高分子の合成後の精製(長文です)
高分子Aと高分子Bのブロック共重合体をつくるとします。
ここで(条件)
高分子A・・・ラジカル重合で合成(リビング重合はできない)、水に溶けトルエンに溶けない。
高分子B・・・トルエンに溶け、水に溶けない。
反応は高分子Aの末端官能基からモノマーBを重合させてA-Bブロック共重合体を得た。ここで高分子Aはラジカル重合であるので、末端の官能基は100%できない。それゆえ反応後の系には高分子A、BそしてA-Bブロック共重合体がある。
欲しいのは-Bブロック共重合体であるので、高分子A,Bを除去しなければいけないんですが・・・。
まず、私が考えた方法としては
(1)反応溶液をエーテルで再沈殿させ、乾燥後、水に溶解させます(水溶液は白濁状態)。これを濾過または遠心分離にかける(高分子Bの除去)。(2)この後の水溶液(少し白濁状態)をエバポレーターで水を除去し、トルエンに溶解させ濾過または遠心分離させる(高分子Aの除去)。(3)最終的に残った溶液にA-Bブロック共重合体が存在する。
(ここで手順(2)→高分子Aの分子量がそれほど大きくない場合は水に透析させて高分子Aを除去することも考える。高分子量では透析不可)
以上のような方法を考えてみたのですが、いかがでしょうか?
このやり方は良くない、或いはもっといい方法があるぞという方お願いします。
また、手順(3)にて得たA-Bブロック共重合体は高分子Aよりも分子量が低下していました。この原因について教えていただければ幸いです。
長文の上、やや専門的な話になってしまい、申し訳ありません。