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放射線は身体に良い?
今回の事故で、放射能について考える機会が出来き、ラドンやラジウム温泉は身体に良いのか疑問に思い始めました。 プラセボやマッサージや温める的な効果以外に、放射性物質を飲む、肌から浸透するなどにより、放射線が免疫系を刺激し、抵抗力が増すなど聞きますが、これについてのエビデンスはありますか? また、危険か、危険でないかだけでのエビデンスがあれば幸いです。 英語は苦手ですが、英語の文献でも助かります。 宜しくお願い致します。
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いわゆる「放射線の ホルミシス効果」というものを一部の研究者が唱えているというのはあります。 簡単には、極低レベルの放射線を浴びることによって、生体内での修復反応が活性化するのでより強力な放射線をのちに浴びた時やその他の遺伝子ストレスなどに強くなるといったデーターが一部の研究でみられるという考えです。 まともそうで、よさそうな論文がみつからなかったのですが、一応このサイトはある程度客観性のある議論がされていると思います。 http://www.iips.co.jp/rah/spotlight/kassei/polly_1.html ただし、あくまでも「少量」であり、また少量の被曝による影響を評価するのが困難なためそう見えるといった議論もあったり、なにかありそうではあるものの、余り主流とは言えない気もします。温泉とかの効力でこれをうたっているサイトがありますが、少し誇張したり飛躍したりするものもあるので、あくまで「統計学的にありうる」というだけで、また温泉の効力がこれによるものかどうかも一概には言えないのが実際かと思います。 ただ、最近では「カロリー摂取を適度に抑えることが長寿につながる」といった研究があったりもして(こちらはかなり信頼性のある議論もなされている)、どうやら昔から言われている「腹8分目」は老化防止になるかも? いずれにせよ、人間のからだやその細胞には本来さまざまな環境下で生き抜くような応答防御機構が備わっているのです。それらが強化されるようにカロリー制限=栄養が乏しい状態でも生きられるような応答、や少しの放射線=遺伝子情報の損傷を防ぐ、といった防御機構は活性化することはありうるでしょう。ただ、それも程度の問題であって、良い面もあれば悪い面(たとえば、癌細胞なんかはそれを悪用している)もあったりするので、総合的な意味で「体によいか悪いか」の判断は難しいのが実際でしょう。
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- kagakusuki
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larme001様の御回答にある「放射線のホルミシス効果」が存在する事を主張する科学者と、 「どんなに少量であっても、放射線による被曝は有害」と主張する科学者 の両方が存在していて、未だに決着はついていなかったと思います。
お礼
ホメオパシーの一種のようですね。 温泉などではかなり大々的に宣伝していますし、温泉には必ず成分表などもあるためるため、それなりに強い根拠があるのかと思っていましたが、この程度だったとはとても残念です。 回答いただきありがとうございました!
直接的な回答になっていませんが、現代の医学では解明できないかと思います。 そもそも肌からの浸透、免疫系の役割なども完全には解明できていません。 たとえば血糖値の身体への影響というのがありますね? 現代の医学ではその様ないわゆる『フィードバック』機構というのを人間で数百種類は解明しているそうです。 しかしどうやら人間の体内には数千種類はフィードバック機構があるそうです。 (参考:ギャノング生理学第22版) 喘息や花粉症の根本的な原因も不明です。 (参考:ハリソン内科学第2版) ですので医者でもこの問題には答えられないはずです。 医学を専門的に学んでいている私から言えるのは 『厳密には断定できないが、身体にはあまり良くなさそうである』 という事ぐらいです。
お礼
回答いただきありがとうございます。 確かに、生理機構は解明できていない部分が多いです(出来ていれば人の病気が無くなりそうですけどね。)が、例えば、年間*Sv以上浴びると白血病が発生しやすいなど、ある程度のデータ蓄積はあるかと思います。 同様に、普通の温泉と、放射線を含む温泉を好む人で、様々な病気について有意差を出したようなデータはない物なのでしょうかね?
お礼
ホメオパシーの一種でしたか・・・ 温泉などではかなり大々的に宣伝していますし、温泉には必ず成分表などもあるためるため、それなりに強い根拠があるのかと思っていましたが、この程度だったとはとても残念です。 回答いただきありがとうございました!