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進化論の疑問について考える
- 進化論におけるキリンの首の例を通じて、自然淘汰の概念を理解する。
- 生物の形質の進化は徐々に連続的な変化で進んでおり、劇的な変化は考えにくい。
- 一部の進化途上の構造は生存に関与せず、なぜそれらが維持・発展したのか疑問がある。
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質問者が選んだベストアンサー
単純明快です。 淘汰説はまったく間違いですよ。なぜなら、 ダーウィンは科学者ではなく迷信家で、雨乞いの後で雨が降ったら雨乞いの おかげだと思い込むタイプである。淘汰説で説明できない進化の方が10万倍も あり、組み合わせに必然性が無いことは明らかだ。キリンの首の長さのように 個体差としてありうるものしか説明できないのでは話にならない。ミミズの 心臓は血管の一部に伸縮機能があるだけだが高等生物では複雑なポンプである。 これは構造の違いであって程度の違いではなく、個体差としてはいささかも 現れない。また、ミミズが節足動物に進化したところで生存率は上がらない。 爬虫類あるいは恐竜が進化して鳥になったのは途中の姿の化石から明らかで あり、羽は鱗が変化したものだ。しかしこれも淘汰によるものではない。 なぜなら、途中の姿で羽ばたいても離陸できず生存率は上がらないからその後に つづくことはない。また、ウズラなどの卵の迷彩模様は生まれる直前に産道の でこぼこが粘液によってプリントされるので、雛鳥の体にその情報は入らない。 では進化の真因は何か? それはここでは「わからない」でたくさんである。 間違いの指摘にはその証拠が あればよく正しい答は要らない。代案を示す義務があるのは相手の案が良否の 大別で良い方に入っている「ましな」場合で、本件ではまったく間違っている。 名古屋から大阪へ行くのに何番線かわからなくても「東京行きへ乗ってはなら ない」は正しいのだ。真相を知るためには誤認をはっきり退けることが先決なので、 「ではどうすればよいのか」という質問を以て間違いの指摘を妨げることはできない。 ・・・・からです。 教科書に書いてあったって間違いは間違いです。 洗脳されずに自分の頭で考えましょう。
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- 島崎 信也(@zakky74)
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宇宙自然の仕組みは、生命の仕組みにも入り込んでいる事ですから、宇宙自然の仕組みについて理解を深める事で生命の仕組みや進化論についても明らかになるかと思います。 質問者さまは、劇的な変化についてクビを傾げている様に受け取りました。 それで、劇的な変化について、宇宙自然の仕組みから観ると何が見えるのかについて触れてみたいと思います。 20℃の水があるとしますね。ここに火をかけます。すると水は徐々に温度が上がっていきます。30℃、40℃、50℃・・・と上がっていき、80℃、90℃と上がっていき、更に、99℃、99.9℃、99.99℃、99.999℃ときましても水は水です。 ところが、100℃となった時に変化が起きます。 何と液体だった水、目に見えていた水は、気体となって水蒸気に、そして目に見えなくなってしまいました。 これは、劇的な変化だと思います。 宇宙自然の現象からは、こうした劇的な変化を数え上げればきりが無い程に挙げる事ができますが、そんな劇的な変化に満ちている宇宙自然の仕組みの中で起きている生命現象に、劇的な変化が起きていても不思議ではないのではないでしょうか? この点、質問者さまはどう考えますか?
お礼
宇宙自然の仕組みから観ると、劇的な変化はたくさんありますね。でも、どうしてそうなるかは、わからない場合が多いですよね。ですから、進化においても、結局はわからないということで、わたしはいいと思っています。多くの回答者の方は、無理やり理屈を当てつけ、合理的に説明できるとするからおかしくなるんです。突然なにかが生じたとか、突然なにかが可能になったとか、結局そんなのばっかりなんですよね。ですから、No.2のsazimikuさんがおっしゃっているとおり、「わからない」が正解なのだと、今までいただいた回答を拝見してつくづく思いました。だとすると、やはりsazimikuさんが言われるように、「淘汰説はまったく間違いですよ。」ということになってしまうかも知れませんが…。そうすると、また多くの方がお怒りになるのでしょうね。
- plmkoijnbhu
- ベストアンサー率60% (6/10)
