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産業革命前の日本人庶民の一日の過ごし方
- 産業革命前の日本人庶民の一日の過ごし方について探求します。
- 日本人の働き方が変わる前はどのように時間を使っていたのか、そしてなぜ日本人だけが仕事大好き人間に変身したのかについて考えます。
- 共産主義社会での労働時間の短縮についても疑問を持ち、日本人が時間を持て余していたのかについて追求します。
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江戸時代一つをとっても、その中の細かな年代や場所によって大差がありそうですね。いつの時代にも勤勉な人もいれば怠惰な人もいて、一概に「昔の人は◎◎だった」とは言えそうにありません。ただこのころになると大金持ちではない庶民でも、日々の生活に追われていただけでなく、それなりに文化を楽しむある程度のゆとりはあったのではないかと思います。 19世紀初めに出された式亭三馬の「浮世風呂」はもちろんフィクションですが、江戸の銭湯の女湯に入っている「鴨子(かもこ)」さんと「鳬子(けりこ)」さんは文芸好きで、かなり高度な文学論議を楽しんでいます。この時代にはそれを可能とするような出版も盛んだったことが知られています。18世紀初めの享保4年に朝鮮通信使として来日した申維翰は、「海游録」の中で大坂に何軒も書店があり、中国や朝鮮の書物も多数売られているのを見て驚いたと記しています。 こうした文化が普及していたのは江戸や大坂、京都などの都会地だけではなく、地方にも広がっています。俳諧にせよ和算にせよ各地に師匠挌の人がいただけでなく、地方を巡回して指導した人がいました。例えば「奥の細道」などの行程で芭蕉の一行は、各地で門人や俳句好きの富裕な人たちに歓待されたことがわかります。日本全国に様々な分野で文化を広めた地域の指導者が大勢存在したということになります。 また川柳は広く一般から句を募集した中から選者が優れた作品を選んでいますが、寄せられた句の数は多いときには1回で1万句を超え、2万5000句にも達したと言われています。句を投稿したのは町人だけでなく武士(地方の武士で江戸屋敷詰めの者を含む)も大勢いました。 和算では各地に数学好きの庶民が奉納した算額が残っていますが(最も多く残っているのは福島県)、現代の大学受験生でもすぐには解けないような高度な問題もあります。仕事の余暇に和算の問題を解いていた庶民もいたことが分かります。 もちろん「仕事だけが生きがい」という働き者もいたでしょうけれど、そんな人がほとんどだったとしたら、江戸時代の浮世絵(版画)の流行や書籍のさかんな出版の説明が付きません。「浮世風呂」にも「合巻とやら申す草双紙(絵入りの短篇小説)が出るたびに買う」子どもの愚痴を言う母親が出てきますが、子どもでさえそうだったとすれば、大人は推して知るべしでしょう。 17世紀に書かれた久隅守景の「納涼図屏風」という有名な作品(国宝)があります。夕顔の棚の下で農夫の男と女と子どもが涼んでいる絵です。決して裕福な暮らしではなさそうですが、3人は幸福な家族団らんそのもののような姿です。これを見るたびに、この時代の庶民にも、毎日の労働に追われていただけでなく、ささやかな幸福を感じる瞬間はきっとあったのだろうと考えます。もちろん自然災害(気象・地震)や飢饉・疫病など不幸にも度々襲われたでしょうけれど。 https://emuseum.nich.go.jp/detail?langId=&content_base_id=100160&content_part_id=000&content_pict_id=000 なお現代の日本人が本当に「仕事大好き人間」かどうかはいささか疑問があります。若いうちに投資などで貯えを増やし、できれば早期に退職して好きなように暮らしたいと考える人も少しずつ増えているようだからです。ただ、そのような人も貯えを増やすまでは一生懸命働くことになりますので、「仕事大好き人間」のように見えるでしょうね。 また、生活の資を得るために老後も働かざるを得ない人が大勢いるのが日本社会の現実ですが、これはさすがに「仕事大好き人間」とは言えないでしょう。 一方で別に働かなくても老後の暮らしには困らない人でも、「社会との関わり」や「社会のお役に立っている実感」を失いたくないために働いている人がいるのは事実です。このような人は「仕事大好き人間」と呼んでも構わないかもしれません。 希望する引退年齢が諸外国と比較して高い背景にはこの両者(働かざるを得ない人+社会と関わるために働きたい人)が影響しているでしょう。
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- katakana1956
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今の日本人は仕事大好き、というより仕事することがなにより価値があると考えているんです。そういう文化です。どんなに高い教養を身につけていても洗練された振る舞いを身に着けても暇人は尊敬されない。それが日本の社会です。そういうわけでけっこうお金持っている経営者とかでも自分は仕事人間であることを周囲に宣伝するのが普通ですね。また自分が暇人なことを自慢したら周囲もばからしくなって熱心に働いてくれないかもしれません。今は資本主義の社会。労働者になにより安い給料で文句も言わず働いてもらうのが一番です。資本家・経営者にとってはそうでしょう、間違いなく。そこでそういう価値観が形成されたのです。 それでは江戸時代はどうだったのか。資本主義ではなくお金がすべての社会ではないのが江戸時代までの日本です。