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漢字数詞の「十」は「ジッ」と読むのが正しい理屈は
NHKは題のようにしておりますが、 *十+一から九から成る数詞では「ジフ⇒ジュウ」であることを考えると矛盾しており、賛成できず。 十が一文字目である<数詞とそれ以外と>で読みを変える正当性の基礎となる 語源的、音韻学的理屈を教えて下さい。 関東での「何つった」との若者の野卑な言い方をかんがえると題の読み方は東国の促音訛りと感じますが。 例を挙げると、 十合と十銭とはどちらも数量的言葉なのに何故ジュウとジッとに言い分けるのかです。
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- SPS700
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#1です。度々の補足すみません。 >> p / t / k / s に続く例を上げておきます。いずれも「ジッ」になるのは、後続の子音のためです。 十発、十点、十軒、十隻 これは東国の訛りの話ですよね。 いいえ、歴史的に正しい形です。 >>近畿(西日本全体か?)の人は非「ジッ」たる「ジュッ」と発音しております。 それは非歴史的な類推系を使っているからです。 >>つまりこの現象の「真の」原因は音声学的なものにあらず、口を開いて文字通りに発声する西に対して口を開かずナマクラに発声する東という地域差であるということですかね。 いいえ。下記などをご覧ください。 https://www.alc.co.jp/jpn/article/faq/02/50.html 僕の考えは、次に来る語頭子音が無声閉鎖音なら「ジッ」、それ以外は「ジュウ」これが歴史的に正しいと思います。 僕の祖母は大阪生まれ、祖父は大阪で青少年時代を通じて大工の修行をしましたが「ジッ」でした。17世紀のロドリゲス『日本大文典』も「ジッ」です。 それが「ジュウ」に影響されて、「ジュッ」という間違った類推形ができ、次第に全国に広がったものだと思います。日本放送協会は正しいと思います。 ただ、今ではこの歴史的に間違った「ジュッ」という読み方をする人が下記では65%もありますので、国語辞典によっては、この非歴史的な形も認められています。 https://kotobaken.jp/mado/09/09-06/
- SPS700
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#1です。補足です。 >>なぜ5になるかを尋ねておりますが書いてありません。理由をご教示ください。 非破裂の -p の後に p/t/k/s が来れば、間に母音がないので、pの発音のために閉じたまま次の無声閉鎖音に移り、促音になるからです。 >>またそれに続く6。では「ですから、」となっておりますが、5の記述が理由づけに失敗しておるゆえこの結論は不可能です。 p / t / k / s に続く例を上げておきます。いずれも「ジッ」になるのは、後続の子音のためです。 十発、十点、十軒、十隻 有声の子音が来ればそれが閉鎖音でも「ジュウ」になります。 十番、十台、十月、十字 >>十合と十銭について、閉鎖音がまた閉鎖音に続く場合と続かない場合の音韻が原因とのことですが、十 zihu,/ zyuuは母音uで終わり、閉鎖音ではありませんから uに続く音が平坂開放化の別を書いてあるこの記述は意味不明です。 あ、無声閉鎖音に続く場合と書くべきでした、すみません。 閉鎖音がまた無声閉鎖音に続く場合は jip + pon (十 + 本)ジッポン 閉鎖音がまた無声閉鎖音に続かない場合は jip + nin (十 + 人)ジュウニン とお詫びして訂正します。
- SPS700
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#1です。補足です。 >>1。関東での「何つった」との若者の野卑な言い方をかんがえると題の読み方は東国の促音訛りと感じますが。 おっしゃるとおり関西ではウ音便で「こうた」、関東では「買った」と撥音便になりますが。 「十」の発音に二種類ある根元は、遠く中国の発音を忠実に再現して読経しようと試みた帰国仏教僧の発音にあります。 >>例を挙げると、十合と十銭とはどちらも数量的言葉なのに何故ジュウとジッとに言い分けるのかです。 この場合問題になるのは、数量などではなく、非開放音に終わる p、t、k、のような閉鎖音がまた閉鎖音に続く場合と続かない場合の音韻が原因だからです。
お礼
十合と十銭について、 閉鎖音がまた閉鎖音に続く場合と続かない場合の音韻が原因 とのことですが、十 zihu,/ zyuuは母音uで終わり、閉鎖音ではありませんから uに続く音が平坂開放化の別を書いてあるこの記述は意味不明です。
- msMike
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ジュウカイは違和感ありだけど、ジュッカイは有り得るかと。
- msMike
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讀みが促音便の場合は云ひ易いやうに、つひ「ジュウ」を「ジッ」と發音するのでは? 十発(ジッパツ)、十把一絡げ(ジッパヒトカラゲ) 一回(イッカイ)、六回(ロッカイ)、十回・十回(ジッカイ)、百回(ヒャッカイ)
お礼
>促音便の場合は云ひ易いやうに、 東国特に北関東民は長音が嫌いなのですよ。 話すときに口をほとんど開かぬ故 口を開くenergyを節約する自動化咬筋を持っておると言えます。
- SPS700
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1。「十」は、中国の上古音は、董 同龢の『上古音韵表稿』によりますと *źḭǝp となっており、中古音は同じ *źḭǝp と再構されています。 2。これが日本に輸入された形だと思われるので、濁音を表す点々も、語末の破裂を含まない口を閉じたままで終わる[p]もない時ですから「しふ」と書かれました 3。こう言う口を閉じた発音は南無阿弥陀仏の最後などにあり、声明を正確に唱えるため「ノム」(pに普通つく母音を発音しないで呑み込む)と注記されました。 4。こうして音節最後の p、t、k は、なんまんだぶのように何も書かないゼロ表記と、〇ふ、〇つ、〇き、のような元々無い母音をつけた過剰表記になりました。 5。このような発音を入声(にっしょう)と言いますが、入声文字の後に p、t、k、s が来ると小さな「っ」すなわち促音になります。 6。ですから、「シフ」万はじゅうまん、「シフ」銭、はじっせんになります。他の -p の例としては「合」流、はごうりゅう、「合」戦、はかっせん、があります。 (活字が無いので Ḭ で代用しましたが、董 同龢の『上古音韵表稿』では、i の下に小さな「へ」が書いてあります。非音節の i という意味で y と同じです。)
お礼
なぜ5になるかを尋ねておりますが書いてありません。 理由をご教示ください。 またそれに続く6。では 「ですから、」となっておりますが、5の記述が理由づけに失敗しておるゆえ この結論は不可能です。
お礼
3行目の >-p の後に p/t/k/s が来れば 十の「中国」読みに-pを含んでおることが理由ですね、 数十年来の疑問が解消しました。深謝のほかありません。。 しかし地域性を考えると下記の問題に発展します。 > p / t / k / s に続く例を上げておきます。いずれも「ジッ」になるのは、後続の子音のためです。 十発、十点、十軒、十隻 これは東国の訛りの話ですよね。 近畿(西日本全体か?)の人は非「ジッ」たる「ジュッ」と発音しております。 そこでこの角度で核心を考えたら 「ジュ」でも促音になる理由は何か、であることに気付きました。 この違いは最終段階の単なる結末でして、 その前提条件としての十の発音がzi と zyuとして方言地図上多分、 東西日本で分かれることを問題に取り上げておったということでした。 つまりこの現象の「真の」原因は音声学的なものにあらず、 口を開いて文字通りに発声する西に対して 口を開かずナマクラに発声する東という 地域差であるということですかね。