自分や他の方の回答をちゃんと理解していますか?小進化と大進化は? >全くゼロの状態から、たった一回の突然変異でソーラーシステムのようなものを完成させてしまった 何で1回の突然変異での完成にこだわるですか?その環境により適した形質として収束されたって書いてあるじゃないですか。 >役立つ形質を得てからのことではなく、その前の段階なのです。 中途半端な形質に思えるのは、現在に到る進化の途中なのであって、その形質を獲得したときには、その時点での最適な形質なんですよ。その形質を持っていない他の個体よりも有利じゃないですか。 ちなみに、単細胞生物が新しい形質を獲得するときは、大抵突然です。だって構造が単純ですから。少し遺伝子異常が起きただけで簡単に変わってしまいます。光合成というのはクロロフィルという色素が光エネルギーを吸収して、電子を励起させる性質が基盤となっています。どんなに複雑な構造をしていようが、クロロフィルがなければ光合成できません。(例外としてクロロフィル以外を使う細菌もいるようですが。)このクロロフィルというのは単なる化学物質であり、単細胞生物である細菌が突然変異によっていきなりそれを生成できる形質を獲得しても不思議ではないですよ。ですが、クロロフィルを獲得したからといって光合成が完成するわけではありません。クロロフィルを獲得した個体のいくつかがその性質を利用できる形質を突然変異によって獲得したわけです。まぁ、それがいきなり獲得したのか、徐々に洗練されていったのかはわかりませんが。ただ、それが現在のような完成されたものでなくても、他の個体よりは有利なのはわかりますよね?多少なりとも自らエネルギーを生み出せるわけですから。 10億年もあって、無限とも思えるような突然変異した個体のなかでいきなりクロロフィルを獲得したものが現れても不思議ではないと思いますよ。今だって抗生物質に抵抗力を持った新しい細菌が次々と現れてるわけですから。
お礼
No.8では、小進化・大進化について書かれてありましたが、ただ「その場所へ適応した固体の子孫で占められます。」とか「Aとは全く違うDというのができます。」としか書かれていないのですが、もっと具体的に、どういう場所でどうやって適応していったのか、また、どうやって全く違うものができたのかなどを書いていただかないと、それについてこちらは納得もできないし、反論もできないですよね。 No.11においても、「○○を獲得した」ということがただ羅列されているだけなのですが、どうやってそれらを獲得したかを具体的に書いていただかないと、わたしの質問の答えには全くなっていないということを、先ずはご理解いただきたい。 そして、今回においては、「クロロフィルを獲得したからといって光合成が完成するわけではありません。クロロフィルを獲得した個体のいくつかがその性質を利用できる形質を突然変異によって獲得したわけです。まぁ、それがいきなり獲得したのか、徐々に洗練されていったのかはわかりませんが。」とあり、結局は光合成が適者生存の法則とは無縁のまま完成したのは謎ということですよね。
別に憤慨しているわけでも罵倒しているわけでもありませんが、質問者さんの意図が「進化論を勉強したい」ことにあるのか「進化論を否定したい」のか判らなかったものですから。 >「全部揃わないと有利にはならない」ということへの反証になるでしょうね。この件はわかりました。 それならこの話は終わりですが? 中途半端なものでも有利になることがある、ということは、 >これらは、なぜ、適者生存の法則とは無縁のまま、より高度なしくみへとステップ・アップを繰り返していけたのでしょうか? のではなく、全てのステップで適者生存の法則に従っていた、ということですから。 ニッチの意味が判らないのなら、なぜ自分で調べることもせず、ニッチの意味が判らないまま反論できるのでしょう? そのあたりが「この人は進化論を学びたいのではなく、単に反論したいだけなのでは?」という疑念を抱かせる所以です。 ニッチは普通、「生態的地位」と訳されます。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%83%E3%83%81 >中途半端な子宮をもつ動物は、なにと比べて有利だったのですか? 卵生の動物と比べて有利であったという意味ではないのですか? 「中途半端な子宮を持つ動物」もこの時点では卵生ですよ。 有利になるのは「より中途半端な子宮を持つ他の動物と比べて」です。新たな形質を手に入れるということは「新たなニッチを創出できる」ということですから、必ずしも潰し合う必要はありません。 >輸卵管の一部が少し太くなったからといって有利にはなりません。卵が貯留するような構造ができて初めて有利になったといえるのではないですか? なぜ? 太くなれば貯留できますよ。なぜわざわざ「複雑な構造」を考えます?一部が少し太くなっただけでとりあえず「貯留」が可能になります。それは太くなっていない、すなわち「貯留できない」個体と比較して「違い」が生じるわけです。 >卵が貯留するということは、単純に言い換えれば卵がそこに詰まるということであり、本来産卵すべき時期に産卵できないこととなり、これだけが先行してできあがってしまったとしたら、それは大きなマイナス要因となってしまいます。 そういうことも多々あるでしょうね。産卵できずに卵が詰まって死ぬ個体もあったでしょう。 でも、例えば「卵を好んで食べるが動いている獲物にはあまり手を出さない」ような捕食者が優勢な環境では、腹の中で卵が孵ることは、マイナス面を補って余りあるほど「有利」だったでしょう。 そうやつて胎生への進化を進んだ動物もいれば、単純に「卵の殻を固くする」ことで対抗していった動物もいたでしょう。 これも前の回答で書きましたが、有利不利は地球上の全ての環境で等しいわけではありません。 また、同じ環境に対する「適応の道」も1つではありません。 あらゆる種類の動物が、同じ環境あるいは異なった環境に、それぞれ適応の答えを見つけて進化してきたわけです。だから地球上の生物はこれほど多様化しているのです。 >そうした問題をクリアしてうまく母体内で卵を孵すためには、その他諸々の条件が奇跡的に揃わないと、実現できないのではないですか? 輸卵管が太いとか粘液の分泌が少なかったとか、理由は何でも良いですけれど、単に「たまたま卵が滞留して腹の中で孵っちゃった」というだけの状況があれば「最初の1歩」としては十分です。それで十分有利になる「環境」があり得る、ということです。あり得るのならあったのだろう、ということです。 >栄養分って、そんなに簡単に粘膜から分泌されてしまうものなのですか? 栄養分って何を想像しているんですか? 唾液にはデンプンを分解する酵素が多量に分泌されていますが、これはタンパク質ですから「栄養分」になり得ますよ。 ですから、 >ということは、現在でもいろいろな生物のあらゆる粘膜から栄養分が無駄に分泌しまくっているのでしょうね。 もちろんそのとおりです。特に粘液なんて糖類とタンパク質でできてますから。 「無駄に」かどうかは、それぞれ用途と意味があって分泌しているわけですから、無駄とは言えませんね。 というより身体から「栄養」が分泌される、ということを「飛躍だ」という感覚が理解できません。
