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「生理活性物質」と「ホルモン」の違い
例えばヒスタミンやセロトニン等は、 「生理活性物質」「生理活性アミン」などという言い方をよくしますが、 「ホルモン」とはあまり言わないような気がします。 「生理活性物質」と「ホルモン」の言葉の意味上の違いって何ですか?
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suiranです。 「オータコイド」はかっては「局所ホルモン」と呼ばれていました。ホルモンとオータコイドの境界は明確ではないという感想は正しいものと思います。 ホルモンの古典的定義は確かに一部変わりましたが,ホルモン産生・分泌器官が明確,特定の組織・器官にしか受容体が無く標的器官が存在する等の定義は今でも生きています。 オータコイドは,特に特定の分泌器官が無いこと等の上記の定義に合わず,循環系に入っても微量なので速やかに分解されてしまい作用は全身(産生細胞から遠くの組織・器官)に及ばないものを言います。 乱暴に言えば,「伝達物質」にも「ホルモン」にも定義できない生体調節物質をオータコイドとしてまとめたのです。セロトニンのようにシナプスでは伝達物質ですが,他の部位で作用すればオータコイドとなります。 このサイトには生体調節の専門家はいらっしゃらないのでしょうか。
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ホルモンは古典的定義に従えば,内分泌腺で合成され,血液で運ばれ,特定の標的器官に作用し…以下略 現在では,下垂体後葉ホルモンや無脊椎動物のホルモンのように,内分泌でなく神経分泌だったりしまして,その定義に合わないホルモンがあります。ですから3種の生体調節物質(生理活性物質)は下記のような分類が一般的のようです。 作用範囲 運命 神経伝達物質 狭い(20~30nm) 極めて短い(mm秒単位) オータコイド 中間(近傍の細胞) 中間(分単位) ホルモン 広い(全身?) 長い(時間単位) ご質問のヒスタミンやセロトニンはオータコイドに分類されるのではないかと思います。他には,ブラジキニン,アンギオテンシン,プロスタグランジン,トロンボキサン,ロイコトリエン等あるようですが…参考になりましたなら。
お礼
あー、それですそれ!「オータコイド」でした^^; というか私は今まで生理活性物質=オータコイドのように勘違いしてたみたいです。 suiranさんの説明で大体わかりました^^ えーとそれにしても「オータコイド」と「ホルモン」の境目って結構曖昧なような… 例えばヒスタミンって全身に回らないんですか? とても参考になりました。ありがとうございました^^
- Hyoutan
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分野によって言葉の意味が違っているみたいです。 動物学では,生物が生産し生物の生理に活性がある物質に限って生理活性物質といいます。 ホルモンは生理活性物質の一種で,体内で生産され,自己の生理に活性を持つものを指します。同種他個体に活性を持つものをフェロモンといいます。 生物由来でない薬物は生理活性物質といいません。
お礼
分野によって意味が違うんですね! そこんとこ考えてませんでしたw ということは、動物学的に言うと、例えばヒスタミンは「ホルモン」に分類されるんですね^^ ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ナルホド、速やかに分解されて遠くの組織には作用しないものがオータコイドなのですね^^ 確かにオータコイドには分子量が比較的小さいものが多くて、(オータコイドとしての性質を持たない)別の物質に変化しやすいような気がします。 ありがとうございました。