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クエン酸と乳酸と成長ホルモン
最近筋トレをはじめました。 以前から、筋肉痛の原因の乳酸対策として運動前、運動後など適宜クエン酸を摂取しておりました。そのおかげか運動直後の筋肉痛は今までほとんどありませんでした。 しかし、最近ある記述を発見し、疑問が生じています。 それは、筋トレにすることで乳酸が発生し、乳酸が発生することにより成長ホルモンが分泌される。そして筋肉中の乳酸に成長ホルモンが作用し、筋肉が作られるとのことでした。 たしか、クエン酸は乳酸を発生しにくくしたり、発生した乳酸を除去するのに効果があるとされています。ということは、多少、疲労が残ったとしても クエン酸をとらずに、乳酸をたくさん発生させたままのほうが効率よく筋肉はつくのでしょうか。 長文になりましたが、よろしくご回答お願いします。
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- ext
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40代。男性。ウエイトトレーニング歴6年。 ●>運動後など適宜クエン酸を摂取しておりました。 >そのおかげか運動直後の筋肉痛は今までほとんどありませんでした。 溜まった乳酸が筋肉痛(遅発性筋痛:2日位して出る筋肉痛)を引き起こすといった考えは間違いです。 溜まった乳酸は30分もすると血流に運ばれ、心筋、遅筋によってエネルギーに変換され使われてしまいます。 遅発性筋痛は「傷ついた筋線維細胞が白血球のマクロファージによって取り込まれる事による炎症反応」というのが今のところの定説です。 ●>クエン酸は乳酸を発生しにくくしたり、発生した乳酸を除去するのに効果があるとされています。 クエン酸は、乳酸の発生をしにくくという事ではありません。 乳酸は、運動量の多い急激な運動をした時に速筋が解糖系エネルギー供給機構で、酸素不足なためピルビン酸になる事ができずに乳酸になった物です。 クエン酸での働きはそれ以降の反応になります。 <糖質の代謝と疲労のしくみHP> http://www.yhoken.jp/htm/info/hyou14-3.htm 筋トレをするとやはり乳酸は発生するのです。 無酸素性代謝物(乳酸、一酸化窒素)を局所的に溜め込むと乳酸の濃度に比例して成長ホルモンが出ます。 乳酸濃度は筋肉中の受容体で感知され、その信号は脳下垂体に送られます。 その結果、乳酸濃度に比例して脳下垂体から成長ホルモンが出ます。 一酸化窒素の方は、筋肉中の遺伝子を刺激する事によって、筋肥大の成長因子が発現されます。 筋トレの成果を握るのは無酸素性代謝物(乳酸、一酸化窒素)を一時的に局所に溜め込み濃度を上げる事です。 このため、筋肉中の血流を制限するように筋の緊張時間の持続、セット時間、追い込み(バーン)が必要になります。 その後は、筋肥大のための乳酸の役目は終わりです。 早く分解され、エネルギーになるにこした事はありません。 ●>クエン酸をとらずに、乳酸をたくさん発生させたままのほうが効率よく筋肉はつくのでしょうか。 上記にも書きましたが、クエン酸によって乳酸の発生が抑えられるわけではありません。 よってクエン酸をとってトレーニングしても何の問題もありません。 トレーニーの中には、サプリメントとしてクエン酸を摂って疲労回復を早くする人は結構います。 安心してください。 ●以前に回答した物も参考(資料)になるかと思います。 <質問:ダンベルでの筋トレ> http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2019544 <質問:ほどよい筋肉の付け方> http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2085715
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。 とてもためになりました。 筋トレ初心者なもので、またなにかあったときはよろしくお願いします。