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アイヌ文化と縄文文化との関係
アイヌ文化と縄文文化とは、どのような関係にあるのでしょうか? 同じもの? 親類筋? 影響しあっていた異文化? 無関係?
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縄文人というのは縄文時代に日本列島に居住していた人達とされていますのでアイヌ人の祖先は縄文人だということになります。 文化ということになりますとアイヌ文化は縄文文化の直系ではありません。 縄文時代とされる期間が極めて長期間(15000年前~2800年前)であることと日本列島が南北に長いことが影響して縄文文化と呼ばれるものが9種類ほどに分類されます。 北海道内も石狩低地以東と北海道西南部とでは同じ縄文文化でも異なる文化があったとされています。 アイヌ文化はこれらの北海道内の縄文文化に擦文文化とオホーツク文化と呼ばれる文化が混成されてできあがったものと考えられています。 ご質問の縄文文化を本州や九州などで発達した文化と考えますとアイヌ文化とは無縁といえます。 蛇足 本州以南に居住していた人達は稲作をもたらした人々と混血して弥生人と称されるようになりました。 北海道へは稲作をもたらした人々が入り込まなかったことからアイヌ人とされる人達は縄文人の形質が色濃く残っています。 現在北海道でアイヌを名乗っておられる方達は本州の弥生人の系統の人達との混血が進んでいて先史時代のアイヌ人とは遺伝学的には異なっています。 縄文時代とか弥生時代という時代区分は土器の形状や文様の違いからつけられた日本特有の時代区分です。 縄文土器から弥生式土器へ移り変わる時期が地域によって異なります。 縄文式土器と弥生式土器が混在していた時代もあります。 結果的に全国的な時代区分としての縄文時代と弥生時代の境界が判然としなくなっています。 このことはアイヌ文化でも言えます。 本州以南では縄文土器が見受けられなくなった後でも北海道では使われていました。 北海道では弥生式土器の出土は極めてまれです。 この為にアイヌ文化は続縄文時代と呼ばれています。
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- yuzupon1
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アイヌに限らず、日本人の祖先は縄文人とするのが現在では主流の学説です。 北海道に住んでいた縄文人がアイヌの祖先で、北海道、琉球以外の日本に住んでいた縄文人が大和民族の祖先と言う事になります。 アイヌが縄文人の末裔とする説が、かっては有りましたが、現在は否定されています。 ただし、アイヌは大和民族に比べて縄文人の特徴を多く持っています。 これは、大和民族が朝鮮半島から来た弥生人の血が入ったのに対して、アイヌには入っていないためと思われます。 また、アイヌが日本人の祖先と言うことも無く、四万十川アイヌ語説は寺田寅彦が考えた学術的裏付けのない話です。 諸説あるのですが、四万十川と言う名前が出てくるのは江戸時代中期以後であり、現在有力なのは「四万石の木を十回流せる川」と言う説です。
お礼
和人が大陸系の弥生人に近いのに対して、アイヌは縄文人の特徴を色濃く残し、どちらも元はといえば縄文人なのですね。 ありがとうございました。
- oska2
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>アイヌ文化と縄文文化とは、どのような関係にあるのでしょうか? 人類学的に言うと、アイヌ民族は「日本列島の先住民」らしいですね。 琉球列島を除く九州・四国・本州各地に、アイヌ語での地名が残っています。 ※沖縄自治区は、九州ではありません。 例えば、最後の清流として有名な「四万十川」。 アイヌ語では「清らかな川」という意味です。 日本語だと、「四万十」の意味は分かりませんよね。 科学的な確証・歴史的な評価を、置いといて・・・。 縄文人が、アイヌ民族。弥生人が、ヤマト民族という説もあります。 大陸・南方から日本にやって来た弥生人が、徐々に縄文人を追い出した。 追われた縄文人は、最後に蝦夷地にたどり着き定着した。 蝦夷地では、独自の文化・国を持っていたのですね。 が、朝廷は「何故か、蝦夷・アイヌ制服」を続けます。 奈良末期に大伴弟麻呂。平安時代に、坂上田村麻呂・文屋綿麻呂を「征夷大将軍」に任命して侵略をはじめました。 京都・清水寺には、坂上田村麻呂が捕虜として京都に連れてきて殺害したアイヌ首長の首塚が残っています。 余談ですが・・・。 魏志倭人伝の邪馬台国。 記述内容が「アイヌ民族・風習」に似ていますよね。^^;
お礼
縄文人が、アイヌ民族。 という説ですね。 ありがとうございました。
お礼
縄文文化は9種類ほどに分かれ、アイヌ文化は北海道内の縄文文化に擦文文化とオホーツク文化と呼ばれる文化が混成されてできあがったものなのですね。 だから本州や九州などで発達した縄文文化とアイヌ文化とは無縁なのですね。 ありがとうございました。