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カロリーと腹持ちって関係ありますか?
カロリーが高ければ 腹持ちもいいのでしょうか?
- FWJHCEZES
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カロリーが高いからと言って必ずしも腹持ちが良いとは限りません。 腹持ちとは要するに食べ物を食べた際に満腹感が得られ、尚且つその満腹感が長い間持続する事を言います。 そして満腹感を感じる事には血糖値が大きく関係して来ます。 脳の視床下部という所には、食欲を調整する働きをしている満腹中枢と摂食中枢という部位があり、満腹中枢の活動が活発になると満腹感が生じ、食欲が抑制され、摂食中枢の活動が活発になると空腹感が生じ、食欲が促進されます。 糖質を含む食べ物を食べると、消化された糖質が小腸から吸収される事によって血液中に糖分が取り込まれ、血糖値が上昇します。 満腹中枢は血糖値を感知するセンサーの様なもので、血糖値が上昇すると満腹中枢の働きが活発化し、満腹感が得られて食欲が抑制されます。 ところで、血糖値が極端に上がり過ぎると身体のあちこちに悪影響があるため、血糖値が上昇し過ぎる事を防ぐための仕掛けが身体には備わっています。 それが膵臓が分泌するインスリンというホルモンで、血糖値があまりにも高くなりそうな場合には、膵臓から分泌されるインスリンの量が多くなり、血液中のインスリンの濃度が高まると体内の細胞が血液中から糖分を取り込む働きが活発になるため、血液中から糖分が取り除かれて血糖値の上昇が抑制されます。 例えば糖質を大量に含んでいて、尚且つ消化しやすい食べ物を食べた場合、小腸の中の糖分が血液中に取り込まれるよりも速く食べ物の消化分解が進むため、小腸の中の糖分の濃度が高くなります。 そのため、一定時間内に血液中に取り込まれる糖分の量が多くなり、血糖値が急上昇します。 すると血糖値の過剰な上昇を抑制するために、膵臓から分泌されるインスリンの量も増えます。 しかし、インスリンが分泌されて身体の細胞が血液から糖分を取り込み始める様になってから、十分な量の糖分が細胞に取り込まれて血糖値が正常な値にまで下がるまでには少し時間がかかるため、そうなるまでの間は血糖値は高い状態になっている事になりますから、膵臓は更に血糖値を下げる必要があると判断し、血糖値が適度な値に下がるまでインスリンを分泌し続けます。 そのため血液中のインスリンの濃度が急上昇し、十分な量の糖分が細胞に取り込まれて血糖値が正常な値にまで下がった後でも、まだインスリンの濃度は高いままですので、血糖値が正常な値にまで下がっても更に血液中の糖分が細胞に取り込まれ続ける事になるため、食べ物を食べたにもかかわらず、血糖値はかえって低下する事になります。 つまり、糖質が多く含まれていて、尚且つ消化が良い食べ物を食べた場合、血糖値が上昇して満腹中枢の働きが活発になっているのは短時間の事に過ぎず、すぐに血糖値が低下して満腹中枢の働きが鈍くなるため、満腹感を得られている時間は短いものとなってしまいます。 満腹感が得られている時間が短いのですから、糖質が多く含まれていて、尚且つ消化が良い食べ物は「腹持ちが悪い」事になります。 砂糖がたっぷり入ったお菓子や飲み物はそれなりに高カロリーですが、そこに含まれている糖質は、消化分解する必要が殆ど無いほどすぐに身体に吸収出来る一歩手前の状態の糖質に最初からなっていますから、その様な物を飲み食いしても血糖値が上昇している時間は短いものに過ぎず、すぐに血糖値が下がって満腹感が無くなりますから、腹持ちが悪くなります。 それに対し、同じカロリーの食べ物であっても、消化に時間がかかる様なものであれば、小腸内で分解された際に溶け出して来る糖分は、溶け出す端から血液中に取り込まれて行くため、小腸内の糖分濃度が極端に上昇する事もなく、血糖値もインスリンの濃度を極端に上げずとも正常な範囲に収まる程度にしか上がらないため、血糖値の過度の低下も起きませんから、長時間に亘って満腹感が持続する事になります。 この様な糖質が含まれていてカロリーがそれなりに高いものであっても、消化に時間がかかる様なものは「腹持ちが良い」食べ物という事になります。 尚、カロリーが殆ど無い食べ物の場合、食べても血糖値は殆ど上昇しませんから、満腹中枢の働きが活発になる事も殆どありませんので、満腹感も十分には得られない事になるため、「腹持ちが良い」とは言えない事になります。
お礼
ご回答ありがとうございます。