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フィンランド語のsiinäについて
フィンランド語のことですが、 se に「〜の中に」という膠着語のssaがついたらなぜsiinäになるのでしょうか? また、seの語幹は何なのでしょうか。 どういう変化でsiinäになったのか、知りたいです。
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指示代名詞 se の内格が ×siissä → ◎siinä なのは、 [s]音の衝突が嫌われてるからでしょう。 同じ音を詰め込む早口言葉でもわかるように、発音しにく かったり、紛らわしかったり。 同様に se の出格も ×siistä → ◎siitä です。 se/siinä の語幹は、「なし」または se/sii です。 sii にアクセントがあり、衝突の感覚が強いんでしょうね。 なぜ siinä が -nä かというと、古い内格語尾からです。 言語学者の近隣言語の比較推定で古い内格 -sna(ä) です。 siisnä が使われていたか、最初から siinä だったかは 不明です。フィンランド語は、古い文献とかないですから。 ちなみに、複数は ne/niissä で n/s 反転で音位転換的な 感覚があって受け入れやすい感覚があったのでしょう。 (日本語で タネ/ネタ のような派生がある) [s]音の隣接が全くないわけではありません。 アクセントが語幹にあり、衝突の感覚はやや弱いですが、 使用頻度の少ない複数内格とか、最近の語 bussi とか。 [s]で挟まれた母音によっても強める弱めるがあります。 - 単数主格 - 単数内格 - 複数内格 (1) lapsi - lapsessa - lapsissa 子供 (2) vesi - vedessä - vesissä 水 (3) uusi - uudessa - uusissa 新しい (4) bussi - bussissa - busseisaa バス
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