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多重世界解釈について
とらえどころがない量子学について教えてください。 もともと文系なので、物理に関する知識はほぼゼロ(マクロはまだついていけても、ミクロになるとお手上げです)しかし最近量子学という存在を知り、一念発起して本を読んだりしているのですが・・・なかなか全貌をつかめません。 特に知りたいのは多重世界解釈についてです。 たとえば、今現在亡くなっている人が生きている未来が存在するということを考えることは可能でしょうか。 物理学的にアリかナシか教えてください。 もちろんできうるかぎりの可能性を知りたいので(物理学的根拠のある)個人的意見大歓迎です。 (説明は小学生相手レベルでお願いします) それからオススメ本ありましたら教えてください。 今読んでいるのはシュレディンガーの猫(上下)です。
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>今現在亡くなっている人が生きている未来が存在するということを考えることは可能でしょうか。 考えることは、可能ですが相互の世界を認識することは出来ません。 つまり、この質問には「多重世界解釈」の考え方を適応する必要はありません。(ちょっと、ベタな平行宇宙論的な考えは、一部入っていますが・・・) 多重世界解釈を取り込む必要のある質問にするには 「今現在亡くなっている確率が、ある%存在している人について、ずっと生きている未来が存在するということを考えることは可能でしょうか」 と、聞くのはいかがでしょうか? この場合の答えは 「たぶん、可能でしょう」 となります。 そして、「多重世界解釈を取り入れると、その人が生きている世界と死んでいる世界が、ある%で同時に存在したまま進行していきます。」と注釈を入れる事が可能でしょう。(答えの「ある%」と質問の「ある%」は、必ずしも同じ数値である必要はありません。しかし、結果として同じ数値になることはあるでしょう)
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- nabla
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個人的な意見ですので誤りがある可能性もありますので…。 多世界解釈とコペンハーゲン解釈の違いをシュレディンガーの猫をどうやって解決するかという観点で見てみましょう。 まずコペンハーゲン解釈では、「猫は50%死につつ50%生きている」としか言えなかったわけです。ところが、猫はあくまでも生きているか死んでいるかのどちらかであって猫の死は「未知であって未決定ではない」わけです。それに対してコペンハーゲン解釈は「分からないのだから決まっていないとなぜ言える?」と反論するわけですが、あまりにも苦しい。 そこに現れたのが多世界解釈です。多世界解釈ではシュレディンガーの猫は「死んだ猫と生きた猫が共存している」と考えるわけです。語弊があるかも知れませんね。つまり「箱を開けたときに、世界は猫の生きている世界と猫の死んでいる世界に分かれ、観測者自身もそれぞれの世界に1人ずつと言う形で分裂し、互いの世界はいっさい検知できない。自分がどっちの世界に行くかは確率でしか分からない」と解釈するわけです。 猫の生死が確率であるとするよりは、自分が枝分かれした世界のどちらに行くかが確率で決まるとする方がまだ現実的だと思えませんか?
お礼
すごく面白い解釈ですよね。 物理を習った事の無い人間でもすごく知りたく(本当に理解することはかなり無理がありそうですが)なります。 分かりやすいお話ありがとうございました。
余計にややこしくなってしまわれるかもしれませんが、多重世界解釈(パラレルワールド)という概念は量子力学の分野の話ではありません(^_^; 量子力学には「可能性」の話がたくさん出てくるので、その概念を説明するために、その本では多重世界という説明の仕方がなされているだけなんです。 要は、その本の著者は、「色んな可能性があって、必ずしも結論を絞り込めるわけじゃないんだよ」といったようなことが言いたかったんじゃないかな、と思います。
お礼
やっちまいました^^; そんなことすらよく分からずに質問してしまっていました。 すばやい回答ありがとうございます!
お礼
論理的ですね。 すごくよくわかりました。 可能であるという回答は、私にはものすごく重要で、 それが聞きたかったんです。 ぼんやりと知りえた知識で立てた推論だったので。。 ただ、自分でも引き続き勉強をしようと思います。 可能だという答えが真であると、 自分で本当に理解しなくちゃいけないですよね。 ありがとうございました。