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「十訓抄」を現代語訳してほしいです。
帝、月の夜笛吹き給ひけるに、その声、龍の鳴くにたがはず。術者これを聞きて、「龍の鳴くぞ」と思ひて、龍の声とどむる符を作りて、これを封じ手けり。そのとき帝にはかに手すくみ、息つまりて吹き給はず。宮中さわぎて嘆くこと世に聴こえて、天下の(秋に心という漢字)へなりけり。これをかの術者もれ聞きて、我が術のしるしあることをさとりて、符を破りてければ、帝もとのごとくになり給ひにけり。
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インターネットを検索すれば正確な訳が出ていそうな気がします。私のは辞典を引きながらではない、おおざっぱな訳です。 ----- 天皇陛下が月が出ている夜に笛をお吹きになったところ、その笛の音は、龍が鳴くのと違わなかった。技術者はこの音を聞いて、「龍が鳴いているぞ」と思って、その声を(この世に)とどめる御札を造って記録した。 その瞬間、急に天皇の手がすくみ、息が詰まって笛をお吹きになれなくなった。 宮中では嘆いて騒いでいたらそれが世間に広まって、天下の愁え(心配事)になった。 それをあの技術者も噂に聞いて、「私の術が霊験を現した」ということに気が付いて、御札を破ったところ、天皇は元のように回復なされたのだった。 ----- 言い訳するわけじゃありませんが、一言一句正確に現代語訳しようとしたりすると面倒で古文が嫌いになります。この程度で「物語」として理解してしまうのがいいのではないか、と高校時代から考えています。