イスラム教は怖くない？

質問

なんかニュースで見るイスラム教徒に関する話題といえば、過激派ばかりなせいかイスラム教徒に怖い印象を抱いているのですが、実際は平和な宗教なのでしょうか。

回答No.2

noname#261478 · ベストアンサー

歴史的な誕生経緯まで遡るのなら、武闘派の宗教というイメージは正しくないですね。

教祖ムハンマドは西暦５７０年頃に、現在のサウジアラビア首都で生を受け、若くして両親と死別し、親戚に引き取られたのち、商人として成功し、２男４女の幸福な家庭を築きます。

しかし４０才の時、超常体験による神の啓示を受け、その教えを人々に伝えるため、布教活動を開始します。

当時の中東社会は、部族勢力ごとにバラバラな神を信仰し（いわゆる多神教社会）部族間の抗争、富の原理による弱肉強食と、実力行使による秩序維持が蔓延っていたため、貿易経済の振興によるめざましい発展とは裏腹に、共同体としてのモラル意識は崩壊の危機に瀕していました。

ムハンマドはこの様な現状を打破するため、バラバラに信仰されていた神を唯一神アッラーに限定した上で、アッラーを信仰しないものたちもやがてアッラーに組み込まれる、潜在的な同士である＝敵ではないと規定すると同時に、自由経済の必要性も認めつつ、弱者救済の福祉思想をもそこに織り込んで、平和な秩序と、富の追求及び再分配が両立する社会を、神の名の元に説こうとしたのです。

それが、イスラム教の根元になります。

この様に、本来過激的、原理主義的とは対照的な、現実路線の平和的な折衷案として出てきた宗教ですから、イエス（敵にも命を差し出せ）とは違い必要に応じて闘争は行いますが、あくまで正当防衛として認められているものに過ぎず、布教活動も行いますが、アッラーの絶対的威光により人間の力に依らずとも最後は世界は統一されるとの確証を説いているので、キリスト教の様に、錯誤した認識から暴力的、征服的な布教にまで及ぼうとする性質も、本来はありません。

現在のイスラム教と言うと、日本の報道では過激派組織「イスラム国」との関連で語られる場合が殆どですが、同じイスラムの名が冠されているとはいえ、イスラム国の実態は、欧米対旧ソ連の覇権戦争によりなされた不自然な民族分断や、やりっぱなしで現地に放棄した兵器の数々に、戦争ビジネスや周辺国の政治的思惑、貧富の格差など、宗教とは全く関係ない、数々の現実問題が産み出してしまった組織です。

よって、イスラム教＝怖い宗教とのイメージがイスラム国のそれのみから醸成されているのであれば、それは全くの誤りだと思います。

お礼

元々はそのような考えのもと、イスラム教が生まれたのですね。どうしても過激派組織の印象が先行してしまいがちですが、それらとは全くの別物であると認識したいと思います。
回答ありがとうございました。

回答No.3

nagata2017

多くの人は　世界とインターネットでつながっていることもあり　過激な信仰心は持っていません。
過激だと言われるのは　元来のものに戻そうと言う人たちです。
ユダヤ　キリスト　イスラム　それぞれは元は同じなのです。
はじめにユダヤ教があり　そこから分派したのがキリスト教　それからそらに分派したのがイスラム教。
産業革命が起こり文明が大きく変化し始めた時代に　それぞれに共通する戒律の一つ「利息を取ってはいけない」という項目を「そうだ異教徒からならとっても戒律に触れないだろう」と閃いたユダヤ教徒がいて　そこから資本主義が始まりました。
ユダヤがイスラムから搾り取る形です。　キリスト教もそれに追随。イスラムだけが従来のまま。
ある日　イスラムも気が付いた　我々は異教徒から搾取されているみたいだと。
それが過激派が生まれるきっかけになったのです。

お礼

イスラム教徒の方々は(地域によるとも思いますが)過激な信仰心は持っていないんですね。そんな経緯があって過激派が生まれることになったとは知りませんでした。なんだか悲しい話ですね。勉強になりました。回答ありがとうございました。

回答No.1

AsarKingChang

ちなみ、あなたのまわりにも実は相当いますよ。
ムスリム系の人。
フィリピンも最初はムスリムが多く、その後カトリックが
入ってきたが、ムスリムは隠れムスリムとして表をカトリックと
して活動してる人も多いんです。
インドネシアの女性なんかも、町にたくさんいるとは思います。
その状況で「過激派ばかり」なのか？
ってのは、違うのはわかりやすい例かとは思いますが。
ただ、
>実際は平和な宗教なのでしょうか。
これも違うと思いますが。
自分とは違う考え方に「こうだ！」って
のが、簡単に言えないですよ。

お礼

そうですね。たまにですが、ムスリムと思われる方を見かけます。
いろいろな考え方を勉強しようと思います。
回答ありがとうございました。