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なぜクエン酸を飲むと乳酸が溜まらないのですか?
なぜクエン酸を飲むと乳酸が溜まらないのですか? 乳酸が溜まらないと言いながら、肩こりのときにクエン酸を飲むと肩こりが治るということは、クエン酸は乳酸を溜めないどころか溜まっていた乳酸も流したってことですよね? あと乳酸が溜まっている人は体内に乳酸菌が大量に余るほどあるってことですか? 乳酸と乳酸菌って違うものですか?
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乳酸と乳酸菌は違うに決まっているでしょう。 乳酸菌というのは、牛乳を変質させてヨーグルトにするような菌です。 乳酸というのは、早く言えば、「疲れ」の実体です。負荷運動を繰り返しているうちに体内に蓄積され、しこりになっていくものです。たくさん走ったときに足のふくらはぎがパンパンに腫れますが、これが乳酸です。 肩こりみたいなものもこれの仲間です。 これらは要するに、体液なり組織が酸化してぎしぎしいうようになった状態なんです。物質の式は C3H6O3です。示性式は CH3CH(OH)COOHということになります。 みただけじゃわからないかもしれませんが強酸性です。 乳酸が体中にたまったらもう人間として生活することが困難になります。 ひだる神なんていって、道行くひとにとりついて道にたおしてしまい、起き上がるも歩くもできなくなるようにする妖怪がいますけど、これは乳酸の妖怪だというのが適切でしょう。 酸化しておかしくなるようなものを回復させるには抗酸化作用がある物質が有効です。そこでクエン酸が出てくるのです。 スポーツで激しい運動をしたときには、レモンの丸かじりが効きます。なぜか酸っぱいという感覚がなく、甘いように感じます。 これは舌が、自分のためにならないものを苦く感じ、ためになるものを甘く感じさせるというフィルター機能を持っているからです。 クエン酸は乳酸に出会ったら、分子を洗うような動作をし、結合している酸素を切り離してくれます。ここで酸化が停まり、酸化物が分解されるわけです。 なぜそんなことができるかというと水素イオンを放出することが得意だからです。さっきの示性式を思い出してほしいのですが、水酸基OHがいくつもぶら下がっています。→ CH3CH(OH)COOH 水素イオンがこいつらと結合し、H2Oという形になったらそれは水ですから体に悪いことはなくなります。 効くの効かないのでつべこべ議論されている「水素水」というのがありますが、レモン自体はそれそのものが水素水なんです。
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