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小学校の漢字字典で月偏と肉月の違いをどう教えるの?
例解小学漢字字典(三省堂)(最近はなぜか漢和と呼ばない)の「部首索引」では「月」偏は当然ながら「4画」にあります.ところが同じ「月」でも「肉(月)」は何の説明もなく「肉」の「6画」にあります. 通常(大人)の「漢和辞典(角川漢和中辞典)」の部首索引の場合は「月(にくつき)」として表示されて「4画」にあるので探し易いです。そこで小学校の国語で、例えば「肺」とか「腎」が文章(教科書?)に出てきた時は、同じ「月」偏なのに「画数」に違いがあることをどのように教えていらっしゃいますか?
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>漢字は「総画索引」で調べればいいとは思いません.漢字は「部首」に意味があり、表意文字なので、「先ず」子どもたちには「部首索引」を理解させたい訳です. ちょっと私の書き方が拙かったので誤解となったようです。すみません。漢和辞典に対する考えは同じです。総画検索は最後の手段です。まず表意文字であることを意識するべきです。「画数の問題はあまり持ちださいない方がいい」というのは、部首索引は確かに画数順に並んでいますがここの問題は「つき部」か「にく部」ということで部首の画数そのものではなく(部首は何かな。「月」か。月は4画だから…あった、XXXページね…という流れにはなりますが)、総画数が必要であってもそれはもちろん「月」は「つき」であっても「にくづき」であっても、さらには「ふなつき」でも4画に数えることに違いありません。 >部首索引四画の「月」偏の隣に同じく「月」 「にくづき」に何の注釈もないならこれは本当に分かりにくいですね。大人でもなぜ月が二つあるのか悩みます。 「月(肉)」や「月(にくづき)」とあれば子どももこれは何だ?と思うでしょうし、「体に関係のある「月」と空の「月」がある。「肉」の字が偏になると…」のように話もできます。しかしその字典を使い続けなければならないのならそれこそ説明をして部首索引に何らかの説明を書き込ませてもいいのではないでしょうか。字典を買わせるだけで使い方の指導もしない、結果使えないものを持っているだけという状況もあります。それに対して使い方を指導し、漢字というものの有り様まで伝えようとする気持ちは貴重です。だからこそ字典に足りないものは教える側の説明で補っていくしかないと思います。
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- momordica
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ちょっと気になっていたので、本屋へ寄ったついでに三省堂の例解小学漢字辞典を確認 してみました。 巻頭の部首索引の4画の中に「月(にくづき)」はちゃんとありましたよ。 というか、もしなかったら欠陥辞書です。 「つき」よりもずっと後ろの離れた位置に並んでいるので、見落とされたのではないでしょうか。 「つき」と「にくづき」が離れて並べられているのは、やや不親切とは言えると思いますが、 そのような並びになっている理由は単純で、索引での4画の部首の配列が、実際に 収録されているページ順になっているからです。 「にくづき」は6画の「肉部」なので、他の4画の部首よりも後ろになってしまうわけです。 このあたり配慮して、「つき」と「にくづき」を並べて配置している辞書もあります。 三省堂のこの辞書のように単純にページ順になっている辞書も多いです。 また、一般向けの辞書の中には、「つき」と「にくづき」のように形がほとんど同じ部首を 一つの同じ部首という扱いで区別せず収録したり、逆に「ひへん(火)」と「れっか(灬)」 などのように本来同じ部首でも形の異なるものを別の部首という扱いで分けて収録している ものもあります。 このような辞書は文字を検索するのには適していますが、部首の意味や漢字の成り立ちに ついて理解が深まらないので、学習用の辞書でそのようになっているのものは、おそらく ないのではないかと思います。
補足
私の質問に面倒がらないでお答えをいただき、ありがとうございます.ところで「例解小学漢字辞典・・・部首索引の4画の中に「月(にくづき)」はちゃんとありましたよ。・・・なかったら欠陥辞書です。」は、私が見逃していましたものの、欠陥かどうかは一概に言えないです.何故なら同じ三省堂の子ども用の(大村はま・長澤規矩也)「例解小学漢和辞典(字でなく和)」の部首索引には載っていません.また漢和辞典の模範と言われる世界最大の諸橋轍次「大漢和辞典」の部首索引には「月」偏しかないです.だから「「つき」と「にくづき」が離れて並べられている・・・理由は単純で、索引での4画の部首の配列が、実際に収録されているページ順になっているから・・・「にくづき」は6画の「肉部」なので、他の4画の部首よりも後ろになってしまうわけです。」の論理も根拠がないので『後ろになってしまう』と断定できないと思われます.私も字典マニアなのでこの他に藤堂明保さんの字典などを調べてみた結果ですのでいい加減と言えばいい加減な理屈ですが. いずれにしろ私が申し上げたいのは、子どもたちに部首索引を使いなさい、という時にその理由をしっかりと話したい訳です.それはtrgovecさんのお答えのところでコメントいたします.
