- ベストアンサー
扶桑社版の歴史教科書について…(古代の記述について)
今日、gooのニュースで、東京都の中高一貫校に扶桑社の教科書を使うとありました。 この教科書、よく近代の記述について論争が起きてました(今でも?)が、そこはとりあえずおいておくとして。 この教科書に、「日本初の勅撰和歌集は万葉集」とか書かれていた気がします。(確か、「古今和歌集」だったと思うのですが…) その他にも、古代を中心に「明らかな間違い」が結構有るような気がしました。(確か右よりの歴史家の人もこの本の批判本で書いてあったような気がします) 勅撰和歌集以外にはあまり覚えていないのですが、これ以外に「明らかな間違い(古代・中世限定で)」はあるのでしょうか? また、その数が多いとしたら、この本を作った人たちはどうしてそう記述したのでしょうか? 教えてください。よろしくお願いします。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
まず、古さは古今集よりも万葉集の方が古いのははっきりしています。というのは、古今集の序文に万葉集が引き合いにだされているからです。 問題は、私選か勅撰かでしょうが、両方ともこれがよく分からないのです。万葉集の方は、古今集の序文の随所で引用されている事その他から勅撰であったとみる学者が多いです。古今集の方は、序文ー紀貫之が書いたらしい仮名序ーが天皇が本集編集の命令を下したとも、貫之達が和歌を天皇に奏覧したとも解せるものであり明瞭でないのです。 どちらにしろ、万葉集は勅撰で古いのですから、その教科書は間違がってるとは言えませんね。 補足ですが、ドイツでグーテンベルグが印刷機を発明するまで人類の知識の量は1000年で倍になるスピードだったのが今は9年で倍になっているのです。日々研究が進み本になった瞬間にその知識は古くなったと思うべきでしょう。 それから、大学院にでも入り学会に所属すれば分かりますが考え方はいっぱいあり、多数説、少数説、有力説に分かれるのです。日本は、中国や韓国と違い言論統制されていませんから色々な意見、研究が発表されてもおかしくないと思いますね。
その他の回答 (2)
- stone_cold0315
- ベストアンサー率51% (101/197)
歴史家ではないので、誤りに関しては詳しくはないのですが、このような教科書をつくりだした目的のひとつは、積極的に「歴史を政治に利用する」ことではないでしょうか(もっとく極端に言えば、「自分たちの都合に合わせる」、ということができるかも知れません)。 もちろん、歴史の記述は、ときに政治的な目的を含むことがありますが( Wikipediaの "歴史修正主義 "が参考になります)、「新しい」はそのうちでも、とくにそういったサイドの方々が記述しているように思えます。
- popesyu
- ベストアンサー率36% (1782/4883)
明らかな間違いと断定されているということは専門家の方でありましょうが、批判された側の反論としては「日本古来の和歌を集めた『万葉集』が、朝廷の命によって編纂された」という表現(「日本初の勅撰和歌集は万葉集」とは書かれていません)のどこに間違いがあるのかというのが既に挙がっているのでここに突っ込みを入れるべきではないでしょうか。 例えば朝廷の命で編集されたのではないとか。 突っ込みを入れたいのならまず批判している側の文だけでなく、それへの反論もよくよく吟味されるべきかと。 あとついでに 日本史に限らず教科書の古代史の部分はどの教科書でも最新の考古学的な研究から言えば「明らかな間違い」だらけですよ。