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ラジウム鉱石の測定について
- 薬石浴とは、放射線浴にことでしょうか?
- 庭へ投げたので、どれか分かりません。放射線測定器でわかるのでしょうか?ラジウムならアルファ線でアルファ線測定器は見かけません(インスペクタのみ発見、でも高価すぎる)。。。あおれにアルファ線は1ミリくらいしか届かないので、庭中を1ミリずつ探せないのでは。
- ガンマ線やベータ線測定器で発見出来うるでしょうか?
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>(1)その石がラジウム鉱石というのでしょうか? いいえ、ラジウムには鉱石というものは存在しません。 ラジウムは放射性元素の1つであり、放射性物質の原子核は放射線を出すと同時に別の原子核に変化するため、放射性物質は放射線を出せば出すほど別の物質に変わって行ってしまいます。 その際、放射性物質の種類によって、放射線を出した後、放射能の無い物質に変わるものもあれば、また別の放射性物質になるものもあります。 又、放射性物質の種類によって同じ数の原子が出す放射線の強さ、つまり一定時間内に放出する放射線の粒子(高エネルギーの電子や光子等)も異なっているのですが、放射性物質は放射線を出すと別の物質に変わるのですから、同じ数の原子核が一定時間内に放出する放射線粒子の数が異なるという事は、即ち、別の物質に変わって行く速度が異なるという事になります。 その「別の物質に変わって行く速度」を表す値が「半減期」というもので、半減期とは、放射性物質が時間の経過とともに少しずつ別の物質に変わって行き、最初の量のちょうど半分の量になるまでに経過する時間の事です。 同じラジウムと言っても原子核1個の中に含まれている中性子の数の違いによって幾つもの種類があり、それぞれ半減期の長さも異なるのですが、半減期が最も長いものでも1600年程度のものです。 鉱石中の原子の殆どは、宇宙を漂っていた塵から地球が誕生した頃から地球に存在しているものなのですから、46億年も時間が経っている事になりますので、例え半減期が1千万年の放射性物質であっても、ほぼ全てが別の物質に変化し尽くして無くなってしまう事になります。ましてや半減期が1600年のラジウムなどなら尚更です。 では何故、現在の地球上にラジウムが存在しているのかと申しますと、それは先述の「放射性物質が放射線を出すと別の物質に変わる」という事が関係しています。 現在地上に存在しているラジウムの全ては、ウランやトリウムといった、別の放射性元素が放射線を出して別の物質に変わり、それによって生じた別の放射性物質が更に放射線を出してまた別の物質に変わり…という事を繰り返して行く途中で生じた物質なのです。(最終的には放射能の無い鉛になります) 鉱石中のウランやトリウムが次々と別の物質に変わって行く途中に、僅かに存在しているものがラジウムなのですから、ウラン鉱石やトリウム鉱石というものはあっても、ラジウムの鉱石というものは無い訳です。 尚、ラドンというものもまた放射性元素の1つであって、ラジウムが常温では固体の元素であるのに対し、ラドンは常温では気体の元素であり、全く別の元素のですから、ラドンがラジウムから出来ている等という事はありません。 只、ウランやトリウムが次々と別の物質に変わって行く途中の物質がラジウムであるのと同様に、ラドンはラジウムなどが放射線を出して別の物質となる事で生じた新たな物質がラドンなのです。 【参考URL】 ラドン – Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%89%E3%83%B3 ラジウム– Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%A6%E3%83%A0 >薬石浴とは、放射線浴にことでしょうか? > (2)薬石浴とは放射線ですよね? いいえ違います。 「薬石浴とは何か」という「薬石浴」の言葉の定義は特に決まってはいない様で、中にはラドンの効果を謳っている薬石もある様ですが、ラどこかを謳っていなものも少なくない事から考えますと、「ラドンの効果を謳っている薬石」とは普通の薬石浴に「ラドン温泉と同様の効果」が”付け加わった”ものではないかと思われます。 