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通訳が勝手に無難な言葉に訳す事について倫理上は?
- 通訳が無難な言葉に勝手に訳すことについて、倫理上の問題がありますか?歴史的には、通訳者が相手の暴言を無視して国家間の和平を実現させた例もあります。
- 相手の挑発に対しては、言われた当人が判断すべきか、それとも通訳者が判断すべきかという問題も存在します。
- テレビで無難な言葉に勝手に訳されている光景を見て、不快感を抱くこともあります。しかし、この問題を取り上げることが炎上を招いたり無視される可能性もあるため、注意が必要です。
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翻訳や通訳では、その人達の思惑が絡んでいる事がありますね。 1980年、日米の貿易不均衡を是正すべく、 アメリカが日本にStructural Impediments Initiativeを持ち込んできました。 直訳すると「構造的な障害の新たな取りくみ」。 要は、日本の市場に参加するのに障害となるものを 日本側に取り除いてもらうというイニシアティブ。 しかし、この英語の日本語訳は「日米構造協議」。 全然意味が違いますね。 この日本語で、当時のアメリカのフラストレーション(日本側は 市場をオープンにしていないという要求)を 日本側はわかるのでしょうか? なぜ日本政府や官僚はこの言葉を選んだのでしょうか。 知性がなくて英語の意味がわからなかったのかもしれないし、 あるいは意図的に「大したことない問題」としたかったのかも。 なぜ日本の新聞はずっとこの日本語を使っていたのか、 それも不思議ですけどね。
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- Nakay702
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迷いましたが、まだ締め切られていないようですので、ちょっと違う観点から…。 英語ではありませんが、国際会議の翻訳スタッフに関ったことがあります。 講演者の原稿が、あらかじめ、X語(例えばインドネシア語)→英語→各語(約10か国語)の流れに沿って素読されます。聴衆は、レシーバーのチャンネルでどれを聞くか選びます。講演者本人としては、「ここで笑いを取る予定」であったに違いないようなところも、(恥ずかしながら)ほとんど無視されてしまいます。概要を伝えるだけで必死なのです。 個人の付き添い通訳とは違って、政治的思惑はあまり関係なさそうです。それより何より、自分の役割を果すことで手一杯なのです(少なくとも私はそうでした)。確かに、過激な語句などがある場合、なるべく穏当な表現に変えることは「わりと一般的に」あるようです(暇を見て幾つか試聴しました)。それは、「自分の担当部分が物議の火種になるのを避けたい」という共通願望のなせる業かも知れません。 ベテランの方々には、各国の「権謀術策ぶり」なども見えていたのかも知れませんが、青二才の私には何も分かりませんでした。自分の訳文も「我ながらひどいものだなあ」などと思いました。(ただ、ハムレットを初めて邦訳した人が、例の有名なセリフ“To be or not to be; that is the question.”を「あるかあらぬか。あれなるは何ものぞ」とか訳したそうで、その類よりは幾分ましか、などと密かに安心材料を探したほどでした。) おっと、お尋ねの、「相手の挑発に対してどうするかは、言われた当人が判断すべきか? それとも、通訳者が『これは、言ったら大変な事になるから言わないでおこう』と判断すべきなのか?」にお答えできなくてすみません。 それ(後者)は、ある場合には通訳者の「越権行為」であり、またある場合には「配慮」ということになるでしょう。ともかく、一朝一夕には解の見つかりそうもない、「永遠の課題」と言える問いかも知れませんね。
お礼
