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文“学”に意味はあるの?
文学を学ぶ学生です。 自分の中で文学に関して少し思ったことがあるので質問させてください。 それは文学に意味はあるのか、ということです。 今は夏目漱石の「夢十夜」を心理学の観点から見て解明してみるということを授業でしています。 「この部分は漱石の性的な欲望の象徴になっている」とか 「ここは絶望をあらわしているのだ」とか そのようなことを探していく作業をしているのですが、 自分にはどうもただのこじつけにしか思えません。 そう思って教授に、 「本当に漱石はこのようなことを考えてこれを書いたのですか?」 と聞くと、答えは 「それは重要なことではない。大切なのは視点を変えることによって、文章がどのように変わって読めるかなのだ」 のようなことを言われました。 文学に価値がないとは言いません。 それが書かれた時代の価値観や風俗を調べるための歴史的な価値があると思いますし、 古人の思想や哲学を伝える役目を持っているとも思います。 しかし、すべて文に隠された意味がある的な読み方をすると、偶然できた文章の表現にまで重大な意図があるかのような読み方になってしまい、 作者の意図するところのものと大きくはずれてしまっているような気がするのです。 むしろ文学は文“学”とすることで、そのことを一種のステータスに置き換えている節さえあるような気がするのです。 よく表現できませんが、意味のない文にまで強引に意味付けをして祭り上げているような・・・。 このような読み方は本当に学問といえるのでしょうか?何か意味があるのでしょうか? 個人的な考えでかまいませんので教えてくださるとうれしいです。
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noname#25358
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お礼
学問というものを誤解していたような気がします。 すべて決まった答えを導きだすのが学問だと思っていました。 でもご指摘されたような、ひとつの表現世界を読み手が自分で解釈するというのも ずいぶんおもしろそうですね。 >「文学」作品というものは、作者の手を離れてしまうと、それはひとつの表現世界を作り上げてしまいます。 この一文に感銘を受けました。 教授の夢十夜の解釈は、今までやってきたような受験国語的な解釈ではなかったので 戸惑ってしまったというのもあるのですが、 その反面おもしろいなと思えたのもあります。 興味がわいてきました。 丁寧な返信、どうもありがとうございました。