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転流余裕時間の変化する理由
並列型インバータ回路で変圧器の2次側の 負荷抵抗の大小によって転流余裕時間が 変化するのはなぜでしょうか?
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回答No.1
「並列型インバータ」の具体的な構成(他励式(スイッチング素子以外にゲート信号を発生する制御回路がある)か自励式(スイッチング素子の動作自体でゲート信号を作っている)の別、回路の構成など)、使われている素子(トランジスタのような自己消弧素子か、サイリスタのような自然転流素子か)等が判らないので、一般的な事項の説明になりますが、、 負荷抵抗が小さく、回路に流れている電流が大きいほど、 1. 回路の漏れインダクタンスに蓄えられるエネルギーが大きくなり、転流(現在電流が流れているスイッチング素子がOFFし、流れていた電流が次のスイッチング素子に移る事)に必要な時間が長くなります。(転流に使える電圧、漏れインダクタンスが同じなら、dI/dtはほぼ一定、その結果、Iが大きいほどΔtが大きくなる) 2. スイッチング素子に流れている電流が大きいほど、ゲート信号を止めてから素子がOFFするまでの遅延時間は長くなります。 この結果、転流に必要な時間が長くなり、自然転流(もしくは電源転流)型の変換器では、転流余裕角を大きく取る必要が出てきます。 自己消弧型の素子を使い、ゲート信号を外部から与えるインバータでは、転流失敗というのは無いので、転流余裕時間を気にすることは無かったかと思います。 (外部にゲート信号発生回路を持たない、自励式の変換器だと、また話は別かと思います。)