薬石浴に関する説明を読んだ限りでは、要約しますと 「人体の60%~70%は水分で、病に罹るという事は、水の持つ固有振動が狂い、細胞も従来とは違う振動をしていると思われます。 薬鉱石は、その種類によって違った振動波を出し、それぞれが持つ鉱石のエネルギーを考えて、効果的になる様に組み合わせた鉱石の固有振動で調律する結果、体調が整い医学的にもプラスに働くのではないか」 という様なもので、何やらピラミッドパワーといったものと同類のオカルトじみた代物の様です。 おそらく実際には、お湯の熱で温まった石が発する遠赤外線による効果が得られたり、石に含まれている成分がお湯の中に溶け出し、それが体にとって何らかの効果を及ぼしたりしているのではないかと思います。 【参考URL】 薬石ミネラル浴 嵐の湯 >薬石浴とは http://www.arashinoyu-agano.com/spa/ それに対して、ラドン温泉とか、ラジウム温泉などとも呼ばれる、いわゆる放射能泉とは、極微量の放射性物質を含んでいる鉱泉の事で、ラジウムやラドンを含んでいるものも当然ありますが、別にラジウム、ラドンに限ったものではなく、他の種類の放射性物質が含まれている場合もあります。 放射性物質が出す放射線は、一般的には人体にとって有害ですが、生物が極めて低い線量の放射線を浴びた際に、免疫機能を始めとする幾つかの身体の働きが活性化する事が知られています。 この低い線量の放射線を浴びた際に身体機能が活性化する現象の事を放射線ホルミシスと言い、放射能泉浴はこの放射線ホルミシスの効果を期待して行われるものです。 放射線ホルミシスが起きる理由はまだはっきりと判明してはおらず、根拠の定かではない仮説の中には、有害な放射線によって身体の細胞等が傷つけられる事に身体が反応して防御機能を活性化させ様とするためではないか、というものもある様です。 【参考URL】 放射線ホルミシス – Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%B9 放射能泉 – Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E6%B3%89 >(2)庭へ投げたので、どれか分かりません。放射線測定器でわかるのでしょうか? >(3)ガンマ線やベータ線測定器で発見出来うるでしょうか? 何とも言えませんが、確率的には判らない場合の方が多いのではないかと思います。 先述しました様に、薬石浴は必ずしも放射性物質を含んでいる石を使っているとは限りませんし、複数種類(15種類の石を使っているものもあります)の鉱石を組み合わせて用いるものが多く、ラドンを発生させるために使われている鉱石はその中の1種類だけではないかと思われますから、、その中の1つを無作為取り出して持ち帰った際に、それがラドン発生用の鉱石である確率は低いのではないかと思われます。 > (4)問題は、ずっとラドンに変化していく事ですよね? 先述の通り、問題の石がラドンを発生させるものである確率はさほど高いものではありません。 それに、「問題は」との事ですが、もし仮にその石が偶々、ラドンを発生させるものであったとしましても、回答No.1様も仰っておられる様に、人体組織にはカリウム40や炭素14などといった天然に存在する放射性核種(放射線を出す原子核の種類)が最初からそれなりの割合で含まれておりますし、建物のコンクリートの中や地面の上に存在している火成岩からもラドンは発生しています(同じ重さで比べれば、ラドン発生用の石とは比べ物にならない程の少量しか出しませんが、持ち帰った石がたった一欠けらであるのに対し、普通の石の総量は何トンもあります)から、その体内の放射線源が発するものや、身の回りの普通の石が発するものと比べれば、庭先に落ちた石が発する放射線など微々たるものなのですから、例えその石がラドンを放出し続けたとしましても、人体に対する影響はその石が無い場合と比べても判る様な差が生じる程のものではありませんので、問題があるとは言えません。 