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スコット・フィッツジェラルドの『バビロン』に帰るについて
みなさん、初めてして。先日は村上春樹が訳した『バビロンに帰る』というフィッツジェラルドの短編小説を読みまして、大変気に入りました。ただ題名の『バビロンに帰る』の意味はどうもぴんとこないのです。アメリカの大恐慌時代に入ったところを時代背景にした小説なのに、何故バビロンという地名が題名に出てくるのか、その裏にある意味がわからないのです。是非是非教えてください。ありがとう御座います。
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- baian
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回答No.1
こんにちは。 私も今年始めからいくつかフィッツジェラルドを読みました。 (村上春樹の2冊の訳本も) 野上孝さんの訳本(新潮文庫。ここで教えて頂きました) の解説にもあったと思いますが、 旧約聖書の「バビロン」という意味で使っていると思います。 スコットとゼルダは、20年代の申し子として、 (「バビロンに帰る」にも描写してありますが) スコットがグレート・ギャツビー等で名を挙げたころ、 パーティに明け暮れ、めちゃくちゃな生活をパリで送りました。 (ヘミングウェイやジョイスその他、ロスト・ジェネレイターのパリ) またその頃のパリは、そういう享楽を無限に受け入れる街だったのです。 旧約聖書のバビロンは、悪徳と享楽の街であり、捕囚の街でした。 http://www.geocities.co.jp/Technopolis/6810/m030.html 参照、黙示禄です。
お礼
どうもありがとうございました。なんかすっきりした気分になりました。^-^実は私も色々と勝手に答えを考えまして、バビロンを悪徳の町という可能性も考慮に入れましたが、小説のストーリーから見ると、それは享楽の生活から抜け出そう、やり直そうとした話なので、こういう解釈は合ってるかどうか自信を持っていないのです。まあ、それは多分作者の題名のつけ方の問題だと思いますので、どうもこうもないのでしょう。でも本当に返事していただきまして、ありがとうございました。