お礼
「『中途半端な子宮を持つ動物』もこの時点では卵生ですよ。」とありますが、中途半端な子宮を持つ動物も卵生動物の一種であれば、No.10の「卵生の動物は地球上で広大なニッチを占めています。胎生を獲得した動物は卵生動物が生存できないニッチに進出することができます。」というのは、おかしいですよね。同じ卵生動物でありながら、なぜ、中途半端な子宮をもった途端に、不利になるのでしょうか? 中途半端な子宮をもっただけなら、むしろ有利であってもいい筈です。No.9の「『中途半端な子宮』を持つ動物でも『有利』になった」というのは、やはり中途半端な子宮をもっていない卵生動物と比べて有利になったという意味になるのではないですか? ほどよい期間卵を貯留できるように輸卵管がジャストなサイズに偶然に変異するなんて、あまりにも都合がよすぎます。奇跡的にそうなったとしても、マイナス要因が多々あったわけですよね。そもそも決まった時期に産卵するようにシステムが組まれているわけですから、一つ狂えば産卵ができなくなってしまう可能性のほうがずっと高かった筈です。本来産卵すべき時期に産卵場所に行ってもそこで産卵できずにその場にずっと長居してしまうというのは、かなりまずい状況だと思います。そんなマイナス要因を全てかいくぐってプラス要因だけがうまい具合に作用するなんて、奇跡中の奇跡です。いろいろなメカニズムがそんな超奇跡の連発で全て揃ってしまったというのは、どう考えてもおかしいです。「単に『たまたま卵が滞留して腹の中で孵っちゃった』というだけの状況があれば『最初の1歩』としては十分です。」とは、あまりにも大きすぎる1歩です。 栄養分については「それぞれ用途と意味があって分泌している」とありますが、もともと卵を排出口まで輸送するために粘液を分泌していた場所で栄養が簡単に分泌されてしまうなら、いろいろな粘膜から用途と意味に関係なく栄養が分泌してしまうということだと思うのですが、そんなにあちこちから出まくってます? また、No.10では「体表から血漿成分が滲み出てきた」とすごいことが書いてありますが、体表からそんなものが滲み出てきたら、それはもう病気ではないですか? そんなふうになったやつは、普通はもう生きていけないですよね。それとも、子供が望んだときだけ滲み出るような都合のいいシステムに最初からなっていたのでしょうか?
- akashe
- ベストアンサー率73% (11/15)
コウモリの翼の進化にもレトロトランスポゾンの挿入が関わっているようです。「大進化」には「小進化」(=適者生存)の積み重ねだけではなくて、別のステップによるものもあるのではないかという意見は以前からあり(「断続平衡説」S.J.Gouldらによる)最近の研究で徐々に明らかになってきています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%AD%E7%B6%9A%E5%B9%B3%E8%A1%A1%E8%AA%AC 胎盤の進化についてもレトロロランスポゾンという遺伝子の研究が進み、単孔類(ハリモグラやカモノハシ)から獣類(真獣類と有袋類)の祖先への変化(=卵胎生から体制への進化)にはこの遺伝子の挿入が関わっていることが明らかにされてきています。 また、この変化は予期してかどうかはわかりませんが「ゲノムインプリンティング」という、オスの遺伝子とメスの遺伝子に差異をもたらし「単為発生」という可能性を退けました。 http://seishoku.org/07_12kan/030-032.pdf 僕自身は、大進化は一つのステップ(小進化の積み重ね)だけではなくて他のステップによるもの(突発的な変化)によるものもあったという説が一番納得がいっています。 >なぜ、適者生存の法則とは無縁のまま、より高度なしくみへとステップ・アップを繰り返していけたのでしょうか? より高度なしくみへとステップ・アップというのは人間の主観によるものです。中間形態があるもの(=見つかっているものは他の回答者の方が説明しているため省きます)は置いておいて、見つかっていないものや、あなたのいう「進化途上の造り掛けの構造」はどうとらえるのが妥当か。造り掛けの構造でも「環境の適応」に役立った、もしくは「突発的な変化のため当人の意志や適応と関係なく変わってしまった」と考えるのが妥当と考えられます。 「突発的な変化」をしてしまった「個体群」も環境に適応しなくては生存競争に敗れ絶滅します。そのため、適者生存の法則にしたがい小進化を遂げます。 「進化論」や「適者生存」が嘘くさいと考えているならばそういう質問の形をするべきでは。質問文を丁寧に読むと、結局 >これらは、なぜ、適者生存の法則とは無縁のまま、より高度なしくみへとステップ・アップを繰り返していけたのでしょうか? こいつに回答すればいいわけですよね。無縁のまま進化したのは「レトロトランスポゾンの挿入による遺伝子の変化が生殖細胞に起こったため」大進化が起きたというのが僕の考えです。
