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適者生存、自然淘汰は、進化論では誤りだそうで
日本では、戦前から適者生存、自然淘汰で、強いものが生き残るといわれてきました。 進化論にお詳しい方お教え下さいませ。 私は、専門外で分かりません。
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べつに専門家じゃありませんし、専門家だって進化の過程を見てきたはずがないので、どのみち推定なわけですけど、少なくとも「適者生存」は「弱肉強食」じゃありませんし、「弱肉強食」は食物連鎖の話であって、同種で争う縄張り争いや共食いのような話じゃありません。 たしかに市場原理でも適者が生存し、自然に淘汰されていくわけですから、出世競争や経済の自由競争を生物の進化になぞらえる例え話はよくあります。でも、勝ちさえすれば正しい、生き残るためには手段を選ばない、などというケンカの論理は進化論にも創造論にも関係ありません。 人為的に適者を選んだり、恣意的に淘汰したりするのは、進化ではなく選別です。農業や畜産の世界ですね。単にコジ付けてなぞらえて、狼藉者が悪企みを正当化しようとするものです。人間以外の生物では食うためには殺しますが、縄張り争い等で殺すことはありません。あくまで自分の領域を確保するために追う払うだけです。 おそらく19~20世紀初頭の植民地争いに日本政府が割り込もうとした国策が定着したまま放置されているだけと思います。現在では進化論自体も"進化"して、遺伝の神話も見直されていますし、突然変異も偶然とは言えなくなってきています。 暴力や謀略で「強いもの」ではなく、環境に「適応したもの」が生き残るのです。それを「強い」と言います。時代の転換点にあっては、新時代に適応できるかどうかが試されま す。
お礼
あなた様の学識の深さに敬服しました。ありがとうございました。