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啓蒙思想と社会契約論の違い

啓蒙思想と社会契約論の違いを教えてください。どのような扱い方のちがいがあるのでしょうか。「~思想」と「~論」ですが。簡単に御説明していただけると、ありがたいのですが。

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  • miDumo
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回答No.3

何の論述でこの2つをお使いになるのかわからないのですが、 さらに簡単に言うとすれば・・・ 社会契約論は・・・ 絶対王政(王様の言うなり政治)が当時の政治だったが、どんな政治体制も、民衆と政治側という両者の間で、『我々民衆のもつ権利などをあなたに預けます。だからうまく国を治めてや。』『確かに引き受けました。しっかり治めますわ。』という相互の契約で国家が成り立っているという説です。 横暴を働く政治体制には自然法という王様をも越えて超越して自然に存在する自然法という概念の権利(生きるための当然の権利もろもろ)を行使することができる。でも庶民はアホだからそれを知らない。無知でかわいそうな存在である、とルソーは思ったのです。そこで登場するのは・・・ 啓蒙思想。 愚民ども、おまえらアホだから俺、ルソー様が知識与えてやるよ。だからおまえらの置かれた状況把握しろ、俺はそこから抜け出す手伝いをしてやるよ。 って感じでしょうか。この思想が市民層で広まり、実践され急進、過激になっていくことでフランス革命の火種になったといえる。

s-word
質問者

お礼

お返事ありがとうございます。話し言葉で御説明してくださったので、すごくよくわかりました。 >何の論述でこの2つをお使いになるのかわからないのですが、 フランス革命とアメリカ独立革命の比較という問題でどちらの言葉を選べばよいのか迷いました。本では啓蒙思想が大々的に取り上げられていますが、社会契約論のほうは堂なんだろうと思い、質問いたしました。 社会契約論は啓蒙思想が登場する前にもう既に存在していたという理解でよいのでしょうか。中世の荘園にも「契約」というタームが使われていますが。

その他の回答 (4)

noname#2543
noname#2543
回答No.5

ちょっと、補足。 社会契約という発想はギリシャからありました。その意味で啓蒙思想より古いという見解は正しいでしょう。 しかし、ここでの<契約>は中世の制度としての「契約」とはレベルの違う話だと思います。 現実の関係としての「契約」ではなく、もっと観念的・抽象的なレベルで「契約」を想定するという意味での<契約>なのです。 上手く説明できないのですが、そういうことです。 啓蒙思想というのは、確かに現実には、愚民どもを教化してやる、という面もありました。 しかし、啓蒙できるためには、愚民どもにも理性がなければならないわけで、逆にいえば人間の理性に対する信頼です。 ここにはルネサンス以来の人文主義の限界に対する反省が絡むわけですが、うーん、上手く説明できないのですみません。

s-word
質問者

お礼

補足していただいてありがとうございます。 なるほど、ギリシアからあったのですね。 >現実の関係としての「契約」ではなく、もっと観念的・抽象的なレベルで「契約」を想定するという意味での<契約>なのです。 「契約」に現実的と抽象的があるのは理解しにくいのですが、今は違うレベルの物ととらえておきます。 >啓蒙できるためには、愚民どもにも理性がなければならないわけで、逆にいえば人間の理性に対する信頼です。 ここにはルネサンス以来の人文主義の限界に対する反省が絡むわけですが、うーん、上手く説明できないのですみません。 ルネサンスと啓蒙思想の違いがよくわからないのですが、そこは、このスレッドとはずれてしまいそうな話題なので、また違う機会にご質問したいと思います。ありがとうございました。

  • miDumo
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回答No.4

>社会契約論は啓蒙思想が登場する前にもう既に存在していた・・・? とのこと。 その通り。ただ制度としてはあったのですが、これを政治社会学的にとらえ、文章として世に発表し、具体的に”社会契約説”として認識されたのは、近代ヨーロッパ時代のロック、ルソー、ホッブズなどの功績でしょう。 それまで言葉で認識できていなかった昔からの制度が、この時、社会契約説と言う名で認識されたわけです。 言うなれば、かつてくだらない映画は、ただ駄作でしかなかったのが、B級映画と言う言葉やサブカルチャーの登場で、確たる存在場所を得たようなかんじです。

s-word
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 >言うなれば、かつてくだらない映画は、ただ駄作でしかなかったのが、B級映画と言う言葉やサブカルチャーの登場で、確たる存在場所を得たようなかんじです。 なるほど、すごくわかりやすいです!! だいたい感じがつかめました。ありがとうございます!

  • grand
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回答No.2

社会契約論は国家とは何かという問いに対する一回答です。 啓蒙思想とは旧体制を打破しようとする思想的な一大キャンペーンではないでしょうか。 当然国家や社会に関することも含まれますが、宗教、教育、科学、哲学等広範にわたるものでした。 社会契約論的な国家の成立には、近代的(合理的)市民の存在が不可欠ですから、その意味で両者は密接に結びついていたとは思いますが。 以上のように思っていましたが、自信はありません。 詳しい方のご意見を伺いたいと思います。

s-word
質問者

お礼

なるほど、何となくイメージがわいてきました。 >啓蒙思想とは旧体制を打破しようとする思想的な一大キャンペーンではないでしょうか。 当然国家や社会に関することも含まれますが、宗教、教育、科学、哲学等広範にわたるものでした。 なるほど、今まで国家のことばかり考えていた、国家の体制にあり方を示している社会契約論と区別できませんでしたが、そう考えていくと、理解できました。どうもありがとうございました!!

  • miDumo
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回答No.1

わたしも大学でかじった程度なので簡単にしか説明できませんが、ご質問の様子だとこの説明で十分かとおもいますので。 啓蒙思想は、当時何事にも無知であった民衆に知識を与え、権威、制度、習慣を理性絶対の立場で合理主義的批判を行い、彼らの自立と意識の向上を(無知からの解放)、という思想です。フランスの市民層を基盤にフランス革命の出発点になりました。 社会契約論は、社会や国家は、それぞれの立場の人間の間に交わされた「契約」により成立するとした政治社会学の基礎理論です。

s-word
質問者

お礼

すいません、もっと簡単にしていただけるとありがたいのですが。キーワードでもいいので。社会契約論は基礎理論で、啓蒙思想は、合理主義的批判精神の思想でしょうか。フランス革命は社会契約論により、発生したとはいえないのでしょうか。論述で使うので、どちらをどこで使えばよいのかわからないんです。どちらも同じ時代の話ですし。ロックの思想も啓蒙思想と社会契約論が入り交じっていますよね。

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