お礼
三度目のご回答、誠にありがとうございます。 別に、わたしは、進化論が嘘とは決め付けていません。ただ「進化の途中段階ではなんの役にも立たなかったものが、なぜ、適者生存の法則とは無縁のまま、より高度なしくみへとステップ・アップを繰り返していけたか」について納得のいく説明が欲しいだけです。中間形態の例はいくつか示していただきましたが、それらはどれも既に役立つ形質をもっています。例えば鳥の翼の場合は滑空さえできればそれで役立っていますし、発汗システムの場合は部分的にでも発汗できればそれで役立っています。その前の段階で役立つ形質がどうやって徐々に連続的につくられていったかについての説明は、今のところ皆無です。 さて、一つ目の断続平衡説については、内容が非常に難しく、急激に変化したあとは暫く変化しない平衡状態になるといった上っ面のことしか理解できませんでした。二つ目のレトロトランスポゾンについては、なおさら意味不明でした。これだけ難解なものを自分で読んで理解しろと言われても、それは酷というものです。たいへん申し訳ないのですが、これらの理論が適者生存の法則とは無縁のまま進化したこととどう関係してくるのか、噛み砕いて説明していただけないでしょうか? できれば、高校生でも理解できる程度の易しい説明をお願いいたします。これらが納得のいく理論であれば、わたしの疑問は解決します。
- plmkoijnbhu
- ベストアンサー率60% (6/10)
plmkoijnbhuです。 まず、小進化と大進化は理解して頂けました?現在の進化論の一番の基礎となる部分です。胎生にしても、光合成にしても、最初は胎生”みたいな”ものから、光合成”みたいな”ものから始まっています。その”みたいな”ものはよりそれらに近づいたものによって置き換わり、最終的に胎生に、光合成になったわけです。変異とはいつ、どのように発現するかわかりませんから。同じ変異でも環境によって有利にも不利にもなります。なので、その環境により適した形質として収束されただけであり、ゴールを目指していたわけではありません。 中途半端な形質がいつ、どのように、というのは正確にはわかりません。古生物学の範囲だからです。古生物学、特に古生代や中生代の研究における数万年ほどなど誤差の範囲でしかありません。ですが、仮に5万年、1世代間を5年とすると、その間、1万世代もあります。小さな個体差がその1万世代の間に特殊な形質として固定されてしまえば、古生物学的にはいきなり新しい種が現れたようにしか見えません。その1万世代の変化は推測するしかありません。その指標となるのが進化論なのです。 胎生獲得のプロセスですが、 陸上に適応するために羊膜の獲得→食物エネルギーを熱エネルギーに変換する内温性及び体温調節機能を獲得(汗腺もこの時期に獲得している)→氷河期に適応するために卵胎生を獲得→低酸素に適応→(小型化)→恒温性を獲得→胎生を獲得。 卵胎生を獲得した後、段々と殻が薄くなり最終的に無くなっていったのではないでしょうか。そして母体を通して排泄物やガスの交換を行えるようになっていったと思います。 現世の鳥類や、ワニ、カメの卵は爬虫類が陸上により適応した結果として獲得したもので、原始的な卵はそれらのような硬い殻を持っていたわけではありません。実際、トカゲやヘビの卵はタンパク質でできた比較的やわらかい殻です。 光合成細菌やら好気性細菌の箇所は、進化の段階で不必要ではなく、進化の法則に則っていたことがわかってもらえでばOKです。何かポンポン出てきているように感じるかもしれませんが、最初の生命の発生から、光合成細菌及び好気性細菌の発生まで約10億年かかっています。細菌というのは非常に単純な構造な生物です。たまたま光合成に必要な色素を獲得した個体や、酸素を利用する個体が現れるのも不思議ではないと思います。
お礼
再度のご回答ありがとうございます。 光合成細菌についてですが、光があればエネルギーを得られるということ自体がすごいことではないのですか? 全くゼロの状態から、たった一回の突然変異でソーラーシステムのようなものを完成させてしまったということですか? 10億年も待ち続ければ、単純な構造の生物がそのような機能を手に入れるのは、不思議ではないと…。どうやって手に入れたかが全くわからなくても、不思議ではないと…。植物の光合成が可能になるまでの途中段階としてそれが有用なものであることが理解できれば、それでOKなんだと…。それ以上考えるなと…。その細菌が一番始めにすごいシステムを完成させたことは、もう忘れろと…。 まぁ、わからないものはわからないでしょうがないですけど、わたしがそもそも知りたいのは、役立つ形質を得てからのことではなく、その前の段階なのです。
