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キャノーラ油とひまわり油
どちらが健康面でよいですか。
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ひまわり油にはリノール酸が7割も含まれています。 リノール酸は人間が生きて行くために欠かす事が出来ない脂肪酸である必須脂肪酸の一種で、適量であれば血中のコレステロールの値を低下させる等の健康にも良い働きもある油なのですが、ひまわり油のリノール酸含有量はあまりにも多過ぎます。 リノール酸を摂り過ぎますと善玉のコレステロールと呼ばれる事もあるHDLコレステロールの値まで低下させる事で体内のコレステロールのバランスを狂わせてしまう恐れがありますし、その他にもリノール酸の過剰摂取は血栓を出来やすくして脳梗塞や心筋梗塞のリスクを増したり、細胞の癌化を促進させるというリスクがある事が判っています。 一方、キャノーラ油の成分に関しては良く解らなかったのですが、キャノーラ油は菜種の改良品種から得られる油であり、改良によって成分が大幅に変わっている可能性も少なくはないのですが、少なくとも菜種油の成分は前述のリノール酸が20%とひまわり油よりは少ないですし、55%と最も多く含まれているオレイン酸はリノール酸と同様に血中のコレステロールの値を低下させる働きがあり、しかもHDLコレステロールの値を低下させる効果よりも、悪玉コレステロールと言われる事もあるLDLの値を低下させる効果の方が強いので、LDLの値を優先的に下げる事が出来ますし、リノール酸とは異なり癌を促進させる様な事も殆ど無いとされています。(がんを抑制する効果もありませんが) 又、菜種油には必須脂肪酸の一種であるα-リノレイン酸が10%も含まれています。 α-リノレイン酸は体内で健康に良いとされる脂肪酸であるEPAやDHAの代わりをする事も出来るため、EPAやDHAを摂取したのと同様の効果を期待する事が出来ますし、リノール酸とは逆に決戦を出来難くする効果があり、その他にも動脈硬化やアレルギーを抑制する効果があるとも言われています。 必須脂肪酸の必要摂取量は非常に少量であるため、α-リノレイン酸が0.5%しか含まれていないひまわり油でも十分な量が摂取できると思われますが、上記の様にα-リノレイン酸には良い面が多く、悪い面が比較的少ないため、菜種油に含まれている割合が多くても問題はありません。 この様に、リノール酸の含有量から考えますと、ひまわり油はあまり良い油とは言えず、それと比べれば菜種油は問題の少ない油という事が出来ると思います。 とは言え、どちらも油である事には変わりなく、過剰摂取すれば中性脂肪やコレステロール値の上昇を招き、成人病を始めとする様々な疾患の原因になる肥満にも繋がりますので、「キャノーラ油の方が健康に良い」のではなく「ひまわり油と比べればキャノーラ油の方がまだマシ」だと考えて下さい。 後それから、ひまわり油の中にも、品種改良によってリノール酸の含有量を減らし、油中のオレイン酸の含有量を8割にも高めた「ハイオレイックヒマワリ」という品種から採れた油もあり、こちらであれば菜種油との差はあまりないと考えて良いと思います。 【参考URL】 健康にやさしい油の選び方 http://park6.wakwak.com/~acchan/essayadd2.htm 健康情報の読み方 > 最新健康情報 > •脂肪酸のほんとの話(リノール酸やEPA、DHAなどについての最新知見)(98.2.14) http://www.page.sannet.ne.jp/onai/FAQ/Fatty_acids.html 太陽油脂株式会社 コラム「原料についてのうんちく~ひまわり油~」 https://www.taiyo-yushi.co.jp/soap/repocol/report_17.html
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- akiye2
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料理は毎日作ってますが、油はどれも同じだと思いますよ。 ごま油やオリーブオイルにしてもね。 健康に影響するのは量だと思います。 それとできるだけ酸化してないものが良いですね。
お礼
まあ、とりすぎはよくないですよね。
お礼
ありがとうございます。詳しいですね。