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接地についての疑問とは?
- 単相変圧器の二次側に閉回路があり、負荷機器には接地線がなく、変圧器の二次側端子にのみ接地している場合、接地線の抵抗次第で電流が流れる可能性はあるのか疑問です。
- 健全な平常時はB種接地線に電流は流れているのか、混触時以外は流れないのかも疑問です。
- 接地線を通り返る回路が出来るのは地球を良導体と考えるからなのか、また地球の電荷についてはマイナスと考えるのか、それとも地位が0になるのは別の考え方なのか、疑問です。
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単相変圧器の二次側の接地線は、回路図上から見れば閉回路ではないので、電流は流れません。しかし現実の回路では、非接地側電線と大地間の絶縁抵抗や静電容量による漏れ電流が生じます。また、単相変圧器の1次2次間の漏れ電流もあります。これら漏洩電流は、電技によれば最大供給電流の1/2000以下と定められていますので、例えば30A定格の低圧電路であれば、最大15mAの漏洩電流が存在しうる訳であり、この電流が接地線を常に流れます。 漏洩電流は、比較的高いインピーダンスを通って流れているため、ほぼ定電流に近く、接地抵抗をその法規制上の許容範囲内で少々変化させても、その大きさはほとんど変わらないと思います。 A種接地やC種接地は、接地抵抗が10Ω以下と定められていますが、個人的な感覚では、あの土というものの抵抗値がそんなに低いことが不思議でした。しかし、接地電極板から離れれば離れるほどその導通断面積がどんどん大きくなっていくのですから、別に不思議なことでは無いのかも知れません。昔、3点接地方式の接地抵抗計の内部回路を見たことがあるのですが、接地抵抗は微少な交流電流を流して計ります。直流を流したのでは、電気分解などが起こって良くないのでしょうね。 地球にはマイナスの電荷もプラスの電荷も無限にあるか?と言われれば、YESと言うのが正解でしょうし、そのプラスとマイナスの量は釣り合っていて、地球全体としては帯電していないと仮定するのが普通です。もっともそれ以前に、電圧というのはすべて電位差の問題ですから、地球自体の電位が宇宙空間から見て何Vであろうと、送電などに関しては問題になりません。大地の電位を0Vと見なすのは、慣習的な問題です。 なお、地球自体は帯電していないと仮定すると言いましたが、現実には太陽からのイオン流がバンアレン帯を避けて北極や南極から降り注ぎ、オーロラを発生させているのは周知の事実ですから、地球も帯電しているのかも知れません。帯電しているとすれば、何V位になっているのだろうかという雑学的な興味はあります。
お礼
電気は好きなんですが不思議に思う事が多いです。 書物も「正確に」という為か難解で解り難いです。 今回は回答いただき本当にありがとうございました。 また見かければ宜しくお願い致します。
補足
非常に詳しい回答どうも有難うございました。 >非接地側電線と大地間の絶縁抵抗や >静電容量による漏れ電流が生じます。 この辺も不思議に感じています。 閉回路といってもアレ、電子の移動では無い様ですね。 >漏洩電流が存在しうる訳であり、 >この電流が接地線を常に流れます。 そうなんですか~!実務経験ゼロで、ただ好きで本 読んでるだけなので目からウロコ!でした。 もう1日待って明日の夜、必ず閉めますので。 その際、又、改めてお礼申し上げます。 PS,HN「お~、凄いっ!」ですねぇ。m(__)m