Jagar39です。 >全く違う系統の中間形態の例を出してきて、だから哺乳類が誕生したと言われても、「なるほど!」とはならないですよね。 これは「あらゆる中間形態がそれぞれ"適応的"となり得る」ことの実証として挙げた例です。こんな中途半端な子宮しかない動物でも、ちゃんと40億年の進化を経て現在の地球に適応している、という例として挙げているわけです。 つまり「全部揃わないと有利にはならない」という質問者さんの見解の反証として挙げているわけですから、これらの動物が同系統である必要はまったくありません。 >中途半端な子宮をもつ動物が当初は有利であり、その後まっとうな子宮をもつ動物の出現によって激減したのだとしたら、卵を産む動物はもっと激減していないといけないのではないですか? 全地球上で等しく有利不利が決まるわけじゃないです。だとしたら地球上には1種類の動物しか生き残れなくなります。 卵生の動物は地球上で広大なニッチを占めています。胎生を獲得した動物は卵生動物が生存できないニッチに進出することができます。半端な子宮を持つ動物も、ニッチを見つけることができればそこで生き残ることができます。 >いろいろなメカニズムが、たった一回の突然変異で全て整ったという意味ですか? 輸卵管が太くなることに多くの変異が必要ですか?「個体差」の範囲内で済んでしまう程度の話でしょう? 先の回答で私は「それらの変異の大半、というよりほとんど全てが「個体差」としてしか観察できないほど「小さな変化」を生むモノでしかない」と書きました。そこを読み落とされたのか、それとも無視されたのでしょうか? 言い換えれば進化とは、「個体差の"ある範囲"が選択される」ことの連続です。 >なんで、いきなり有益なものが都合よく分泌されてくるのですか? 粘液から分泌される物質も、元々どの個体も機械のように均一なわけではありません。 例えばヒトの唾液にしても、誰の唾液も同じ物質が同じ割合で分泌されているわけではないのです。そしてそもそも分泌液とは体内にある物質が分解されたり合成されたり、あるいは濾されたりしてできるものです。「最初の1歩」にはまったく飛躍などひつようありません。 例えばほ乳類の定義たる「乳」も、要するに血液が濾された液体です。動物種によっては脂肪がふんだんに含まれていたりタンパク質が濃縮されていたりしますが、「最初の1歩」は、単に体表から血漿成分が滲み出てきただけのものであっても、十分幼体の「栄養源」になり、それがない者と比較して「有利」になったでしょう。 「進化論を理解したい」のであれば、もっと謙虚に頭を柔軟にして思考する必要があります。 「進化論を否定したい」のであれば、何を言われても「そんな飛躍は信じられない」と言い張ればいいだけの話です。 誰がどう考えようが科学的真実は変わりありません。要はそれを理解できるかできないかだけです。 また、進化論を理解できなくても人生には何の悪影響もありません。理解できた世界を見たときの知的興奮を味わえないだけの話です。 理解するには生物学的な知識も必要ですが(器官の解剖学的&組織学的知識なしに器官の進化を理解するのは難しい)、何より柔軟な思考が必要でしょう。 質問者さんが「理解したい」と思っておられるのならば、理解できないような書き方しかできない私の筆力不足もあるのでしょうが、私の回答文を読んで「理解できる」方もかなりいるとは思いますがね。
お礼
ご自身がうまく説明できないからといって、とつぜん憤慨されても困ります。 マムシやシーラカンスは哺乳類の祖先ではないけれどもどうしてもなにかの中間形態とみなさなければ気が済まないということであれば、「全部揃わないと有利にはならない」ということへの反証になるでしょうね。この件はわかりました。 「卵生の動物は地球上で広大なニッチを占めています。胎生を獲得した動物は卵生動物が生存できないニッチに進出することができます。」とのことですが(そもそも「ニッチ」の意味がわたしにはさっぱりわからないのですが)、No.9のご回答では、「『中途半端な子宮』を持つ動物でも『有利』になった」と書かれてありました。中途半端な子宮をもつ動物は、なにと比べて有利だったのですか? 卵生の動物と比べて有利であったという意味ではないのですか? わたしはそのように受け取ったのですが、そうだとしたら、胎生を獲得した動物は卵生動物が生存できないニッチにしか進出できなかったというのは、矛盾しますよね。逆に、胎生を獲得した動物は卵生動物を片っ端から凌駕していった筈だと思うのですが…。 輸卵管の件については、単純に個体差の範囲では済まないと思います。キリンの首の場合は少しでも長くなれば有利になりますが、輸卵管の一部が少し太くなったからといって有利にはなりません。卵が貯留するような構造ができて初めて有利になったといえるのではないですか? いや、そもそもの話しをさせていただきますが、卵が貯留するということは、単純に言い換えれば卵がそこに詰まるということであり、本来産卵すべき時期に産卵できないこととなり、これだけが先行してできあがってしまったとしたら、それは大きなマイナス要因となってしまいます。そうした問題をクリアしてうまく母体内で卵を孵すためには、その他諸々の条件が奇跡的に揃わないと、実現できないのではないですか? いろいろなメカニズムがあるとご自身でおっしゃっていましたが、それら全てが同時にかつ簡単につくられたのですか? 栄養分って、そんなに簡単に粘膜から分泌されてしまうものなのですか? それは飛躍じゃないと言い張られてしまえばそれまでなのですが、また「科学的真実」なのだから無条件で受け入れろとダダをこねられたらどうしようもないのですが、更にはおまえの頭が固いから理解できないんだなんて罵倒されたらもう呆れるしかないのですが、もし卵を排出口まで輸送するためだけに粘液を分泌していた場所で簡単に栄養分が分泌されたとしても、それが胎児に有効活用されるまでには、また何段階かステップがあったのではないかと思います。そうなるまでひたすら無駄に栄養分を垂れ流していたということでしょうか? ということは、現在でもいろいろな生物のあらゆる粘膜から栄養分が無駄に分泌しまくっているのでしょうね。
