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土壌を酸化チタンで殺菌(抗菌)?
トマト栽培をしている農家です。圃場で萎ちょう病の発生が見られるため、その対策として酸化チタンは有効なのか?という質問です。 酸化チタンの粉末を土壌表面に散布することで菌の発生・増殖を抑制する、というはなしをある業者が持ってきました。何やらうさんくさそうなオジサンでした。 この防除方法の有効性、安全性など分かる方がいらっしゃいましたら教えてください。また、実験や研究を行っている機関をご存知でしたら教えてください。 よろしくお願いいたします。
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回答No.2さんの補足です。 私自身にはあまり化学的知識は無いのですが、二酸化チタンを含む農業資剤を使っている果樹園に出入りしていました。この農場では無農薬実践の為に二酸化チタン資剤を使っていました(農地残留農薬除去など)が、それ以外にも葉面散布による光合成促進効果などの良い効果が色々あったそうです。 しかし、二酸化チタン単体では分解力が強力すぎて農業利用は向いていないらしく、この資剤のメーカーは二酸化チタンのバインダー(直接有機物に触れないようにするモノらしい)の開発に成功したので農業資剤を開発したそうです。二酸化チタンの分解力は塩素・オゾンなどよりはるかに強く、有機化合物を構成する分子の結合エネルギーより大きいため有機物化合物を最終的に二酸化水素と水にまで分解してしまうくらいらしいです。こう聞くと二酸化チタンの粉末を圃場に散布する事が結構恐ろしい事だとわかっていただけるでしょう。このように二酸化チタンそのものでは無く、農業利用可能な状態に加工した資剤を使う事をお勧めします。 後、このメーカーの話では二酸化チタンは蛍光灯などのごく微量な光でも効果があるらしく、圃場に投入した場合でも地表から約20cmまでは充分に効果があったという実験結果があるそうです。 上記はあくまで業者と利用者から聞いた話が元なんですが、私自身もこの資剤を使っている果樹園5軒を実際に見た上、他の実施結果・実験結果報告書も読み、結果(収量・品質向上、減農薬など)がついてきていると実感しましたので報告しておきます。嘘の多い業界なので良い資剤を探すのは難しいと思いますが、良い資剤を持ってるメーカーは必ず何がしらかの実験報告書を持っていますのでそういう証拠書類を要求して安全の確認されている資剤を使うのが良いと思います。 一応私の言ってるメーカーは↓です。 http://www.b-mall.ne.jp/CompanyDetail.aspx?id=CQbqCQdyGUez http://www.ecolopia.or.jp/
その他の回答 (2)
大学で研究していた者です。 酸化チタンは紫外線を当てた条件でないと、光触媒としての殺菌効果はありません。しかも、そのとき使う酸化チタンは、粉末どころではなく、パウダー状(小麦粉程度の微粉末)である必要があります。 確かにNo.1の人が言うように、土壌表面のみの殺菌はできるかもしれませんが、撹拌されたりして土壌内に入ってしまうと全く効果がありません。 実際に酸化チタンを農業的に使う方法としては、水耕栽培の溶液中に含まれる菌の殺菌があります。循環ポンプ中に酸化チタンを通過させる層を作り、そこに紫外線ランプを当てると、酸化チタンと紫外線の相乗的な殺菌効果があり、効率よく殺菌できる仕組みです(私の研究はこれです)。 ゆえに、質問者様のような土壌での酸化チタンの利用は不可能です。だまされないようにしてください。なお、酸化チタン自身は、歯磨き粉などにも入っており、無害です。
お礼
回答ありがとうございました。 専門の方に「不可能」と言われてしまっては仕方ないですね。 ご意見参考にさせていただきます。
- hana-hana3
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滅菌機能はあります。 ただし、光触媒なので土と混合してしまうと光の届かない土中での効果はありません。 なので、土壌表面だけ(触媒のある部分)なら有効かと思います。 菌が触媒に触れる事で死滅するので、触媒に触れないでいる周囲の菌は活動可能です。 http://www.techno-qanda.net/dsweb/View/SavedQuery-193 http://www.j-hc.co.jp/saisin.html 土壌中の病害菌を殺すことが出来ないので、萎ちょう病に対しての有効性は殆ど無いのではないかと思います。
お礼
回答ありがとうございました。 参考URLおもしろかったです。
お礼
実際の現場でのお話、参考にさせていただきます。 回答ありがとうございました。