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輸入物価と金利の関係について
一時期、 中国発のデフレといわれ、中国の安い労働力で物が作られるために中国の安い製品が大量に日本に入ってきて日本がデフレになったと言われていますが、中国の賃金も上がってきて今後は輸入物価も上昇していくだろうと予想されます。 一般に物価上昇率が上がれば金利が上昇すると言われていますが、中国発のデフレは日本の低金利の要因となったのでしょうか? 今後日本国内で中国発のインフレが起これば日本国内の金利は上昇するのでしょうか?
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そもそも、日本の低金利の根本原因は、90年代のバブル崩壊による企業倒産やリストラが増えた事、小泉内閣による派遣労働の緩和・拡大で、個人所得額が実質マイナスになった事による、個人消費の冷え込みによるものです。中国からの安価な商品流入は、言うなれば、デフレ長期化の要因になったと言えると思います。 また、中国がインフレ状態になっても、企業は工場を、中国からタイやベトナム等に移転するでしょうから、ただちに、製品価格が上がる事はないと思います。ただ、インバウントによる中国からの観光消費が増え続ければ、製品が品薄状態になって、国内工場や量販店の資金需要が活発化して、金利上昇の要因になりうると思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。バブル崩壊後にリストラが本格化したのは97年ごろだったと思います。その頃は拓銀や山一が破綻したりして企業が本当に雇用を支えられなくなった時期でした。そこから日本人の賃金は下がり始めました。そして中国が90年代半ばに人民元を大幅に切り下げて改革開放で生産力を上げてきたのもその頃。そして98年から日本はデフレに突入しました。すなわち日本のリストラ開始と中国発のデフレは時期が重なっており、バブルの後遺症があったにせよ、中国発のデフレはかなり無視できない存在であるような気がします。 中国人観光客のインバウンドなんかはもちろんあり得ますが、そういう2次的なものはほかにもいろいろな波及経路が考えられるのでさておき、中国の物価が動くのはかなり影響が大きいような気がします。 これまでもアメリカの金利が動けば世界中が影響を受けるわけで、GDP1300兆円を超える中国の物価が動けばそれに引きずられる部分は大きいのではなかろうかと思うのですが。実際に日本も中国との貿易金額はかなり大きいわけですし。 もちろん安い労働力の供給源はアセアンから最終的には最後のフロンティアアフリカへと移行しますので、まだまだ続くでしょうけどね。