お忙しい中ご回答ありがとうございます。 貴重なご意見ありがとうございます。 もしかしたら通訳者も、概要を伝えるのに忙しく、予想外な「挑発的言動」を耳にしても「え?この席で言っちゃうの? 聞き間違い?」と自信がない箇所は端折ったり、その場に適切な無難な表現にして、自分のミスで物議の火種になるのを避けているのかもしれません。 このように考えた事はありませんでした。どうもありがとうございます。 それにしても、英語以外で国際的な会議の同時通訳とはすごいですねえ。私も英語以外の外国語を覚えたいとは思いつつも、時間が無くてできずにいます。 言語は一つ覚えるだけでも大変な努力ですからね、尊敬します。 そして、問題の点に関しては、私も「永遠の課題」と思っております。 相手の挑発に対して、通訳が無難に訳すせいで、怒りもせずにニコニコしている日本人を見るのはどうもムズムズしますが、、、古代ギリシアの時代から人類が繰り返してきた事のようなので、、日本人の事なかれ主義だけの問題でもないようです。しょうがない事のような気もします。 でも、やっぱり見ているとムズムズするので、誰かにこの問題を解決してもらいたいです。(笑)
- eroero4649
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「アメリカの円広志」と呼ばれ、アメリカ版飛んで飛んで(夢想花)ともいわれる最強一発屋ラップの名曲「U Can't Touch This」は実はカバー曲であります。 その原曲は、リック・ジェームスの代表曲「Super Freak」でございます。 https://youtu.be/QYHxGBH6o4M その歌詞は実にゴキゲンであります。せっかくなので書いておきます。 She's a very kinky girl, The kind you don't take home to mother She will never let your spirits down, Once you get her off the street. She likes the boys in the band, She says that I'm her all time favorite When I make my move to her room, It's the right time, she's never hard to please. That girl is pretty wild now (The girl's a super freak) The kind of girl you read about (In the new wave magazines.) That girl is pretty kinky (The girl's a super freak) I'd really like to taste her (Every time we meet.) She's all right, she's all right That girl's all right with me yeah. She's a super freak, super freak, She's super freaky, super freak, super freak. さて、質問者さん。「これを同時通訳してくれ」といわれたらどうされますか? まあ概ね、自分の中の良識が働いて無難な言葉を選ぶでしょう。 人前で「彼女は超奇形。超奇形」といえるでしょうか。言いたかないですね。そんなことを口走ってこっちも頭のおかしなやつだと思われたくないでしょう。 通訳者も人の子ですから「そんな言葉を自分の口から言いたくない」というのはあるでしょう。 そう遠くない将来、翻訳はぜんぶAIから初音ミクさんが自動的に喋ってくれるようになったらお下品な言葉もダダ漏れしてくるかもしれませんね・笑。
お礼
お忙しい中、ご回答ありがとうございます。 私も同時通訳もしくは、現場での通訳だったら私自身もヘタレなので無難に訳しちゃうと思います。(笑) しかし、翻訳者の名前が出ないニュースなどの報道だったら言っちゃってもいいんじゃないか、と思ったりもします。 また、大昔の英語ができない日本人が大多数だった時代はともかく現代でも、堂々と「無難な訳」やっちゃうのかと驚きました。 SNSで、だれか叫ばないもんかと思いましたが今グーグル検索してもどこにも引っかかりません。 まあ、誰もややこしい問題に発展した時の責任取りたくないんでしょうけどね、私も取りたくないからネット上でも叫びたくありませんし、、、(笑) ただ、歌詞でしたら不特定多数の聴衆に向けて歌っているわけですから、個人的には逆に無難に訳してしまうと音楽の雰囲気が変わってしまいますので、そのままで訳しても大丈夫だと思います。 ただ、音楽の歌詞の場合は「無難の訳にした」と言うよりも、翻訳者の実力不足からくる誤訳のほうが多かたっりしますけどね(笑) ちなみに、この歌詞では、freakというのは「奇形」ではなくて「変人」の意味で、特に「(エロすぎて)変人(だこりゃ)」ってことです。だからThe kind you don't take home to mother(母親には会わしちゃだめなタイプな子)なんです(笑)