Jagar39です。 イントロンとか相同器官は高校生物でも習うはずだったと記憶しています。 まあイントロンについては、遺伝子が40億年の間「増築に次ぐ増築」を繰り返した結果、と考えるのが自然でしょう。現在の真核生物のゲノムが無駄なく「遺伝子」が連続していたら、そちらの方がよほど「進化の反証」になると思います。 それとレトロトランスポゾンは、「ウイルスが由来」というより逆に「ウイルスの由来」という考え方の方が主流だと認識していましたが。 ウイルス進化論については、少なくとも中原が提唱した(厳密には論文になっていないので「提唱」は未だされていないのですが)ものはSF小説のネタ以上の代物ではありません。 さて。 >現在の脊椎動物の中にそのような中間形態が多数いないと、哺乳類の誕生は説明できないのではないですか? マムシもシーラカンスも脊椎動物ですが・・・? 「多数いる必要」については微妙なところです。彼らが進化した時代、つまり世界にほ乳類が存在しなかった環境下では、「中途半端な子宮」を持つ動物でも「有利」になったでしょうが、現在はまっとうな機能を持つ子宮を持った動物が多数存在しているので、それらと競争するには半端な子宮は「不利」です。そこに彼らのニッチはありません。 ですから「半端な子宮」を持つ動物が現在少ないのは当然です。 >では、哺乳類は、マムシあるいはシーラカンスから進化したのですか? これは進化論に関する、最も初歩的な勘違いのひとつです。「ヒトはサルから進化した」というのと同じですね。 ほ乳類もマムシも人類も大腸菌も、40億年かけて進化してきたことには変わりなく、どの生物も「進化の年齢」は同じです。 ヒトとマムシ、あるいはヒトとシーラカンスの「共通祖先」はどこかの時代に存在したわけですが、ほ乳類がマムシやシーラカンスから進化したのでは決してありません。 >体内で卵を孵すことができるようになるまでに何段階もの進化のステップがあったのではないですか? 卵の体内滞留時間が延長すれば良いだけなのでは?それにはいろいろなメカニズムが考えられますが、特に何段階ものステップを踏まなければならないものでもありません。 輸卵管の一部が太くなってしまって卵がそこに貯留するような構造ができてしまった、と仮定すれば、そこには別に大仰な変化は何も必要ありません。「既にあるモノ」のほんの僅かな変化(それこそ"個体差"の範囲としか観察されないような)で可能ですし、それで「体内で卵を孵す」ことは可能です。 >どうやってその器官が子の栄養分を分泌できるようになったのですか? 輸卵管のような「粘膜」は、そもそも物質のやりとりに特化したような組織です。もともと卵を排出口まで輸送するために、粘液を分泌していますし、「栄養」を分泌するのにも別に飛躍した変化は必要ありませんよ。 この説明は卵生から卵胎生への進化の「最初の1歩」を考察しているわけですから、輸卵管も粘膜組織も既に存在しているのが前提です。 でもその輸卵管や粘膜組織も、同じように「それがない」状態から最も原始的な「最初の1歩」を想定することはできますよ。 それには生物学的な知識と想像力が必要ですが。 >光を感じる細胞が完成しただけでもすごいことだと思いますよ ひとつひとつに説明してもきりがないのですが(字数制限をオーバーしてしまう)、単細胞生物で「光を感知できる生物」はたくさん、ひじょうにたくさんいます。 もちろん「不思議」です。不思議ですけど「あり得ない」とは思いません。 ちなみに盲腸ですが、草食動物や鳥類では今でも大切な器官です。 乳首は男には不要かもしれませんが、女にはなくてはならない器官です。そして「男と女」は同じ生物なのです。「消えてなくなる」ことはあり得ません。というより消えてなくなれば、もう既に「ほ乳類」ではなくなってしまいます。 「男は乳首を形成しない」ということにはなっても不思議ではありませんが、わざわざ「男なら乳首を形成しない」という遺伝子が「適応的」が否かにかかっています。
お礼
三度目のご回答、誠にありがとうございます。 哺乳類がマムシやシーラカンスから進化したのでないなら、なぜ中間形態の例として挙げたのですか? 全く違う系統の中間形態の例を出してきて、だから哺乳類が誕生したと言われても、「なるほど!」とはならないですよね。 またまたわからないことだらけなのですが、中途半端な子宮をもつ動物が当初は有利であり、その後まっとうな子宮をもつ動物の出現によって激減したのだとしたら、卵を産む動物はもっと激減していないといけないのではないですか? 体内で卵を孵すことについて、「それにはいろいろなメカニズムが考えられますが、特に何段階ものステップを踏まなければならないものでもありません。」とありますが、どういう意味ですか? いろいろなメカニズムが、たった一回の突然変異で全て整ったという意味ですか? 「輸卵管の一部が太くなってしまって卵がそこに貯留するような構造ができてしまった」とありますが、たった一回の突然変異でそれを成し遂げたのですか? もしそうではなく何段階ものステップを踏んだとしたなら、輸卵管の一部が太くなって卵がそこに貯留するような構造が完成する前の途中段階において、生存競争で有利になるようなことがあったのでしょうか? キリンの首と一緒にしないでくださいね。 「もともと卵を排出口まで輸送するために、粘液を分泌していますし、『栄養』を分泌するのにも別に飛躍した変化は必要ありませんよ。」って思いっきり飛躍じゃないですか。なんで、いきなり有益なものが都合よく分泌されてくるのですか? これも何段階ものステップが必要だったとしたら、栄養の分泌が実現されるまでの途中段階では適者生存の法則は働かなかったと思いますが、その進化はどのようにして進んでいったのでしょうか?
