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消光性蛍光基質はなぜ蛍光を出す?
消光性蛍光基質はプロテアーゼによって分解されるとなぜ蛍光を出すのでしょうか? 自分では、基質自体は蛍光を出さないことから分解により蛍光を抑制していたもの(Dnp)がはずれるのではないか?と考えてみたのですが実際はどうなんでしょうか?ベンゼン環の共鳴構造が関係しているんじゃないかという話も聞いたことがあるのですが詳しく知っている方がおられましたら教えてください。
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生化学は専門外なので、ご質問の実験手法と試薬についての詳細はわからないのですが、一般に蛍光消光機構はPET(光誘起電子移動)かFRET(蛍光共鳴エネルギー移動)によるものです。この場合、MOCAcとDnpの構造から考えるとFRETのような気もしますが自信はないです。 また、通常の蛍光(発光)とは異なる長波長領域に発光が見られることがあります。これは、同一の蛍光基質同士が近づく(相互作用する)ことによるエキシマー発光や異なる蛍光基質同士によるエキシプレックス発光と呼ばれるものです。今回の例はこれには当てはまらないと思うのですが、このエキシマーやエキシプレックスが見られなくなるために、消光しているという例もあります。 蛍光消光のメカニズム自体は化学のカテゴリーで質問したほうが詳しい回答が得られるかもしれません。
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- Pynden
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回答No.1
蛍光物質同士が近くに存在しますと自己消光現象が見られます。 おそらく、これは蛍光検出器において蛍光物質同士が励起光を奪い合うことと、 励起光を吸収し出した蛍光をもう一方の蛍光物質が吸収するためと思われます。 プロテアーゼにより蛍光物質がバラバラになると、蛍光物質本来の蛍光強度に戻ります。 つまり、分解されると蛍光を出すのではなく、蛍光物質が持つ本来の蛍光強度に戻るだけです。
補足
回答ありがとうございます。その後ネットで色々しらべてみたのですが、今回調べようとしていたのは(7-methoxycoumarin-4-yl)acetyl (MOCAc)につ2,4-dinitrophenyl (Dnp)基がついたものでした。これも自己消光によるものなのでしょうか? 蛍光のエネルギー移動によると書いてあるところもあったので混乱してきました。Dnpがどのような機構で消光にかかわっているか知りたいんですがネットにはそのへんは詳しくのっていないみたいです。