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貢献利益とは?2つの意味と区別の仕方について解説
- 貢献利益(contribution margin)には2つの意味があります。1つ目は、売上高から変動売上原価を差し引いた変動製造マージンとなります。2つ目は、変動製造マージンから変動販売管理費を差し引いたもので、中小企業診断士のテキストでは限界利益とも呼ばれます。しかし、一部の文献では限界利益と貢献利益をほぼ同じ意味として扱っていることもあります。区別される場合は、2つ目の意味での貢献利益となります。
- 貢献利益(contribution margin)の意味は2つあります。1つ目は、売上高から変動売上原価を差し引いた変動製造マージンとなります。2つ目は、変動製造マージンから変動販売管理費を差し引いたもので、限界利益とも呼ばれます。ただし、限界利益と貢献利益はほとんど同じ意味で使われることもあり、区別される場合は2つ目の意味での貢献利益となります。
- 貢献利益(contribution margin)には2つの意味があります。1つ目は、売上高から変動売上原価を差し引いた変動製造マージンとなります。2つ目は、変動製造マージンから変動販売管理費を差し引いたものであり、限界利益とも呼ばれます。ただし、限界利益と貢献利益はほぼ同じ意味として使われることがあります。区別される場合は、2つ目の意味での貢献利益となります。
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貢献利益というのは、複数の事業や製品を販売しているときに、今後どの事業や製品に注力して、どれを廃止するのか、等を決めるときの判断基準として使います。その製品やその事業部が会社全体の利益にどれだけ貢献しているのかを示すものです。 1)の計算は個別固定費がゼロの場合です。ということは事業部制ではなく、複数の製品を製造している場合です。売上変動原価は、ある1種類の製品を製造するための変動費です。固定費は会社全体の生産能力を維持するための費用なので、個々の製品のみに関係する固有の固定費というものはありません。従って、個々の製品が会社全体の利益に貢献する貢献利益は、 売上高-変動売上原価-変動販管費-個別固定(=0)=貢献利益 になります。 2)は個別固定費が定義できる場合ですから、事業部制の場合です。 事業部制の企業で、会社全体の利益が減少してきたときに、どの事業部に注力して、どの事業部を廃止するのかを判断するときに判断基準として使います。 個別固定費というのは、固定費であってそれが特定の製品や事業に紐づけされるようなものを指します。 生産設備の減価償却費は、操業度によらず一定の額です。しかし一つの装置で複数の種類の製品を作っている場合、原価計算では使用時間等を基準としてそれぞれの製品の原価に賦課し、変動売上原価に含めます。 一方、事業部制組織の場合、生産設備はそれぞれの事業部に所属し、基本的にその事業部の製品の生産のみに使用されます。稀に、他の事業部の生産余力が不足した時に一時的に他の事業部の製品を製造することがありますが、その場合内部取引として使用料を設定し、設備を保有する事業部の売上とします。ですから、生産設備の減価償却費はこれを保有する事業部に紐づけることができるので、個別固定費と呼ばれることになります。個々の事業部が会社全体の利益に貢献する利益は、 売上高-変動売上原価-変動販管費-個別固定(≠0)=貢献利益 になります。
お礼
減価償却費も事業部制でない場合は、配賦されて変動費になってしまうのですね。貢献利益の貢献の意味が、各事業部の全体への貢献という意味らしいということなどふくめ、勉強になりました。ありがとうございます。