- plmkoijnbhu
- ベストアンサー率60% (6/10)
進化論とは、”その環境において最も適応している固体がより多くの子孫を残す”という考え方です。より適応した固体の子孫がその群れの中で増えていったら、最終的にはその群れは適応した子孫で占められる。ってことです。適者生存なんて言ったりします。 また、進化には”小進化”と”大進化”があります。 例えば、大きな山脈をU字型に囲っている森があって、その端に生息していた鳥の群れAがあるとします。Aの中からある群れBが植生の少し違う隣の場所へ移動します。するとBはその場所へ適応した固体の子孫で占められます。その後Bから群れCが移動し・・・と続くわけです。それを繰り返してもう一方の端まで広がるとAとは全く違うDというのができます。ここで、AとBのように隣り合う群れ同士の固体は行き来できるので、交雑することができます。同じ’種’ということです。でも、AとDは獲得した形質が全く異なり、交雑することができません。AとBのように同じ種でありながら少し違う形質を獲得することを”小進化”、AとDのように全く別の種になってしまうことが”大進化”です。小進化を積み重ねて大進化が起きるのです。 哺乳類への進化ですが、哺乳類は”哺乳類型は虫類(単弓類)”と呼ばれるものから進化しました(厳密にはその中のキノドン類ですが)。 この単弓類ですが、地球上に登場したのはなんと恐竜よりも前。恐竜全盛期の前の石炭紀後期からペルム紀にかけて繁栄してました。この時代の地球は酸素濃度が現在よりも高く、母体内で胎児を生育させることができました。卵生と胎生では、胎生の方が胎児の生き残る確立は高く、こちらの方が”適者生存の法則”からみて有利なため、卵生である他の爬虫類よりも広がったわけです。 ペルム紀後期には、環境の大変化が起こり、酸素濃度が急激に低下しました。この状況下では卵生の方が有利なため、胎生である単弓類はキノドン類を除いて絶滅しました。この時、恐竜の祖先は気嚢と呼ばれる器官を獲得し、低酸素濃度下に適応、繁栄しました。単弓類は小型化することによって生き延びたわけです。 その後、恐竜は絶滅し、爬虫類は衰退、哺乳類が繁栄したわけなので、哺乳類は胎生、爬虫類やその他は卵生になりました。 光合成というのは、生命活動に必要なエネルギーを作り出すのが目的で、酸素はその副産物にすぎません。光合成を司る構造を最初に獲得したのは植物ではなくて、初期の細菌です(約32億年前)。光合成細菌はそれまでとは違い、光があればエネルギーを得られるので、適者生存の法則に当てはまります。 光合成細菌の他の細菌の中から有機物を分解してエネルギーを得るタイプも現れます。このタイプはサイズを大きくして、さらに遺伝子情報を膜で包み込みました。原始真核生物ですね。 その後、水中の酸素濃度がある程度高くなると、今度は酸素を利用してエネルギーを作り出すタイプが出てきます。そしてさらに濃度が高くなると、酸素を無毒化する原始真核生物が現れます。 あるとき、原始真核生物が酸素を利用すタイプを取り込みました。これがミトコンドリアです。 その後、さらに光合成細菌を取り込んだのが植物に、取り込まずに運動能力を高めたのが動物に進化したと考えられています。
お礼
ご回答ありがとうございます。 キノドン類がなぜ母体内で胎児を生育させることができたのかが、わかりません。既に、卵とは完全に縁が切れていたのでしょうか? だとしたら、もう殆ど哺乳類と言い切っていいですよね。それは、どうやって誕生したのでしょうか? 光合成の説明については、「光合成細菌はそれまでとは違い、光があればエネルギーを得られるので、適者生存の法則に当てはまります。」と唐突に書かれているのですが、その光合成細菌はどうやって生まれたのですか? その後も、有機物を分解してエネルギーを得るタイプとか酸素を利用してエネルギーを作り出すタイプとかがポンポン登場してくるのですが、それぞれどこからやって来たのですか?
- akashe
- ベストアンサー率73% (11/15)
「コウモリの翼の進化」と「遺伝子領域」については、質問者の方が高校生だと考え若干ぼかした回答になってしまっているので補足していきます。 コウモリの翼は脊椎動物の前肢(人間でいう腕と手)が発達したものでよく見ると指が5本あります。その5本の間に「飛膜」という膜が後肢にまでかけて発達しており、これが滑空を助けています。(発生学的には同じ部分であっても使われる用途が異なっており「人間でいう腕と手」と「コウモリの翼」は相同器官と呼ばれます) 「イントロン領域」は簡単に言うと「働いていない遺伝子領域」です。「蓄積」という言い方があまりよくなかったようですが、この領域は「コードされない」ために器官発生、組織発生に関与しません。(遺伝子は「コード」される、転写と翻訳を経て働きを見せます) 要するに、真核生物には「イントロン領域」というよくわからない組織形成に関わらない領域があり(人間の場合は遺伝子の約4分の3)実際のところ、何をしているかはよく分かってないんです。(つまり、栄養を奪ってしまい不利ということはないわけです) 「若干ぼかした回答」が前の投稿というのは、以下のことです。 質問者の方が聞かれていることは「変化の間」は別に有意義ではないのではないかということと考えます。最近の研究で「レトロウイルス」というウイルスが遺伝子を動物の生殖細胞に埋め込んで働きを大きく変えてしまうということが分かってきています。つまり、僕が言いたいのは「ウイルスによる生殖細胞への変化」がきっかけとなって体つきが変化しそれに合わせた「自然選択」が働いたのではないかということです。 例えば、卵生から胎生への変化は「卵黄のう」(稚魚などの腹にくっついている栄養の入った袋)から胎盤への変化によります。