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高分子の合成後の精製(長文です)

高分子Aと高分子Bのブロック共重合体をつくるとします。 ここで(条件) 高分子A・・・ラジカル重合で合成(リビング重合はできない)、水に溶けトルエンに溶けない。 高分子B・・・トルエンに溶け、水に溶けない。 反応は高分子Aの末端官能基からモノマーBを重合させてA-Bブロック共重合体を得た。ここで高分子Aはラジカル重合であるので、末端の官能基は100%できない。それゆえ反応後の系には高分子A、BそしてA-Bブロック共重合体がある。 欲しいのは-Bブロック共重合体であるので、高分子A,Bを除去しなければいけないんですが・・・。 まず、私が考えた方法としては (1)反応溶液をエーテルで再沈殿させ、乾燥後、水に溶解させます(水溶液は白濁状態)。これを濾過または遠心分離にかける(高分子Bの除去)。(2)この後の水溶液(少し白濁状態)をエバポレーターで水を除去し、トルエンに溶解させ濾過または遠心分離させる(高分子Aの除去)。(3)最終的に残った溶液にA-Bブロック共重合体が存在する。 (ここで手順(2)→高分子Aの分子量がそれほど大きくない場合は水に透析させて高分子Aを除去することも考える。高分子量では透析不可) 以上のような方法を考えてみたのですが、いかがでしょうか? このやり方は良くない、或いはもっといい方法があるぞという方お願いします。 また、手順(3)にて得たA-Bブロック共重合体は高分子Aよりも分子量が低下していました。この原因について教えていただければ幸いです。 長文の上、やや専門的な話になってしまい、申し訳ありません。

みんなの回答

  • shota_TK
  • ベストアンサー率43% (967/2200)
回答No.1

これだけ具体的な話だと、高分子A・Bの名前を伺わないと正確な答えができないと思います。Aはポリビニルアルコール、Bはポリスチレンでしょうか? 相溶性を利用して生成する場合、それぞれの成分の重合度が重要になりますね。お示しの方法でA-Bブロック共重合体が得られると思いますが、かなりの分量が途中のプロセスで除去されてしまっているように思います。(3)で得たブロック共重合体がAより分子量が低いというのは、その証拠ではないでしょうか。おそらく、Aの分子量の大きいブロック共重合体は(2)のプロセスで除去されてしまったんだと思います。それを防ぐには、Aに対してもう少し相溶性の低い溶剤を使用してはいかがでしょうか。アルコールかアセトンが候補になると思います。

htomo
質問者

補足

高分子Aは水溶性の高分子なんですが、ポリビニルピロリドン(PVP)です。PVPはトルエン、酢酸ブチル等に溶けないです。高分子Bはポリカプロラクトン(PCL)です。PCLはメタノールで最初は精製を行っていたのですが、分子量がかなり低い場合は溶解します。このためさらに相溶性が低い水を使用しました。 確かに、分子量の低下はおっしゃる通りだと考えています。現在、手順(1),(2)で回収した試料を分析しようと思っています。ただ、未精製のものも分子量が反応前とほとんど変化していなかったため、ブロック共重合体の割合は低いと思いました。