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インドのカースト制度
インドのカースト制についてですが、よくカースト制とは 「インド独特の身分制度」と言われていますが、 どこが独特なのでしょうか? 独特ならば、日本の江戸時代と対比することはできるのでしょうか? ご回答のほどよろしくお願いします。
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こんにちは >どこが独特なのでしょうか? 真剣に書き出すと本1冊位になるので(笑)、すごく簡単に書くと インドのカースト制度は「ヴァルナ」という身分的階層と、 「ジャーティ」という職業的階層とが組み合わさってできたものです。 これを#1さんがおっしゃるとおり、「後付け」で「カースト制度」と ヨーロッパ人が置き換えたものです。 これらは「世襲」ですので、生まれながらに身分と職業は決定しています。 「カーストの低い生まれのもの」はどんなに才能や独力があっても一生 身分は低いままでし、どんなバカでもカーストが高い生まれなら一生 高いままです。 日本の江戸時代の士農工商制度のように、武士が武士を辞めて商人に なったり、農民が殿様に取り立てられて武士になったりはできません。 また、インドのカーストは基本的に違うカースト同士の結婚はありえません。 これも「町人の娘を嫁に取る武士」なんてことのあった日本とは違います。 何より日本の身分制度ど根本的に違うのは、インドのカーストは ヒンドゥー教の輪廻転生の概念に基づいていることです。 ヒンドゥーの教えでは「現世の身分を決定するのは前世の行い」です。 ですから、「現在カーストが低くても、今の仕事を一生懸命やれば、 来世は高いカーストで生まれ変われる」と皆信じています。 下の階層のものは上の階層のものに精一杯尽くす、これが「自分が上の 階層になる唯一の道(もちろん「来世」で)」なんです。 日本の江戸時代の身分制度のように「幕府が決めて押し付けた制度」 ではなく、宗教観から根付いたもの(紀元前からある)ですから全く 別物です。
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プーラン・デヴィ「女盗賊プーラン」をお読みください。最低カーストにうまれた人間の自伝です。最低カーストに生まれれば基本的人権はないに等しいです。 著者は最後に仏教に近づいています。仏教は仏の下に平等です。 宗教が違いますので日本とは対比できません。
- PENPENMAKKY
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インドに我々が学校教育で学ぶ『カースト制』なんて存在しませんよ あれはポルトガル人が作った思い込みの産物です。 昔インドには二つの制度がありました。肌の色分けと職業世襲制です。 肌の色分けは紀元前から存在しています。職業世襲制は10世紀頃に確立した制度です。 16世紀にインドに来たポルトガル人が無理矢理ヨーロッパの制度に置き換えたのがカースト制度です。 ヨーロッパでは 聖職者(第一身分)・貴族(第二身分)・庶民(第三身分)・奴隷 という社会構造がありました。 それをインドに当てはめ、肌の色を バラモン(聖職者)・クシャトリア(貴族)・バイシャ(庶民)・シュードラ(奴隷) とし、職業世襲制を無理矢理このランクに組み合わせたのです。 日本の江戸時代は、 武家・農民・町民・その他があり、武家・農民・町民で行き来があります。農民や町民から武士に取り立てられたり、武士が帰農したりしてました。士農工商は空想の産物です。 江戸時代の身分制度は上士・中士・下士という武家の身分制度です。これは能力があろうと覆せない身分差別です。 尚、農家の名主は選挙で選ばれるので身分ではありません。
お礼
ポルトガル人が作った思い込みなんですね~。 びっくりです。わかりやすい説明ありがとうございます_ _
お礼
#1さんの内容からさらに深いお答えありがとうございます。 参考にさせていただきます。