- ベストアンサー
ジャパンプレミアムについて
はじめまして。私は今、国際金融について勉強しています。そこで、ジャパンプレミアムについてわからないことがありました。 ジャパンプレミアムとは、日本の銀行が海外の金融機関から資金調達する時に、通常のレートよりも上乗せしたプレミアムを払って、資金調達をするということはわかります。ただ、このジャパンプレミアムの重要性がいまいちわかりません。プレミアムを払うということは、日本の銀行の格が海外よりも下だからなのでしょうか。ジャパンプレミアムについて詳しくしっている人がいましたら、よろしくお願いします。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
経済の専門家ではないので,はっきりとはいえませんが,バブル経済の崩壊後,日本の金融機関に対する信用ががた落ちになったので,海外の金融機関(貸すほう)が邦銀(借りるほう)に対して資金融資する際には,リスクをとって金利をちょっと上乗せします,ということだと思います。 「ジャパンプレミアムの重要性」は,日本の信用力が落ちたにもかかわらず,公的資金を投入するなどして表面的にまだ経済が死んでいない「ふり」をしたために(重層的な理解のため,護送船団方式についても時間があったらちょっと調べられることをお勧めします),経済問題が根本的に解決されなかった,ということだと思います。日本の格付けが下がったということも,金融機関にとって致命的な信用力をはっきりと示せなかったためであると思います。 マクロはよくわからないのですが,こんなところではと思います。専門家の方のフォローがあったらお願いします。
その他の回答 (1)
大学の経済学部で国際金融について勉強したものです。まず、ジャパンプレミアムは、日本の金融機関の信用の問題に起因するものです。従って、NO.1さんのおっしゃっている事が正しいです。後は、個別金融機関のリスクから派生しているにもかかわらず、邦銀全体にプレミアムが要求される事に特徴があります。つまり、健全行であろうが、邦銀と言う理由でプレミアムを要求される。拓銀、長銀、山一、三洋、德陽相互などが破綻した時、やはりプレミアムが要求されました。海外の邦銀支店の資金調達方法は、2種類あり、本店からの送金と現地金融市場からの調達です。海外の邦銀は、現地に資金を吸い上げる支店網を持っていませんので、資金は市場から基本的に調達しなければなりません。しかし、ジャパンプレミアムによって、ライボー金利プラス プレミアム金利ということになると、邦銀はその分だけ競争力を失うと言う事になります。プレミアム分を載せて貸し出しに回すと誰も借りてくれない。従って、この状態が続くと、海外部門で競争力を失い、撤退せざろう得ない状況に陥ってしまうのです。(本店から巨額な資金を長期間送金してもらうのは、やはり無理があるでしょう)事実、地方銀行などの海外支店は、撤退によりかなり閉鎖されたと新聞などに報道されました。
お礼
回答ありがとうございます。詳細な所まで解説していただき、非常に為になりました。ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございます。参考URLもつけてもらって、勉強になります。護送船団方式について調べてみたいと思います。