記号の話とサブコメントの話をごっちゃに考えていませんか。
仮にスフォルツァンドと呼ぶわけにもいかないfffffみたいにフォルテが5つついた指示を書くならば、それは必要があって書くのです。記号は必要だから書くのであって、書かない方がいいとか書いたほうがいいなんていうことはありません。
sehr langsam,nicht shnellなどと横に書くのは、演奏時にできればこの注意をしてほしいと考えた、音楽自体の必然性とは無関係な「希望」です。
このコメントをいつも書く人とあまり書かない人が居ます。作曲者としてものがわかっている人ほど書きません。
ブルックナーなんていうのは、どう演奏されるかが非常に不安なのでぐだぐだコメントを書きました。で、演奏者はどうするかというと、そんなもんは無視して弾きます。楽譜自体に書いていないことなんか、従う理由がないからです。そうすると、また余計ごたごた書くようになり、ええい面倒だ、楽譜ごと編集しなおしてやれ、というのがノヴァーク版とかハ―ス版とか別人の再編集した楽譜になるわけです。こういうものを作らないとウザすぎるということです。
シナリオの話でいいますと、コンテを書いて、コンテの枠の外に細かくこちゃこちゃ書きますね。あれがサブコメントです。ただ、コンテ自体の絵がはっきり示されていないのにそんなコメントだけ書かれても、どうせいちゅうんだということになるのと同じです。
まず本体のコンテが、きっちりしたデッサン力のある人間がはっきりとイメージを伝え、その中で不確かなことをコメントにしなければ誰も従えないでしょう。
楽譜も同じです。音符がきっちり書かれていて、演奏記号が明確に示されていてはじめて演奏可能になるのです。そこをちゃんとやらないで「感情を大きく」なんて書かれたって何もできません。
お礼
「記号の話とサブコメントの話をごっちゃに考えていま」した。 2種類あるのですね。その違いが分からない程の素人です。 記号は必須で厳守、サブコメは参考程度と理解しました。 ありがとうございました。