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失鳩答 しきゅた
上田敏の「海調音」を読んでいるとあまり見られない言葉に 出会った。 マーテルリンクの「病院」という詩に ”あまたの姫は失鳩答の原に死したり” 「失鳩答」何?とネットでググってみても なんの意味か全く書いてない。 どうでもいいことが気になるオジサン の悩み。宜しくお願いいたします。
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「海調音」ではなく「海潮音」 上田敏の訳は、クセがすごいですからね。 原文を当たれば簡単。(詩は、一文のみ抜粋) Maurice Maeterlinck Hôpital Et les princesses vont mourir en un champ de cigües! (フランス語) cigüe : ドクニンジン cicutae は、cicuta の複数でラテン語 イタリア語,スペイン語,ポルトガル語 単数は cicuta 共通ですが、 複数は、それぞれ cicute,cicutas,cicutas です。 矢鳩答(しくうた) 江戸末期の薬物書「遠西医方名物考」にかかれている。 ドクニンジンのこと。ソクラテスの刑にも使われた。
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- Nakay702
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逆問ですみませんが、教えてください。 興味がありましたので、原著で確認しようと、 >マーテルリンクの「病院」という詩 を探しましたが見当たりません。 できましたら、ご教示くださいますよう、 お願いします。 私の見る限り、『海調音』にないのです。 どのあたりにあるのでしょうか。 (私が見たのは、明治三十八年、 本郷書院刊の初版本の復刻版です。) なお、回答については、 #1さんの回答ですべて尽されていると思います。 英語名でhemlock、スペイン語でcicuta〔スィクータ〕 ということも確認しました。 西和中辞典(小学館)のcicutaの項に、 「セリ科の雑草、パセリに似ているが、悪臭があり有毒」 とありました。 また、世界大百科事典(平凡社)のどくにんじんの項には、 「ヨーロッパ原産。(…)葉および果実中にコニインconiine などのアルカロイドを含有し、猛毒。ソクラテスもこの植物 の毒を仰いで獄死したと伝えられる」 とありました。 以上、余計なことを申しましたが、できますれば、 ご教示の件、どうかよろしくお願い申しあげます。
お礼
回答有難うございます。私の読んでるのは 岩波文庫の「上田敏全訳詩集」で 1991年第28刷 です。アマゾンで購入
- 4810noja
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失鳩答(しくうた) ドクニンジンのことだと思われます。見た目がパセリに似ているところから毒パセリとも呼ばれます。 英語名は hemlock ポルトガル語かスペイン語でcicutae(シクータ)と呼び、この発音から「失鳩答」の字があてられたと思います。 国立国会図書館蔵 「薬物示要. 下編」 長田伊佐 編纂 明治23年2月 に「矢鳩答(失ではなく矢)」として記載されています。
お礼
回答有難うございます。
お礼
ほんとに世の中には博学の人がいるもんだと感心します。 毒パセリなるものがあるんですね。それでソクラテスも死んだのですね。