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プルトニウム燃焼の最終残さ
核燃料のサイクルとは,次のようなことだと理解しています。 (1)ウランを用いて発電すると,プルトニウムが生成する。 (2)プルトニウムは核兵器の原材料になり得る。 (3)プルトニウムを平和的に消費するために,高速炉で燃焼すれば良い。 そこまでは良いのですが,プルトニウムを燃焼すると最終的に何が残るのですか。 高速増殖炉では,燃えないウランが燃えるプルトニウムになるということは聞くのですが,そのプルトニウムはどうなるのでしょうか。 核兵器にならず,放射能のない安全な滓になるのでしょうか。
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- overthelight
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回答No.1
一般的には他の放射性同位元素になります。プルトニウムと言うのもあくまでも一面的な表現で、実際には他の放射性同位元素も混じっています。 放射性同位元素は何度も中性子を出しながら核分裂反応を起こしていき、中性子が衝突しても連鎖核分裂反応を起こしづらい半減期の長い比較的安定した放射性同位元素に変化していきます。 このような核燃料の燃えかすは、一般的には重金属の放射性同位元素で構成されることが多く、その性質は重金属としても人体への有害性が高く、素材に含まれる原子は無秩序で性質が一貫せず、しかも放射性同位元素であり存在が不安定で年単位で核分裂反応を起こして別の材質に変化するため材料としての信頼性に乏しく、それでもウランのようにはすぐには核分裂反応を起こさないために核燃料としての使い道にも適さず、要するに使い道がありません。そこで放射性廃棄物は、どこかに保管したり最終処分場をどうすると言う問題に常に悩まされることになるわけです。地中深くに埋めようとしても、地熱で核分裂反応が中途半端に刺激されるでしょうし、中途半端な深さに埋めると漏出して重金属としての環境問題を引き起こしますし。
お礼
ありがとうございました。 核兵器としては使えない,利用価値のない放射性物質が残るということですね。