• ベストアンサー

水に溶けやすい物質は水とは反応しない?

危険物の学習をしているのですが、よく、水に溶けやすい、溶けにくいという説明が出てきます。この、水に溶けやすい、溶けにくいですが、水に溶けやすい物質は、水とは反応しない物質、と考えてよろしいのでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • phosphole
  • ベストアンサー率55% (467/834)
回答No.4

注意しなければならないのは、水に溶けるというのが、化学反応を起こして別の物質に変化して溶ける場合と、化学反応はしないけれど溶ける場合と、二通りあることです。 後者の方が分かりやすいでしょう。 塩や砂糖は水に溶けますが、水を蒸発させれば回収できます。別のものに変化したりはしません。(厳密に言うと、塩、すなわち塩化ナトリウムは水に溶ける際にナトリウムイオンと塩化物イオンに電離しているので、変化はしていますが) 他にも、メタノールやエタノールといったアルコールは水に溶けますが、これらも反応はしていません。水と混ざったものを蒸留したりすることで回収が可能です。 いっぽう、ナトリウム金属や塩化アルミニウムといった物質が前者にあたります。 ナトリウムの場合、水と酸化還元反応を起こして、場合によっては爆発的に反応し、ナトリウムイオン・水酸化物イオン・水素を生じます。水を蒸発させても残るのは水酸化ナトリウムです。ナトリウム金属は回収できません。塩化アルミニウムも、水と混ぜると発熱・発煙をともなって激しく反応し、アルミニウムイオン、塩化物イオン、プロトンを生じます。要するに、アルミニウムイオンと塩酸になります。これも水を除いても得られるのは水酸化アルミニウム(またはアルミナ)になります。塩化アルミニウムそのものは回収困難です。 いっぱんに、後者の方が激しく反応するため、危険性が高いです。それは、前者の場合には水に溶ける際の溶解熱が発生するだけなのに対して、後者ではそれに加えて化学反応の熱が発生するためです。さらに、ナトリウム金属などの場合には水素ガスが出ますので、これが燃えたりもします。

tahhzan
質問者

お礼

なるほど。同じ水に溶けるといっても、化学反応を起こして別の物質に変化して溶ける場合と、化学反応なしで溶ける場合の二通りあるんですね。要するに、溶けて混合物になる場合と化合物になる場合の二通りということですね。そうですか。これでようやく理解できました。ありがとうございました。大変、参考になりました。

その他の回答 (3)

回答No.3

砂糖も塩(塩化ナトリウム)も水によく溶けます。 しかし、砂糖はイオン化しませんが、塩はNa+と Cl-に電離します。 その結果、水もOH-とH+に電離する(NaOHとHCl と平衡状態)ので、砂糖水は電気を通しませんが、 塩水は電気を通すのです(電解質)。

tahhzan
質問者

お礼

なるほど、そういうことですか。参考になりました。ありがとうございました。

  • kagakusuki
  • ベストアンサー率51% (2610/5101)
回答No.2

>水に溶けやすい物質は、水とは反応しない物質、と考えてよろしいのでしょうか?  いいえ、水に溶けやすい物質である事と、水とは反応しない物質である事とは別の話です。  例えば、ナトリウムという金属は水と激しく反応(←場合によっては火が付くほど)し、水を分解してその一部を水素ガスに変えながら水に溶けます。

tahhzan
質問者

お礼

そうでしたか。全く知りませんでした。参考になりました。ありがとうございました!

  • angel2015
  • ベストアンサー率21% (126/590)
回答No.1

反応という言葉は漠然としていますね 水に鉄をぶちこんでも、急速な反応は得られませんが、水には溶けにくいです

tahhzan
質問者

お礼

なるほど、そうかもしれませんね。ありがとうございました。

関連するQ&A