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
どこかの言葉では、同じ言葉が「歴史」も「作り話」も意味するそうですが、そんなものでしょう。
お礼
お忙しい所、どうもありがとうございます。 まあ、回答者様ほどの御方だともう見飽きるほど無難に訳されているのを見たことがあるのでしょうね。 まあ、そんなものなのだと思います。 ご意見ありがとうございました。
- okwavey2
- ベストアンサー率15% (251/1593)
基本的には言論の自由や表現の自由があるので、大丈夫だと思いますけど。 翻訳に関わらず、メディアの放送は権力者(スポンサーも含む)に都合の良いものだと思いますし、わざわざそれを否定するような報道もしませんが、利害関係を考えたら当然だと思います。 個々の立場において、自分自身に最も利のある選択をする方が普通です。 通訳や翻訳からミスってことで簡単な言い訳で済ませやすいのではないでしょうか。
お礼
お忙しい中、ご回答ありがとうございます。 メディアと、通訳者が根性なかったの両方なのかもしれませんけど、英語ができない人が大多数だった大昔ならいざしらず今でもするんだと驚きました。 まあ、でも、私が通訳者だったとしても、ヘタレなので無難に訳しちゃいますけど、、、。
基本的な話ですが。 話し合いをしている当事者同士が使っている通訳と、ニュースなどで流れるときに使っている通訳は、同じではないことが普通です。 当事者間が使っている通訳は、表現を柔らかくしたり曲げることはありません。 しかし、ニュースなどの通訳は、その放送局ないどの意向が入って、丸くしたり曲げられたりすることがあります。 TV局などが意図的に世論を操作しようとしたりするときに、そうやってニュースとして放送する内容を曲げたりしているのが現実ですからね。 話し合いをする当事者間が使っている通訳は、そういうことをする通訳だと、通訳としての意味をなさないとなります。 なので、契約書などを作るときは、お互いの国の言葉の書類の他に、英語の書類を作ります。 そうすればお互いの国の曖昧な表現ではなく、英語としての表現でお互いが契約を行うということになりますので、ブレが小さくなるからです。
お礼
こんにちは、お忙しい中ご回答ありがとうございます。 私が見ましたのは、テレビで、「英語→通訳の日本語」の状態で交互に喋ったもので、生中継されておりました。生中継では、さすがに通訳者もそのまま訳す根性がないのはしょうがないとして、その後のニュースでは本当の訳が報道されるのかと思っていたのですが、そのまんま生中継の時の通訳者の訳がニュースでも使用されていました。 もちろん、無難な通訳者の訳を聞いて、言われた本人は全く気が付いていない様子でした。 さすがに契約書を作るときは、無難とか言ってられないのでしょうが、そうでないときはやっぱり、 >TV局などが意図的に世論を操作しようとしたりするときに、 >そうやってニュースとして放送する内容を曲げたりしているのが現実ですからね。 なんでしょうね、、、。 まあ、昔から行われてきた事ですけど、生放送でやられたらちょっと、、、誰かに聞いてもらいたくなりました。 どうも、ご意見ありがとうございました。
お礼
お忙しい中ご回答ありがとうございます。 Structural Impediments Initiativeが「日米構造協議」ですか、 目が点になりそうになりましたが、それでも「無難な訳」は、大部分が「気を利かせた訳」であって、おそらくは悪意はないので、怒っていいのかすら分からずワナワナ、ムズムズするばかりです。 ただ、昔は情報化社会ではありませんでしたし、SNSもありませんでした。 英語ができる人も少なかったと思い寿司、まんがいち英語ができる一般人が「あれ?」と思っても、発言する機会もありませんでした。 今は、一般的な英語レベルも上がっている気がしますし、SNSもあるのになぁと、、なんだかモヤモヤ、ムズムズします。 通訳者が気を利かせているのが、、いいのか悪いのか、、
補足
本当は、こんな大昔からある問題を今更ゴチャゴチャ言ったところでどうにもならないので。#3さんのように悟りの境地に到達するのがいいのだと思います。 答えがないので、BAは選びようがないのですが、Structural Impediments Initiativeが「日米構造協議」だと訳された逸話がとても面白かったので、すいませんがこの回答をBAに選ばせてもらいます。 皆様ご回答ありがとうございました。