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「the」の用法について教えてください

ある本の邦訳版を買ったら、原文〈1〉の……以下が〈2〉のように訳されていました。 〈1〉"A star should demand three things in her contract: (1,2略)……and fresh Belgian chocolates in her dressing room. If she doesn't want the chocolates, then she should demand free hospitalization, for it's certain that she's crazy." 〈2〉「楽屋にはベルギーの生チョコ。チョコレートが好きじゃない女優は、無料で入院させてもらうことね。だって、チョコが食べたくないなんて、頭がおかしいにきまってるから。」 わたしは、この「the chocolates」は、楽屋に置かれたチョコレートのことかと。好物のチョコレートさえ食べたくなくなったら、どこか変に決まっているから、入院させてもらいなさい、― つまり、チョコレートが正気かどうかのバロメーターだ、という意味ではないかと考えたのですが… 間違っているでしょうか。 ご教授ください。よろしくお願いします。

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noname#11434
noname#11434
回答No.7

このお話は翻訳でですが私も読んだことがあります。たしか少女が、地下の世界で出会った往年の名女優から女優哲学の指南を受けているくだりだったと思います。新訳が出たんですね? うろ覚えですが、ここのくだりは、このような感じではないでしょうか。 女優たるもの、契約する時には三つのことを要求しなくてはなりません。第一に、タイトルより上に自分の名前を載せること。第二に、劇場へはリムジンで送り迎えをすること。第三に、楽屋には「ベルギー産の生チョコ」(ほとんど特定のブランド品を指定している雰囲気だと思いました)を届けさせること。もし彼女(架空の女優)が、"あの生チョコ"を欲しくないなんて言ったら、三つ目の要求の代わりに治療費を出してもらうことね。まともではありませんもの。…という感じでは? 語られているのは彼女の哲学と美意識なので、チョコレートも特定の「極上の一品」をイメージしていると思います。 つまり、#3,4,5さんに同意見です。

nakano-usagi
質問者

お礼

あ、はい。カニグズバーグの『エリコの丘から』という作品、金原瑞人・小島希里訳とあります。別の方の翻訳もあるのですね。こんど探してみます。ステキな訳も作ってくださってすごく嬉しいです。ありがとうございます。

その他の回答 (7)

  • d-y
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回答No.8

the chocolateは、私もfresh Belgian chocolate (トム君の目をつぶした奥様のブランドでしょうか?)だと思います。 ついでに言うと、then she should demand free hospitalizationのところは、最初のdemand three thingsと同じdemandという単語を繰り返しているので、#7の方がおっしゃるように「三つ目の要求の代わり」の要求のような気がします(そうでないと、4番目の要求になってしまって、数が合わない)。

nakano-usagi
質問者

お礼

ありがとうございます。私も、Lady Godivaのところか、ノイハウスあたりかなと思いました。「三つ目の要求の代わり」という見方、大変勉強になります。サークルの仲間にも伝えます。

noname#27172
noname#27172
回答No.6

ここでの theは総称、つまり チョコレート全般を指すのだと思います。

nakano-usagi
質問者

補足

cherry77さん、お返事をありがとうございます。 The + 複数形 が、そのもの全般を指し示すという例は知っています。 でも、今回のテキストの場合には、複数形の名詞がすでに話題となっていて、その名詞にtheがつけば、「今話題となっている複数名詞の全て」という意味が込められるのでは、と思います。いかがでしょうか。

  • kochory
  • ベストアンサー率45% (167/370)
回答No.5

なんと説明したらいいのか・・・ ベルギーチョコ=高級品というのが常識としてわかってないと、 やっぱり理解するのは難しいですね。 日本のもので言えば、例えば「松坂牛の霜降りのすき焼きを 不味いなどと抜かす奴は正気だとは思えん」って感じでしょうか。 別に「甘いものがいらない」とか「チョコがいらない」 ってことを「頭がおかしい」と言ってるわけではなくて、 「ベルギーチョコほどおいしいものを欲しがらないなんて 頭がおかしいとしか思えない」ってことを言ってるわけです。

nakano-usagi
質問者

お礼

ご説明、とてもよく解りました。ご親切に、二度もご回答いただき、ほんとうにありがとうございます。

  • kochory
  • ベストアンサー率45% (167/370)
回答No.4

#3ですが補足です。 (2)の訳はそのtheの意味が汲み取れてないいまいちな訳ですね。 楽屋にはベルギーの生チョコ。もし(ベルギーの)チョコが 欲しくないなんて人がいたら、頭がおかしいに違いないから タダで入院させてもらうことね。 ぐらいの訳がいいかと。

nakano-usagi
質問者

補足

皆様、ありがとうございます。 No.3-4 kochoryさんのお考えでは、甘いものが要らないということよりも、それがベルギー産である、ということにウエイトを置く、ということでしょうか? No.2 martinbuhoさんの訳文は、チョコレートが要らない、に重点があるように思うのですが。 ちなみに、省略していた箇所は、 1. タイトルの上に名前を載せること 2. (ブロードウェイの)劇場へは、リムジンで送り迎えすること、です。 それに3つめとして、楽屋にはチョコレートを、と続くのですが……。 皆様どうかよろしくお願いします。

  • kochory
  • ベストアンサー率45% (167/370)
回答No.3

ベルギーのチョコは高級品でおいしいものだという知識が ないと理解できないジョークですね。 The chocolatesというのは、もちろん直前のfresh Belgian chocolates を指しているわけですが、「そこらへんに売っている安物の チョコじゃなくて、前述の高級なベルギー産の生チョコ」 ということを言うためにわざわざtheを使ってるわけです。

noname#118466
noname#118466
回答No.2

これは多分ジョークで述べているスター俳優・歌手たるものは契約書にこのような条項を織り込むべしという文書の一部だと推測します。 「楽屋にはベルギーの生チョコをおくべし。女優が そのチョコは要らないといったときは、無償で入院の権利があるものとする。なぜならそのとき女優は正気ではないからである」 条文以上の解釈は可能ですが、チョコが正気かどうかのバローメターとは書いていません。書いていないことを 解釈するのは弁護士の仕事になります。(英文問題として議論するのは無理)

nakano-usagi
質問者

お礼

嬉しいです。ありがとうございます。 ジョークがきいていて、楽しい英文だと私も思いました。 > 書いていないことを解釈するのは弁護士の仕事になります。 そうですね。訳文を作るとしたら、martinbuhoさんのようにしたいと思います。 登場人物の女優さん本人が言っている言葉なので、少しだけフェミニンにしたほうがいいでしょうか……。 感謝です。

回答No.1

質問者さんのおっしゃる通り、「the chocolates」は「fresh Belgian chocolates」を指していると思います。つまり「the chocolates」はそのチョコレートという意味だと思います。 theは特定の、唯一のという意味があり、「fresh Belgian chocolates」でチョコレートを特定していますので、theはその特定しているチョコレートを指していると思います。 しかし(2)はちょっと意訳というか凝りすぎている感じで、間違ってはいないと思いますが、ちょっと微妙な感じがします。

nakano-usagi
質問者

お礼

早速のご回答、ありがとうございます。 「ちょっと意訳というか凝りすぎている」のは、〈2〉の邦訳ではなく、私の解釈のほうですね。 「チョコレートが好きじゃない女優」の話ではなく、自らリクエストするほど好きな女優さんが、そのチョコレートを欲しなかった場合、と、"the" を強調したかったものですから。表現の仕方が悪くてごめんなさい。

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