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インド 身分制度
インドにはまだ身分制度は存在しているのでしょうか? 非常に恥ずかしい質問ですが、本当のことがしりたいのです。 どなたか教えてください。
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身分制度とカースト制度では意味が違ってきます。 インドのカースト制度はかなり細分化されていますので、歴史で学ぶバラモン、クシャトリア、ヴァイシャ、シュードラのような四階級どころではありません(この四階級は宗教、土地所有・政治、官僚・流通、生産のそれぞれの担い手でもあります)。 特にシュードラ階級やアチュートと呼ばれるカースト以下の存在とされる人々の数は大多数を占め、「職業ごと」にカーストが存在します。 所属しているカースト以外の人と結婚することはもちろんできませんし、話をすること、同じ場所にいることすらできません。 仮に国内でカーストの異なる者同士が結婚した場合、殺されても記事にすらなりません。 才能があっても、それが自分の仕事以外の才能である場合、インド国内にいるかぎり発揮する機会はありません。 歴史上このような制度から開放される機会は幾度もありました。一時期仏教が興隆したこともありますし、イスラム教がインド全土をほぼ席巻したこともあったのです。 それでも、現在数億の人々がヒンドゥー教のカーストに縛られています。 これは、カースト制度が安定している場合、人々はそれなりの職と人生を保障されるからでしょう。一つの仕事は親から子へと永遠に受け継がれていきます。親がそれで生きていけたのですから当然子も生きていけます。 カーストは、数億の人が、人口に比較して必ずしも広くはなく、また住みやすくもない地域に、分かち合って生きている姿でもあるのです。
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5です。 インドに行ってないので、本で読む知識ですが、ちなみにその「職業」ですが・・・ 畑のねずみが蓄えた米や、雑穀だけを取ることを許されているカーストもあるのだそうです・・。 ホテルに泊まっても、トイレの床をふく人と、机を拭く人は別だそうです。ものすごく細分化されていて、日本人には非合理に見えるそうですが、そうしないと他の人の仕事が奪われるそうです。 身分制度と豊かさは、確かに一致しませんが、やはりアウトカーストと言われるような、奴隷よりももっと身分の低い人(不可触賤民)の生活レベルは、あまりに悲惨であるということです。
カーストというのは、ヨーロッパ人が、インド人の社会制度を、バラモン(世襲の宗教家)を頂点とする身分制度という側面に注目してつけたものです。 インド人自体は、カーストのことを、ジャーティと呼び、もちろん同じものを指すのですけども、こちらは、職業の分類に注目したもので、職業集団のことです。注目点が少し違います。インドの身分制度と職業とは密接に関わりますが、実際には細かく細分化されていて、カースト制度として理解されている程単純ではないので、どちらかというと、職業で分類されるジャーティの方が、インドの実質には合っています。 法律上は、平等が約束されていますが、実際上はそうはいきません。職業選択の自由も大きく制限されます。カーストというのは、インド人がジャーティと呼ぶように、身分と職業とが密接に関わるからです。 なかなか差別はなくなりません。日本人でさえ、江戸時代に確定した差別をなくせないのです。室町時代途中から数えてもたかだか500年です。向こうは、もっと昔から何千年も延々とやってきているのです。そう簡単にはなくらないです。
- hakuin963180
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インド人の友人が言ってました。西欧人の言う身分制度とカーストとは違う。マルクス主義の見方だと。なにもカーストの高い人間が金持ちとは限らない。身分の高さと資産の多さは比例しないとのこと。 明治維新の下級武士の貧しさを見ればわかると。教養はあるが貧しいと。気高さ、宗教心の高さがカーストの高さと比例すると。但し、西洋文化の影響で、カースト制度は危機に立っている。インド古来の文化は崩壊に立たされていると。
- kotaechan
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今でも厳然と残っているようですね。