インフレ目標2%でどうして長期金利が低下するのか。
まず、
(1)マーケットはデフレを食い止めるための金融緩和を想定しており、非伝統的な量的緩和による物価上昇はそもそも想定していない。
のでしたら、そこで質問は終わります。(もしくは変わります)
しかし、
(2)マーケットは、自民政権の下、非伝統的な量的緩和である程度物価が上昇すると見ている。
のでしたら
日銀が金融緩和を強めるから国債は買われるから、後で日銀に売りつけるために買うという理由でで国債は買われているのでしょうか。
しかしいくら日銀が国債を買い入れるとはいえ、物価が上昇するなら国債の実質的な価値は低下してしまいます。
質問としては、1パーセント、2パーセントのインフレターゲットを論じつつ、1パーセント以下の国債を買い入れる行為に不合理は無いのでしょうか。
本当にインフレにする気があるなら中央銀行はETFやREITや不動産関連証券を購入すべきではないでしょうか。
ターゲット以下の金利の国債を買うこと自体が、これからデフレになるぞ、するぞというメッセージになりはしないでしょうか。
また、話は変わりますが、非伝統的金融緩和で実際の物価上昇やインフレ期待が起きた場合、
企業は薄利の事業でも投資しようというインセンティブが働き、景気は回復方向に向かうのでしょうか。
というのも、円安で資本財価格は上昇しますし、所得の上昇と老後の安心が先立たない物価上昇は国民の消費マインドを冷やすと思うので、利益率も売り上げも不安が残るからです。
でも、それでも投資が増えれば健全なインフレサイクルが始まるのでしょうね。
マイナス金利にしても投資が増えなかったら、それはスタグフレーションに近いものでしょう。
それでも2パーセントのインフレにするためには、中央銀行が長期国債を実質価値を無視してほぼ無制限に500兆でも1000兆でも買い入れる必要があるかと思います。
それも非現実的ですので、
「インフレになるぞ」という脅しでどれだけ民間投資が盛んになるかが肝ということでしょうか。
お礼
ご回答者様 今回は貴重なお時間を割いてたくさんのアドバイスをいただきまして、 本当にありがとうございました。 特にご回答者からのアドバイスは、 凝り固まっていた自分の発想の転換になり、 アイディアが湧いてくるようになりました。 ご回答者様がいなかったら、投げ出していたかもしれません。 ご相談させいただけて助かりました。 私の成長を期待していてください。 これからも、ご指導の程、よろしくお願いいたします。 今回は貴重なご回答ありがとうございました。 質問者