- trgovec
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画数といってもあくまで部首の画数であって、総画数は「月」の4画とそれ以外の合計ですからここで画数の問題はあまり持ちださいない方がいいと思います。 確かに、部首索引の4画に「にくづき」がないと「つきへん」のところを探して見つからないまたは正しいページへ移動となり手間がかかります。 気になったのですが、部首索引6画のところに「肉(月)」ではなく「肉」とだけ書いてあるのでしょうか。そして全く説明もないなら不便なことは確かです。 しかし「肉(月)」とあるならそれをテーマに一つ話ができませんか。「腕とか腹は月に関係ないのになぜ月があるんでしょう?」など。そしてへんになったときは「書きやすくするために簡単にしていったら月になってしまった」と付け加えるとどうでしょう。 「体には肉があるから体に関係した字は「月」がある」というのはなかなか面白い発見になると思います。そうすると「朧月夜」の「朧」はまさに本当の「月」であることが納得できるし(難しい字なので調べる機会もあまりないでしょうが)、「期」に月があるのは月の動きを時間の基準にしたところから始まっていること、では「朝」は?・・・ 単純に調べることだけを考えると早く探すことが第一になりますが、辞典というのはこういう発見をするものでもあります。だからこそその点をないがしろにされたり、興味を持たせないでいると漢和に限らず辞書が使えないということにもなりえます。 なお、漢和辞典というのは英語の辞典を英和辞典というように漢文の辞典という意味です。小学生や、大人でも日常的な漢字は漢文ではないのでそういう用途のものは「漢字字典」の方が意味があっています。伝統ある漢和辞典の中には漢文や漢字の成り立ちを調べるのには役に立っても、普段の生活で出会う漢字熟語を調べようとしてもほとんど役に立たないのがあります(収録熟語の多くが漢文からのもので現代日本だけで使われるものがほとんどない)。
補足
「画数といってもあくまで部首の画数であって、総画数は「月」の4画とそれ以外の合計ですからここで画数の問題はあまり持ちださいない方がいい」とあります.でも子どもたちには「辞典」を教えることが重要なので、漢字は「総画索引」で調べればいいとは思いません.漢字は「部首」に意味があり、表意文字なので、「先ず」子どもたちには「部首索引」を理解させたい訳です.私が問題としたのは小学生用の「例解小学漢字字典」(三省堂)で部首索引四画の「月」偏の隣に同じく「月」で「これは肉月であり、月偏とは別物」との表示があれば、子どもに伝えやすいと思ったのです.漢字を日本語の一つに残したいという気持ちも含めてです.