【参考URL】 炭素14 – Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%82%AD%E7%B4%A014 カリウム40 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A040 ラドン – Wikipedia > 7 屋内ラドンの危険性 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%89%E3%83%B3#.E5.B1.8B.E5.86.85.E3.83.A9.E3.83.89.E3.83.B3.E3.81.AE.E5.8D.B1.E9.99.BA.E6.80.A7 大体、質問者様も仰っておられる様に >アルファ線は1ミリくらいしか届かない のですから、アルファ線は衣服どころか皮膚の角質層に遮られて体内にまでは届きません。 そんな微々たる放射能の影響よりも、そんな些細な事に気に病む事で精神が身体に与える悪影響の方が余程大きなものとなりますので、気にしない様にするのが一番だと思います。
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- Tann3
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「放射線温泉」ですか? 「ラジウム温泉」のことでしょうか? 「ラジウム温泉」とは、「ラドン元素とトロン元素を一定量以上含む温泉」 ということのようですが、「トロン」も「ラドン220」というラドンのひとつです。 http://www.tsunashima.com/shops/tokyoen/radium.html ラドンが皮膚に良いということで、有効な温泉成分の一つとされています。このラドンの一部が放射性同位体ですが、人体に影響を与えるような放射線レベルなら、立ち入りが規制されるはずですので、通常の温泉の含有量であれば、健康への影響はないと考えてよいと思います。 ↓こんなサイトも参考にしてください。 http://gigazine.net/news/20110317_radium_hot_spring/ ご質問の最初に書かれた「12.9M.E.」というのは、おそらくこの温泉のラドンによる放射線の強さが「12.9ベクレル/キログラム」=「12.9ベクレル/リットル」ということだと思います。 「ベクレル」というのは、放射線を出す強さですが、福島事故で食品汚染が問題になり、このときに「安全である」と判断する基準が、一般食品で「100ベクレル/キログラム」、乳幼児が摂取する牛乳で「50ベクレル/キログラム」、飲料水で「10ベクレル/キログラム」とされています。(この辺は、前のご質問にも載せた、下記などを参照ください) 体内に摂取する食品でこのレベルですので、体の外で触れる温泉水の「12.9ベクレル/キログラム」は全く問題ないレベルかと思います。 http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201204/3.html ちなみに、前のご質問の回答にも書きましたが、質問者さんも含め、人間の体の中には、もともと「放射性炭素(炭素14)」や「放射性カリウム(カリウム40)」を、体重1kgあたり約100ベクレル、成人で体全体で6000~7000ベクレル保有しています。これに比べて、上記の温泉水の濃度は十分低いと思います。 http://www.ies.or.jp/publicity_j/mini/2007-09.pdf では、ご質問に行きましょう。 >(1)その石がラジウム鉱石というのでしょうか? >薬石浴とは、放射線浴にことでしょうか? いいえ。「放射線を浴びる温泉」なんてあり得ません。「ラドン」という温泉に微量溶け込んだガス成分が温泉効能がある、ということです。 ラドン自体は、ラジウムという元素からできますが、これは地球の内部深くで発生しており、温泉近くにラジウム鉱石があるということではありません。ラジウム自体も、地球の内部深くでウランから自然に作られ、ラドンに変わって消滅しています。(ウラン→ラジウム→ラドンと変わって行く。ラドン自体も決まった半減期で他の元素に変わって行く)) ラドンは、気体なので、このように地球内部から漏れ出し、温泉に限らず大気中に拡散して存在します。地球上の自然放射線の約半分は、こういった大気中のラドンからと言われています。 「薬石浴」とは、文字通り「薬石」とよばれる「効能」を持った石を温め、その上に横たわって体を温めるもののようですね。その「効能」は、「薬石」のミネラル成分だったり、「薬石」成分の溶けた温泉の湯気だったり、最近はやりの「パワーストーン」のようなものだったりと、いろいろなようですが、科学的には「?」