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有機における高分子の合成方法について
私は大学で天然物の合成を行っていました。 簡単に述べると方法手順は 1.丸底に原料、試薬、溶媒を入れ反応。 2.分液ロートで抽出。 3.シリカカラムで精製。 4.NMRで構造決定。 そこで有機高分子(ゴム、樹脂)についてお聞かせ頂きたいのですが 高分子も上記の方法と同じ手順で合成を行うのかそれとも別の方法で 合成するのでしょうか?(工業ではなく研究レベルで) 具体的な説明か参考HPを教えて下さい。 よろしくお願いします。
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No.2です 企業(高分子の製造メーカーとします)の新製品開発においては、主に(1)新規な物を自社より売り出す、(2)顧客からの要求に沿ったものをデザインする、の大きく2つだと思います。 前者は非常にハードルが高いですが(企業の風土にもよりますが)比較的自由に長期的なスタンスで開発することができ、学術研究に近い形だと思います。しかしながら、社内にしっかりとした舵取り役(上層部)がいないと、事業として成立させるのが難しいと思います 後者は要求がはっきりしている分、いかに早く製品上市につなげることが出来るかがキーになると思います。そのためには自社の製造技術を見極めた上で、実現可能ななかで構造をデザインする必要があります。 現在、就職活動中であるならば、可能な限り基礎的な有機反応を覚えておくと、どのような会社に就職されても有利だと思います。 高分子の重合と一口に言っても、付加もありますし縮合もあります。また製造した高分子に有機化学反応を用いて変性することも多々あるかと思いますので、やはり基礎が重要になります(自分は今それを痛感し後悔しています(^^;
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- bermare129
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>1.丸底に原料、試薬、溶媒を入れ反応。 基本的にはそうです。高分子には分子量分布がかならず存在するので、溶媒への溶解性などが変わる場合もあります。 ご承知と思いますが不均一系になれば、物性においても速度論的解析においても予期しえない現象があるかもしれません >2.分液ロートで抽出。 不純物(副生成物や未反応原料)の除去には有効 >3.シリカカラムで精製。 分子量分布、組成分布(複数の原料を使用した系での反応性の違い等により発生する分布)などが存在するため、単離は難しいことが多い >4.NMRで構造決定。 低分子化合物ほどは精度の高い分析は困難だと思います(前述の分子量分布も関係します。言ってみれば重合度のことなるものの混合物ですから・・・)。高分子鎖中に存在している(であろう)特徴的な結合等はわかるかもしれませんが・・・ 学術研究の場においてはよくわかりませんが、企業の製品開発においてはGPCによる分子量測定や、IRによる特性吸収体の確認などが一般的な定性に使われます。いずれにせよ集合体(平均)としての結果しか得られないことが多い。 有機高分子といっても作成方法は様々ですし、質問者様がどのような物をお作りになりたいのかを補足頂ければ、違ったアドバイスがあるかもしれません(今回のご質問は少々アバウトですね・・・)
補足
ご回答ありがとうございます。 確かに書いた私自身も質問内容がアバウトに思いました。 すいません。 私は低分子を扱っていて高分子が未知の分野であり、 また興味があったため質問させて頂きました。 今は研究職目指して就職活動していて今回、高分子について 理解を深めたいと思っています。 さらに企業と大学での研究の相違点など教えて頂けると嬉しいです。
いずれにせよ、容器の洗浄度、試薬の純度は格段に高くなければいけないそうです。(ポリマー屋さんから聞いた話し) それから取り出し方も考えていた方が良いでしょう。 m(_ _)m
お礼
ご回答ありがとうございます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 とても参考になる意見ばかりでした。 有機反応・・私もそれは反省しています。 もっと勉強しておかなければと思い、最近参考書を開き勉強し直しています。