- garamond
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補足します。 むしろ注意が必要なのは、「勝」「謄」「騰」などを義符(意味のカテゴリーの標識)と声符(発音記号ユニット)に分割する際に、縦二つ割りにしがちだということでしょう。 これらに共通して含まれているものは発音記号ユニットで、部首は「力」「言」「馬」です。 学校では習わないでしょうが、「滕」「縢」などがあります。
- garamond
- ベストアンサー率53% (1119/2111)
部首字の画数が違うのであって、その字の画数が違うわけではありません。 (漢字辞典ではなく漢和辞典を使うようにしてください。) 「腕」は肉(「6画)部8画の字で、その字の総画数は12画とすべきものです。 最近のコンパクトな漢和辞典が4画月部に移動させているのは困ったことです。 「肺」は人体に関係があるので、肉部 肉部のうち肉が字の左にあるときは「月」の形になる。 左が「月」で月部の字はほとんどないので、意味を知らずに初めて引くときは、肉部を見る。 もしなかったら月部を引く。 月部の字で「月」が字の左にあるのは 1.本当に“つき”であるもの:「朦」「朧」ぐらいしかない。 2.本当は“つき”ではないが、便宜上月部に入れられているもの:「朋」服」「朕」ぐらい。 「胃」の下部は「肉」の変形。 これが「月」“つき”だと考えること自体がおかしいのです。
補足
no3の回答の方が仰有るとおり、小学校の辞典では「漢和辞典」でなく「漢字字典」なのです.私も「和」を単純に「日本語」と思っているので、子ども用でも漢和辞典で良いと思うんですが.ただ「「腕」は肉(「6画)部8画の字で、その字の総画数は12画とすべきものです。」とありますが、やはり漢字は「部首」が基本的な意味を持つ訳ですので、「総画索引」よりも部首から探すように指導したいのです.辞典の部首索引のところに「参照」があると混乱しないと思うのに、大先生の林四郎、大村はま編集でこう言う「いい加減さ」ですから辞典の編集は難しいですね.
補足
先のmomordicaさんとともに、私の愚問にご丁寧なご回答ご意見をいただきありがとうございます. 「漢和辞典に対する考えは同じです。総画検索は最後の手段です。」と仰有る通りで、周りの大人に尋ねると、学校で学んでいないはずないのにほとんど「総画」で探そうとします.それよりも「電子辞書が調べるの早いし、軽いのになぜ「重い」紙の辞典を使うのよ?」の反発が多いです.直ぐに「結論(答え)」を求める教師は時間がかかりそうになると待つことなく答えを教える(与える).だから考えることを面倒がる子どもたちが育ち、漢字の多い本を読もうとしないのでは?と懸念します.そうした子どもたちには漢字が「表意文字」なんだ、と意識することから始め、読む方に興味を持って欲しいのです.それにはなるべく早いうちに「漢和(字)辞典」を利用するよう奨めたいという考えがあります. すみません、結論めいたことが先になりました.元に戻りますと、あなたの補足にある「にくづき」に何の注釈もないならこれは本当に分かりにくいですね。大人でもなぜ月が二つあるのか悩みます。」これについてはmomordicaのご回答にも関わりますが、同じ出版社の、同じ子どもたち向けの辞典の編纂が「異なる」のは問題ですね。親亀になる「大辞典」にオンブしている訳でしょうか.私は取りあえず、あなたの仰有るように「身体に関係のある「月」と空の「月」がある」と話し、「字典に足りないものは教える側の説明で補っていく」ことになりそうです。 因に(この2つの「月」の違いについての解説が諸橋漢和にあり、どうやら「形」にも相違があるようです.恐らくこれは諸橋さんが参考とした「康熙字典」の漢文説明であるため、私には理解できませんでした(冷や汗). 閑話休題.今回幾つかの子どもの「辞典」、似たり寄ったりで特徴がありません。しかも最近は高校生(時には大人の)辞典に至るまでやたらと「色付き」であったり、中には文字を強調し拡大したり、が見られます.明らかに「受験」に良く出るとか、重要度を示すつもりでしょう.あれこそ、日本的というか「小さな親切大きなお世話」ですし、日本人の漢字力低下を表しているんでしょうね.そのためにも文字が読めることに興味を持つ幼児の時から、辞典利用の習慣を身に付けるように願っているんです. さて私が少数の子どもたちに「漢字の面白さ」「辞典の重要性」を伝えても・・・どうなんだろうなあ、と忸怩たるものがあります.