なものが多いようです。 少なくとも、お持ち帰りになった「薬石」は、ただの「温泉付近で採れた石」で、ラジウム鉱石ではありませんので、ご安心を。 >(2)薬石浴とは放射線ですよね? (1)に書いたように「いいえ」。効能があるとされる「薬石」を温泉の中に置いたり、温泉で温めた「薬石」の上に横たわったり、というもののようですね。「薬石」のミネラル成分や、磁気や、「パワーストーン」的なものに効能があるとされているようです。 少なくとも、放射線ではあり得ません。 >(2)庭へ投げたので、どれか分かりません。放射線測定器でわかるのでしょうか? >ラジウムならアルファ線でアルファ線測定器は見かけません >(インスペクタのみ発見、でも高価すぎる)。。。 >あおれにアルファ線は1ミリくらいしか届かないので、庭中を1ミリずつ探せないのでは。 そもそも、ラジウム鉱石や放射線を出すものではありませんので、問題はありません。 しかも、「アルファ線は1ミリくらいしか届かないので、庭中を1ミリずつ探せないのでは」ということなら、土で遮蔽されて人体にアルファ線は届かない、ということです。「放射線検出器」で測れないほど弱いということは、人体にも影響がないということです。 >(3)ガンマ線やベータ線測定器で発見出来うるでしょうか? アルファ線を出すものであれば、ガンマ線やベータ線測定器で測っても意味がありません。(正確には、アルファ線を出して他の元素に変わると、ほとんどの場合ガンマ線も出しますので、ガンマ線で測れば何らかの「放射性物質がある」ことはわかります) そもそも、お庭に埋めたのは「ラジウム鉱石」ではあり得ませんので問題ありません。どうしてもご心配なら、市販のガンマ線検出器(GM検出器=ガイガー・ミュラー検出器など)で測ってみることも、精神衛生上よいかもしれません。ガンマ線であれば、もし何かあったら地面から一定高さ(たとえば高さ50cmとか)からでも検出でき、ガンマ線検出器で問題なければ、アルファ線、ベータ線の問題もないと見なせます。 >(4)問題は、ずっとラドンに変化していく事ですよね? >ラドンは測定器で分かりますか? 再三書いているように、そもそも、庭に埋めた石からラドンが出てくることはありません。 (1)に書いたように、ラドン自体は地中深くで発生して(ウラン→ラジウム→ラドン)、温泉水や地球の割れ目から地上に出てきます。このラドン自体も、放射線を出して他の元素に変わっていきます。大気中では、地中から出てくる量と、他の元素に変わって消えていく量とが釣り合って安定して一定濃度になっている状態です。 どうしても心配なら、安心のため、(3)に書いたように、市販のガンマ線検出器で測ってみると、精神生成上よいかもしれません。 以上、分かる範囲で書いてみました。 前のご質問も含め、過敏な心配をされているようにお見受けします。結論から言えば、ご質問の内容であればほぼ「自然放射能」のレベルですので、特に問題になることはないと思います。 一般市民の入る温泉で、そんな放射線の問題があったら大変なことですから。 放射線は、不必要に浴びることは避けるべきですが、自然界に元々存在するものですし、飛行機に乗って旅行すれば、地上にいるよりの10~100倍の「宇宙線」という放射線も浴びます。健康のために「レントゲン写真」なども撮ります。こういった放射線を過敏に怖がるのではなく、正体を知って「正しく怖がる」ことが大切かと思います。 ↓ご参考まで。 http://allabout.co.jp/gm/gc/372355/
補足
ご丁寧に教えていただき、誠にありがとうございます。 どうやら、12.9M.Eは、マッヘ単位のようです。 約160Bq/kgだと思います。。 また、庭に投げたので、庭には小石が多く子供の砂場もあり どれだかわからない状態です。 小さな子供が口にする可能性もあります。。 薬石浴、有名な全国チェーンの嵐の湯です。 各地のHPを見ると、ラジウム鉱石による放射能岩盤浴と書かれておりました(涙)。。 アルファ線は触れなければいいが、少なからずガンマ線も出すようなので また、ラドンに壊変していくので(これもアルファ線でしたね・・・)気分的にスッキリ するために、自治体の無料カウンターで測定してみようかと思います。 アドバイスをありがとうございます、感謝いたします。