この胎盤形成には父親由来の遺伝子が関わっているのですが、この関与遺伝子は「レトロトランスポゾン」と言われ、これはウイルスの遺伝子から組み込まれたものであると考えられています。つまり最初の一歩は「ウイルスによる遺伝子の組み込み」だったと考えられるのです。 そして、この遺伝子の組み込み(つまり変異)は「うまく」行われることが多い(普通に起こる突然変異より)ようです。ウイルスにしてみれば「宿主」に感染して数を増やしたいので生存を脅かす変異自体は望んではいないと考えます。ウイルスと宿主が「共進化」を果たしてきたとも言えます。 このトランスポゾンの研究という分野は新しい領域で、まだ研究段階なのでなかなか詳しくは僕も言えないんですが、こういった考えもあるということではいかがでしょうか。ただ、「自然選択」で説明できないことがあるからといって間違いとは言えないと僕は考えます。ダーウィンがフィンチで説明したことは多くの動物で説明できますし、上に述べてきた「ウイルス」の話と組み合わせることでよりうまい説明だってできてくると考えられるからです。
お礼
再度のご回答ありがとうございます。 コウモリの翼の構造はわかりました。どうやってそれができあがったんですかね? レトロウィルスについてはよく理解できなかったのですが、ウィルスが関与したとしても、「『変化の間』は別に有意義ではない」ものに対して自然選択が働く理由にはならないですよね。
No.5のJagar39再びです。 「突然変異」というのは別に「大きく変わる」ことを意味する言葉ではありません。たった1塩基が変わっただけでも、それがアミノ酸の変異をもたらさない変異でも、「突然変異」です。まあ変異は全て「突然」なので、突然変異という言葉ももうあまり使わず、単に「変異」と言ってますが。 たった1塩基の違いが目で見て判るほどの「大きな違い」を生み出すことはけっこうあります。ただし、それはほとんど全ての場合で有害の変異で、生存にはとても不利な変異です。それどころかそもそも産まれてくることすらできない変異がほとんどなのでしょう。 そのことから「突然変異のほとんどは"不利"なのだから、それを前提とした進化論は間違っている」と言う人もいるようですね。 ・・・まあそれは50年前の議論ですが。 「観察」されるほどの大きな差を生む変異は「ほとんど全てが不利な変異」というのは間違いないでしょう。 「有利な変異」は、観察されにくいほど「小さな変化しか生まない変異」ということです。 キリンの首を例に考えると、原種はシマウマ程度の大きさだったとすると、いきなり20cmも首が長い個体が出現すればそれは「突然変異」として認識できるでしょうが、おそらくその変異は"不利"です。首が長くなれば、その首に血液を送るための心臓の強化、足腰の強化が伴わなければ有利にはならないからです。首が長くなると頭を上げ下げしたときの血圧変化も大きくなりますから、それを吸収するシステムも発達しないと脳出血で死んでしまいますし。 そもそも高い首に血液を送るため血圧は高くなります。現生のキリンの血圧は、人間だったら即入院で絶対安静を命じられるくらい高いです。ですから、その高血圧に耐える血管等のシステムが必須です。 ですから突然20cmも首が長い個体が突然変異によって現れても、それは「淘汰」される運命でしょう。 では5cm首が長い個体が現れればどうでしょう。 それは観察していても「突然変異」とは認識できないでしょう。「個体差」としてしか認識できないですよね。 でも、5cm首が長ければ5cm分、生存に有利です。また心臓等の体の他の部分の強化を伴わなくてもさほど不利ではありません。というより、有利な点と不利な点を差し引きしても有利、ということになるでしょう。 ですからその「5cm首が長くなる変異」は選択されて集団内に定着することになるでしょう。その集団内に「心臓が強くなる遺伝子」が出現すれば、その遺伝子もまた選択され定着することになります。その集団に「さらに首が5cm長くなる遺伝子」が出現すれば、それもまた選択され・・・というのが進化のプロセスです。 重要なのは、それらの変異の大半、というよりほとんど全てが「個体差」としてしか観察できないほど「小さな変化」を生むモノでしかない、ということです。 ですから、その遺伝子が自然選択によって集団内に定着する速度も遅いです。 「大きな集団、長い世代数で見ると、平均して繁殖成功率が少し高い」という程度のものです。それでも確かに長い時間の間にその遺伝子は集団内に定着していきます。 その時間は、環境によっても変わります。 5cm首が長いことが「と~っても有利」な環境下では、その遺伝子が定着する速度は早いでしょう。その「どれだけ有利か」というのを淘汰圧とか選択圧と呼びます。 淘汰圧が高ければ進化が早い、という最も典型的な例がヒトによる家畜の品種改良です。 犬は1つの原種(オオカミ)からスタートしているのですが、たった数万年でチワワからセントバーナードに至るまで、大きさも性質もここまで多様化しています。 少なくとも、普通に「進化」という場合のプロセスのほとんどは「突然変異と自然選択」によって説明可能です。というより、突然変異と自然選択が唯一の「矛盾なく説明できるプロセス」です。
お礼
再度のご回答ありがとうございます。 最後の最後に「突然変異と自然選択が唯一の『矛盾なく説明できるプロセス』です。」と締めくくっておられますが、貴殿の今までの解説を読ませていただく限り、とてもそのようには……。
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お礼
ご回答ありがとうございます。 確かに「個体差としてありうるものしか説明できない」のであれば、「淘汰説はまったく間違い」と言われてもしょうがないのでしょうねぇ…。 自然淘汰説肯定派の方には、ぜひ納得のいく説明をしていただきたいと思います。