商売をしている人が仕事熱心な様子を周囲に見せるとあいつはお金がすべての人、お上を恐れていないらしい、などと評判が立つ可能性があります。贅沢をすると「分不相応の奢り」ということで店がおとりつぶしになる可能性も有ります。つまり仕事熱心=お金儲け大好き=お上を恐れない=不届きもの、ということで必ずしも良い評判ばかりではなかったでしょう。それは町人の世界のことですが他の職業階層も同じで、熱心に働くことが資産形成につながると周囲に思われたらやはりお上の目も厳しくなっていい思いばかりもできなかったと思います。適当に働いてほどほどに遊ぶ、または周囲にそう思わせておく、とのがもっとも利口な世渡りの術だったのだと思います。 あと外国の例ですが、諸外国だって米国も含めて仕事大好きとまでいかなくてもそれに最大の価値を見出している人が普通だと思いますよ。仕事ばかりが人生の目的ではないという考えは中産階級的価値観のひとつでです。そういう価値観が欧米の普遍的価値観と思われて日本に流れ込んでいるだけの話です。あちらの人たちだって結局働くのが最上の価値と思っていると思います。現代が資本主義社会である限りは。
お礼
回答ありがとうございます。 参考になりました。 しかし最後の部分に関してですが、少し異論があります。 アメリカには住んだこともないし旅行したこともないのでネットや書物から得た知識が主なのですが、アメリカからは「仕事に情熱を燃やしている」イグゼキュティブの例や、勤勉をモットーにしている南部アメリカ人などの話もありました。これは勤勉をモットーにしていたピューリタンの伝統が今に伝わっているのでしょうか? しかし、親しく付き合っているヨーロッパ白人の数人からは仕事に価値を置いている姿勢は全く伝わって来ませんね。現在のアメリカ人は余り旅行しなくなっているのですかね?ヨーロッパ人は非常に旅行が好きですね。極端な例にはなりますが、知り合いのオランダ人は世界一所得の高いスイスで歯科医を続け、十分カネが貯まったので50才で引退し、その後は世界中を夫婦で旅行しています。オランダの自宅に戻って来ては直ぐに次の旅行先のことを考えています。 知り合いの中には東欧人もいるのですが、彼も旅行が大好きです。少なくとも私の知り合いの数人とその肉親たちは休みになれば3週間必ず旅行に行きます。 彼らは仕事の話は一切しませんね。旅行の見聞とか世界情勢の話をします。 シェークスピアもゲーテもデカルトも旅行ばかりしていましたから、白色人種にとっては旅行が非常に、人生で一番大切なようです。
- rikimatu
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江戸時代の人って結構、習い事が好きだったみたいで踊りや三味線、徘徊など色々あったみたいでお芝居なんかも言ったりしていたでしょう。うつ病に関してはお城勤めなどの激務でなった人がなったという記録はあるみたいですがどちらかと言うと明治になってからの方が多いみたいです。やはり時計が入ってきて時間に追われるようになってストレスに感じるようになったみたいです。 ちなみに、大工なんかは昼食を含めて1日三回休みがあってそれを差し引いたら実労働は4時間ぐらいだったともいわれていますが、その代わりブラックだったみたいです。見習いの数年は無給で修業をしてそれからしばらく下働きさせられたみたいです。 定年は自分で決めていたみたいですよ。老化を感じたら隠居で悠々自適ですが能力があるならば隠居させてくれなかったみたいですが。 ちなみに大岡越前は75でなくなるまで働かされてたみたいですが
お礼
回答ありがとうございます。 参考になりました。
- jkpawapuro
- ベストアンサー率26% (816/3045)
まあ質問内容は江戸時代の楽隠居の日ごろの趣味・・・あたりですよね? 囲碁に将棋に落語の本を読み教養があれば書画を楽しむといったあたりでしょうか? 囲碁や将棋は現代のサークル活動とも通じるのでしょうか? 仕事したければ息子の仕事に手だの嘴だの出すこともできるでしょうが、江戸時代は色々な文化が花開いた時代であり、各自普通に趣味を持ち文化を形成したのではないでしょうか? 私はそういったたしなみは特にないのですが、古典落語を聞いてれば当時の趣味や風俗や文化、いろいろ聞けると思いますよ。
お礼
回答ありがとうございます。 私も時間を見つけて古典落語を聴いてみたいと思います。
- gunsin
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お日様が昇って沈むまでが一日で、夏と冬では長さが違ってました。 休日はありませんでした。身体が動くうちは働いて、動作が鈍く なったと感じたら、後継者にバトンタッチです。 身体はだめでも頭は働くので、アドバイスが過ぎて、煩い存在に 成ってたかも。 日本人が働き者なのは儒教の影響が大きいと思います。 共産主義はソ連を始め、全部、失敗に終わってます。 中華共産民国は鄧小平が自由経済を取り入れたので、政府組織の 上に共産党が有る、独特の独裁体制ですね。 平等と公平は違う物ですし、自由の裏には責任が有ります、 日本人はこの辺をキッチリ決めないで、曖昧にしてます、 この曖昧さが日本人の知恵なのだと思ってます。 最初に八百万の神々の神道が有りです、、仏教が入って来たら、 神仏習合として、お釈迦様も八百万の神々の一つで取り入れる、 儒教が来たら、日本流に改編して取り入れる。 生まれたら神社に、お参り、結婚式は教会で挙げる、死んだら お寺で葬儀をする。 正月は初詣で神社に、お盆と大みそかは、お寺で、そして、世界中に 有る、お祭りを取り入れて楽しむ、曖昧さが産んだ事で、一神教の 外国人には、理解不能な事柄です。
お礼
回答ありがとうございます。 参考にさせていただきます。
お礼
回答ありがとうございます。 大変参考になりました。