | OH とでも書いておけばいいのでしょうか? (なんかワケわかんない文章ですが、すみません。。m(_ _)m)