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微分方程式(2)
大学数学、微分方程式の問題です。 g=g(t,u)はR×RにおけるC1級関数であるとする。α>0とする。 いま定数M>0があって ・|g(t,ξ)|≦M ・g(t+1,ξ)=g(t,ξ) と仮定する。 ただしtとξは実数である。この時u=u(t)を未知関数とする方程式 ・du/dt=-αu+g(t,u) にはu(t+1)=u(t)(tは実数)となるような解u(t)が-∞<t<∞で存在することを示せ。 ヒント:a∈[-M/α,M/α]を任意に取って初期条件u(0)=aを与えた解u(t,a)を作り、u(1,a)を対応させる。 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13118779978?__ysp=5ZGo5pyf6KejIOW%2BruWIhuaWueeoi%2BW8jw%3D%3D 知恵袋に似た問題があるのですが、その回答を見て考えるとヒントの意味が分からず、どのように解けばよいか迷っています。 教えてください。お願いします。
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- jcpmutura
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g=g(t,u)はR×RにおけるC1級関数であるとする α>0とする いま定数M>0があって ・|g(t,ξ)|≦M ・g(t+1,ξ)=g(t,ξ) とする a∈[-M/α,M/α] -M/α≦a≦M/α 実数0≦t≦1に対して u_0(t,a)=a とすると |u_0(t,a)|=|a|≦M/α 自然数nと実数0≦t≦1に対して u{n-1}(t,a) が定義されて |u{n-1}(t,a)|≦M/α が成り立ちu{n-1}がt,aに関して連続と仮定すると u_n(t,a)=e^(-αt)[∫_{0~t}g(t,u{n-1}(t,a))e^(αt)dt+a]…(1) と定義すると |u_n(t,a)| =|e^(-αt)[∫_{0~t}g(t,u{n-1}(t,a))e^(αt)dt+a]| ≦e^(-αt)[M∫_{0~t}e^(αt)dt+M/α] =Me^(-αt)[{e^(αt)-1}/α+1/α] =Me^(-αt)e^(αt)/α =M/α だから u_nもt,aに関して連続 だから 全ての自然数nに対して |u_n(t,a)|≦M/α gはC1級だから g(t,y)のyに関する偏微分g_y(t,y)も連続だから 自然数nと実数0≦t≦1に対して 0≦s≦1 y=(1-s)u{n-1}(t,a)+s*u_n(t,a) {g(t,u_n(t,a))-g(t,u{n-1}(t,a))}=g_y(t,y){u_n(t,a)-u{n-1}(t,a)} となるs,yがある g_y(t,y)は連続だから 閉区間-M/α≦y≦M/αで 有界だから あるK>0が存在して-M/α≦y≦M/αで |g_y(t,y)|≦K だから |g(t,u_n(t,a))-g(t,u{n-1}(t,a))|≦K|u_n(t,a)-u{n-1}(t,a)| L=2M/αとすると 実数0≦t≦1に対して |u_1(t,a)-u_0(t,a)|≦|u_1(t,a)|+|u_0(t,a)|≦2M/α=L ある自然数nに対して |u_n(t,a)-u{n-1}(t,a)|≦L(Kt)^(n-1)/(n-1)! が成り立つと仮定すると |u{n+1}(t,a)-u_n(t,a)| =|e^(-αt)∫_{0~t}{g(t,u_n(t,a))-g(t,u{n-1}(t,a))}e^(αt)dt| ≦|e^(-αt)∫_{0~t}K|u_n(t,a)-u{n-1}(t,a)|e^(αt)dt| ≦|e^(-αt)∫_{0~t}K{L(Kt)^(n-1)/(n-1)!}e^(αt)dt| ≦{L(K^n)/(n-1)!}∫_{0~t}t^(n-1)dt ={L(K^n)/(n-1)!}[t^n/n]_{0~t} =L(Kt)^n/n! だから 全ての自然数nに対して |u{n+1}(t,a)-u_n(t,a)|≦L(Kt)^n/n! が成り立つから 0≦lim_{n→∞}|u{n+1}(t,a)-u_n(t,a)|≦lim_{n→∞}L(Kt)^n/n!=0 lim_{n→∞}|u{n+1}(t,a)-u_n(t,a)|=0 N=(全自然数)とする {u_n(t,a)}_{n∈N}は {t;0≦t≦1}×{a;-M/α≦a≦M/α}で 一様に収束するからその極限を lim_{n→∞}u_n(t,a)=u(t,a) とすると |u_n(t,a)|≦M/α だから |u(t,a)|≦M/α だから u(t,a)はt,aに関して連続 一様収束性から(1)でn→∞とすると u(t,a)=e^(-αt)[∫_{0~t}g(t,u(t,a))e^(αt)dt+a]…(2) となる v(a)={∫_{0~1}g(t,u(t,a))e^(αt)dt}/(e^α-1) h(a)=v(a)-a とすると |v(a)|≦M/α vは連続だから hも連続 -M/α≦v(a)≦M/α h(-M/α)=v(-M/α)+M/α≧0 h(M/α)=v(M/α)-M/α≦0 だから中間値の定理から -M/α≦a≦M/α h(a)=v(a)-a=0 となるaが存在するから a=v(a)={∫_{0~1}g(t,u(t,a))e^(αt)dt}/(e^α-1) ↓両辺に(e^α-1)をかけると a(e^α-1)=∫_{0~1}g(t,u(t,a))e^(αt)dt ↓両辺にaを加えると ae^α=∫_{0~1}g(t,u(t,a))e^(αt)dt+a ↓両辺にe^(-α)をかけると a=e^(-α)[∫_{0~1}g(t,u(t,a))e^(αt)dt+a] ↓左辺u(0,a)=a ↓右辺u(1,a)=e^(-α)[∫_{0~1}g(t,u(t,a))e^(αt)dt+a] ↓だから u(0,a)=u(1,a) だから 任意の整数nに対して n≦t≦n+1となる実数に対して u(t,a)=u(t-n,a) と定義できて u(t+1,a)=u(t,a) となる (2)から u(t,a)=e^(-αt)[∫_{0~t}g(t,u(t,a))e^(αt)dt+a] ↓両辺をtで微分すると du/dt=-αe^(-αt)[∫_{0~t}g(t,u(t))e^(αt)dt+a]+g(t,u) ↓u=e^(-αt)[∫_{0~t}g(t,u(t))e^(αt)dt+a]だから du/dt=-αu+g(t,u) だからuは微分方程式の解である