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「so...that」と「very」の関係についての語法の適応についての疑問点
- 痛みが激しいために眠れなかった例文について、なぜsevereをveryで修飾できないのか疑問です。
- ジーニアス辞書のso...thatの語法について、severeとroughの違いでveryの適応が異なる理由が分かりません。
- so...that構文には書き言葉と話し言葉の使い方があり、veryの使用可否が異なることを解説してください。
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以下のとおりお答えします。 >ウィズダム辞典の So 1のso …that の項目にある以下の例文についての質問です。 The pain was so severe that she had trouble sleeping. あまりにも痛みが激しくて彼女は眠れなかった(≒She had trouble sleeping as a result of the pain being so [×very] severe. She had trouble sleeping as a result of the pain being so [×very] severe. severe をvery で修飾できない理由についてなのですが、それはsevere 自体が強意の形容詞であるために修飾できないという解釈であっているのか自信がないです。 ⇒soの原義は、11~12世紀の古英語swaの流れを引いて、「そのように、それほどに」の意とされます。つまり、「比較+強調」の意味が含まれます。それに対してveryの原義は、13~14世紀のラテン語から借用されたverus「真実の」(→「まさしく、非常に」)で、もっぱら「強調」に用いられ、「比較」の意味は含まれません。"so ~ that …"「あまり~なので…する、…するほどに~だ・だった」という相関語句の語法(「比較+強調」の意味を含む)はここから派生しました。なお、soに「強調」の意味があるのは「~」の部分に呼応することでかもし出される結果であって、本来は「それほどに」という「比較」の意味を表すのがこの副詞soの本領です。 前置きが長くなりましたが、以下でお尋ねの問題にお答えします。 "so ~ that …"のうちの "that …" 部分が "so ~ "より前に出ることがありますが、その場合、それは主節となって、名詞節化の必要がありませんので、"that" そのものは用いられず、直接 "…" から始まる "… so (that) ~ " という形になります。お書きの例文(2) The ship couldn't enter harbor, the sea was so [×very] rough. は通常の "so ~ that …" 構文ですので、soの代りに(「比較」の意味が込められない)veryを用いることはできません。これに対して、例文(3) The sea was very rough ― so much so that the ship ...は "… so ~ " 構文ですから、冒頭の "…" 部分にこのような制約はかかりませんので、それでveryが自由に用いられることになるわけです。なお、(3)The sea was very rough ― so① much so② that the ship ...のうちのso② が "… so (that) ~ " の so に当ります。 前後が反転しましたが、最後に冒頭でお尋ねの問題にお答えします。 She had trouble sleeping as a result of the pain being so [×very] severe.を直訳すると、「彼女は眠れなかったが、それは、それほどに(=眠れないほどに)痛みが激しかったからである。」となります。この訳を見ればお分かりと思いますが、「severe をvery で修飾できない理由はsevere 自体が強意の形容詞であるために修飾できない」からでなく、「~なほどに激しい(痛み)」という「比較の概念がその形容詞(severe)につく副詞(so)に込められなければならない」からです。
お礼
分かりやすく筋道立てて解説してくださりありがとうございました。 そのため、しっかり理解することができました。わたしのためにお時間割いてくださりありがとうございました。