Pu(プルトニウム)をウランに混ぜた原子力発電用燃料をMOX燃料といいますが、おそらく電力会社の本音は、製造コストが普通のU燃料より高いこのMOX燃料を使いたくないと思います。ではなぜ再処理してまでMOX燃料を作る必要があるのでしょうか。
それは、日本がエネルギー資源の乏しい国であるため、自国でエネルギー源を確保する必要があり、それを国策として進めているからです。
本来、MOX燃料は高速増殖炉で燃やすための燃料です。けれども、商業用の高速増殖炉の完成はまだまだ先です。一方で再処理工場は先に稼動し始めて、MOX燃料が作られてきます。したがって、MOX燃料を消費する場所が必要になってきます。(←高速増殖炉で使用するまで保管するということは困難です。余ったPuの保有は他国からいらぬ疑念をもたれるからです。)そこで軽水炉で一時的に使用するプルサーマル計画が進められています。
将来、本格的に再処理工場、高速増殖炉が稼動すれば核燃料サイクルが完成し、海外の石油・ウラン資源に対する依存度を下げることができるでしょう。
エネルギー資源の確保は過去の日本の大戦の歴史からも分かるように、かなり重要なテーマです。
ANo2の回答者様の内容は、誤解や邪推が多いことを指摘しておきます。
お礼
>>天然ウランからだけ発電用燃料を供給していては、石油よりも先にウランは枯渇します。しかし再処理して利用すればウランの消費量は減るため長く利用することができます。 そうですね、再処理はプルトニウムだけでなくウランも使えるようにしますねよね。それで原発も長く使えそうですね。もしご存知でしたら再処理で得られるウランは原発の燃料をどれほど延ばすのかお教えください。