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下記の旋光度測定の記述でアンモニア試液を加える目的

下記の旋光度測定の記述で、アンモニア試液を加える目的は何ですか? 『ブドウ糖(C6H12O6)約4gに対応する容量を正確に量り、アンモニア試液0.2mL及び水を加えて正確に100mLとし、よく振り混ぜて30分間放置した後、旋光度測定法により20±1℃、層長100mmで旋光度αDを測定する。』

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  • lupin__X
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回答No.1

ブドウ糖(グルコース)にには、結晶構造が2種類あります。 α-D-グルコピラノースとβ-D-グルコピラノースです。 この2種類は、旋光度が違います。(α:+112°, β:+18.7°) ↓グルコースの Wiki (化学構造の欄参照) https://ja.wikipedia.org/wiki/グルコース 水溶液から結晶させると α形になり、氷酢酸やピリジンからは β形。 溶液中では、ある比率になろうとします。結晶から溶けて構造が変化し、 旋光度が変化することを変旋光といいます。 水溶液で平衡状態に達したとき、αとβの比率は 36.4:63.6 になり、 比旋光度は 52.7°になります。 アンモニアは、アルカリのため、ブドウ糖のα形とβ形の変化を素早く し、変旋光を平衡状態にして安定した旋光度を得るために加えます。 (このような触媒がないと平衡まで何時間もかかります) α形もβ形も環状構造ですが、相互変化するためには、直鎖構造をとり ます。直鎖構造は、微量のため、無視しています。

mi-chanhaneco
質問者

お礼

ブドウ糖の結晶構造のαとβの性質とアンモニアとの関係がよくわかりました。ありがとうございました。

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