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論語の中に「吾」と「我」とが出てきます。これはどのように使い分けているのでしょうか。
「論語」の中に、「吾」と「我」とが出てきます。どちらも「私」の意味で使われていますが、「吾」と「我」とはどのように使い分けるのでしょうか。 「字通」(白川)では「吾は所有格の用法、我は主格・目的格に用いることが多い・・」とある一方、「角川・漢和中辞典」では、おおむねその反対の説明があります。また「字源」(簡野)は「己に就きて言ふには吾といひ、人に因りて言ふには我といふ。」とありますが、これらの説明がどうも分りません。
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こんにちわ(/は)。 いくらか語感が異なりますが、「間接話法」と「直接話法」の違いのようなもの、と説明すれば解り易いと思います。 間接話法:誰かが述べたり書いたり考えたりした内容を、話し手の表現に換えて伝える話法。(伝達話法)とも言う。 直接話法:ある人が述べたり書いたりした内容を、引用符に入れて直接的に伝える方法。 公冶長第五 12章の場合は; *まず、書き手(孔子さまの弟子など)・子貢さん(話題の人)・論語の読み手(例えば質問者さん)の三者が居ることを念頭にしてください。 子貢曰:“我不欲人之加諸我也,吾亦欲無加諸人。”子曰:“賜也,非爾所及也。” 「しこういはく、a:われひとのこれをb:われにくわえることを欲せざるや、c:われもまたこれを人にくわえること無からんことを欲す、しのたまはく、賜や汝の及ぶ所にあらざるなり、」 a:とb:間接話法で"我/わたし"。・・・子貢さんは「私は他人が私に仕掛けるのを好まないようなことは」と言っていました。それゆえに"我"を使用します。 c:直接話法で"吾/わたし"。・・・・・「私のほうでもまたこれを他人に仕掛けないようにしたい」と子貢さん自身が"自述"しています。それゆえに"吾"を使用します。 論語全文に亘って以上の方法を採用しています。上記の場面背景を想像してみるとすんなり行くと思います。(^^♪。
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- tennnou
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こんにちわ(/は)。簡単に一言だけを以下; >「吾」と「我」とはどのように使い分けるのでしょうか。 *「吾」と「我」は共に第一人称。わたし、われ、じぶん。 ------ >「字源」(簡野)は「己に就きて言ふには吾といひ、人に因りて言ふには我といふ。」とありますが、これらの説明がどうも分りません。 *この解説文の言っている意味は; 「吾」は自分自身が言う自分の呼称。 「我」は話者の相手の人のことを他人が言うときの呼称。あなた、きみ の意に相当(注:ただし第二人称とは違います)。 ------ 例文; 論語 卷第三 公冶長第五:http://www.hcn.zaq.ne.jp/debugger/lunyu/lunyuFrame.html 「子曰、吾未見剛者、・・・」 「し、のたまはく、われ(じぶん)いまだにごうしゃをみず、・・・」 --- 論語 卷第五 郷黨第十:http://www.hcn.zaq.ne.jp/debugger/lunyu/lunyuFrame.html 「朋友死、無所歸、曰、於我殯、・・・」 友人しして、きするところがなければ、のたまはく、われ(あなた)においてひんしなさい、・・・」 以上、コピペは規約で禁止されているので一部編集済み、よろしく(^^♪。
お礼
早速のご回答、有難うございました。 ご回答の <・・「我」は話者の相手の人のことを他人が言うときの呼称。あなた、きみ の意に相当(注:ただし第二人称とは違います)・・> の意味をもう少し易しく教えていただけると幸甚です。 例えば、次の文ではどうでしょうか? 公冶長第五 12章に「・・我不欲人之加諸我也、吾亦欲無加諸人・・」の一文があり、「・・我れ人の諸(こ)れを我れに加えんことを欲せざるは、吾れ亦諸れを人に加うること無からんと欲す・・」と読んでいますが、ここにある「吾」は、なぜ「我」にしないのか・・という疑問。こういうところが、まだ分りません。
お礼
なるほど、そういうことでしたか!。論語はまだ初めてですが、おっしゃるとおり、「吾」と「我」を使い分けているようです。どうも有難うございました。