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「乳酸」について
素朴な疑問なのですが「乳酸」は、運動など身体を動かした後に出て来る「疲労物質」で、身体がだるくなったりします。 身体にとっては、悪いモノですね。 ところで、「乳酸菌」が使われているヨーグルト。 乳酸「菌」が使われていますが身体に良いのでしょうか? 私も色々、友人などに聞いていますが、ヨーグルトは身体に「良い」と言う者の居れば、乳酸が使われているから「悪い」と言う者もいます。 本当の所は、どうなのでしょうか? 宜しくお願い致します。
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どこから説明すればいいのか、ちょっと分かりませんが…。 まず、「乳酸が体に悪いモノ」という理由が不明です。 虫歯の原因という意味では悪いのでしょうが、一般論として乳酸菌が産生する乳酸が体に有害という事はないと思います。 仮に乳酸が疲労物質だとしても、筋肉の働きを妨げる作用があるだけで、それが害というわけではありません。 さらに最近の研究では、乳酸が疲労物質ということには否定的な見解が主流です。 人体が苦痛を受けると、エンドルフィン類が分泌されて苦痛をやわらげます。(俗に脳内麻薬様物質とかいいますね) これを、エンドルフィン類の分泌が増える時には体に苦痛となるストレスがかかっているからといって、「エンドルフィンは苦痛を与える物質だ」と言えば、これは本末転倒というか、原因と結果の取り違えです。 乳酸も、最近の研究では「筋肉の疲労による苦痛を緩和し、筋機能を出来るだけ維持するために必要な物質」というのが専門家の意見としては多いようです。 次に、乳酸菌が体に良いとされる場合、それは消化管の中における働きについて言われる事がほとんどでしょう。乳酸が疲労物質という観点とは、無関係です。 なお、必ずしも乳酸菌の摂取が健康に役立つかどうかは、明確に立証され確立された学問的事実というわけではありません。 が、整腸作用やアレルギー体質の改善効果など、有益な作用があるという研究も多く、それを期待して各種の機能性食品も販売されています。 結論としては、ヨーグルトがお好きであれば何も気にせず食べれば良いでしょうし、嫌いなら無理に食べる必要もないのではないでしょうか。 体に良い、悪いという観点から食品を見る人は多いですが、常識的な食生活をおくっている人であれば、そのほとんどは現実的には意味のないことです。 特定の食品を多少多めに取ったり控えたりすることで、劇的に何かが変わるならこんな簡単なことはないですし、また人間というのはどうしてもそういう簡単な解決策を求め、それに走ってしまう弱さがあるため、色々な俗説も流布しやすいものです。 ただ実際にはそういう夢のような話はないようですね…。
お礼
詳しく説明していただき有難うございます。 sabercatさんの言う通り普通に生活している分に関しては気にするレベルではない事ですね。 有難うございました。