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「充分」と「十分」
私は「じゅうぶん」の漢字は、「充分」が正しく、「十分」は誤用と思っていました。 しかしながら、実際には「十分」の方が使われる頻度が高く、辞書にも「十分」が主で、「充分」が従として扱われています。 意味からは、両方似ているようで微妙に違うような気もしますし、「十分」では「じゅっぷん」か「じゅうぶ」みたいで、どうも抵抗があるのですが・・・ どちらが本来で、いつ頃から、何故、併用されるようになったのでしょうか。
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日本語には発音や表記の定まらないものがいくつもあります。「ゆれ」といって、国語審議会などの議題になったりしています。 「何歳」と「何才」、「年齢」と「年令」、「語源」と「語原」、「付属」と「附属」などです。 本題の「十分」と「充分」も「表記のゆれ」の一つですが、正しいのはあくまでも「十分」であって、「充分」はあて字だそうです。 詳しくは文化庁の『国語施策情報システム』に載っています。参考URLから、 「参考資料」→「各期国語審議会の記録」→「第5期」→「漢字表記の「ゆれ」について(報告)3」 と進んでください。
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- toko0503
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こんにちは 元々は、#2さんがおっしゃるように十割分の全部という意味で「十分」と思われますが、 私は、手紙などに書く場合は、つい「充分」の方を使います。 「お身体には充分お気を付け下さい」のように……。 何となく、こちらの気持ちが充分伝わるような気がするのです。(^^) また「十分休養を取る」や「十分話し合う」は 時間の「十分間」と間違われやすいかな、と思う時には やはり「充分」を使います。 参考まで
お礼
私も、「十分」というのが軽く感じて、「充分」を使っていました。 ありがとうございました。
- hijyousyudan
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専門家の間でも、 どちらが主であるか意見が分かれているそうです。 私は、「十分(じふぶん)」という文語形が存在しているので、十分が主であり充分は当て字だと思うのですが・・・
お礼
ご回答ありがとうございました。 なるほど、「十分」は、文語形で存在しているわけですか。
「充分と書くこともある」であり、十分が昔からの表記法だと思います。十分とは10分割したものの10個分という意味で、物事が全部揃って欠けたところがないことです。従って充分では十分言い表せないことが生まれます。「この機会を十二分に生かせ」)(せっかくの機会だから100%以上、いや120%生かすように)これを「この機会を充二分に生かせ」とは言えません。又「この機会を充分に生かせ」では100%以上生かせという強調形120%の意味が表せません。 健康には腹八分がよく、十分な食事をしては満腹となり、頭が十分に働かなくなる。この文章では充分も使えますが、腹八分とかけた面白みは出なくなります。
お礼
ご回答ありがとうございました。 そういえば、腹八分はあっても、満腹は腹十(充)分とは言いませんね。
- rmz1002
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「十分」が主です。 なぜなら「必要最低条件」という意味の「じゅうぶん条件」は「十分条件」とは書きますが、「充分条件」とは書きません。 また、「十分」よりさらに満ち足りている状態のことを「十二分(じゅうにぶん)」といいます。 ところが、「充分」のほうはあくまで「じゅうぶん」と単独でしか使わないし、関連する言葉も見つかりません。 以上のことから、「十分が主である」ことは間違いとおもわれます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 資料の裏付けがあるわけではないのですが、感覚的に、「十分条件」は哲学用語か数学用語、「十二分」は数学用語から転用とか、そんなに古い言葉ではないようにも感じるのですが・・・ 又お気づきの点がありましたら、よろしくお願いします。
お礼
よくわかりました。 ご指摘の資料に、「いちおう」が載っていましたが、「一応」は当て字で、「一往」が正しいと言うのも、認識が違っていました。 ありがとうございました。