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アイデアの展開方法についてご教授下さい
今までにない航空機の噴射機構を思いつきました。 翼自体を噴射装置とするもので、実現すれば旅客機などの形状が大きく変わります。 既特許を調べたら私の方法とは異なる方法で特許化(登録No.5406251)されていたので特許化は可能だと思いますが、現状では経済的に特許を取得する事が困難な上、航空機業界とは関係のない職種なので現実化は遠い道のりです。 自分が考案した機構が早く現実化されて社会が少しでも良くなればと考えているので、経産省や企業に提案し、ダメならネットで公開しようと考えています。 何か良い展開方法がありましたらご教授頂けないでしょうか。
専門家の回答 ( 1 )
- 専門家小野 敦史(@ono630) 弁理士
この技術がご自身の勤務されている企業等で採用される可能性がなく、技術の実用化を望まれているのであれば、他の企業に採用してもらうしかないと思います。 他の企業に技術を採用してもらう方法としては、直接企業に売り込むか、企業の研究者等が公開された技術に目を留め、それを採用してくれるのを待つ、のいずれかになります。 前者の場合、個人の売り込みを相手にしてくれる企業は多くはないと思います。特に、裏付けが取れていない技術を採用することはないと思います。裏付けの一つとして特許権が考えられます。航空機の噴射機構であれば特許法上の発明に該当すると考えられますので、特許要件を満たせば特許を受けることは可能です。なお、慣れていない方が作成した書類では、仮に特許が受けられたとしても、十分な権利範囲となっていないことがあるため、この場合に特許出願書類をご自身で作成されることはお薦めしません。 ただ、この技術の場合、裏付けは特許権だけでは十分ではなく、様々なシミュレーションや実験を通して技術の数値的な有効性が示せなければ、採用の検討は難しいように思います。 一方、後者であれば、技術内容を公開すれば足りますので、おっしゃっているようにネット公開でも構いません。 ただ、公開した技術が研究者等の目に留まる確率を上げることが望ましいので、単なるネット公開よりは論文投稿,特許出願等が望ましいと思います。特許出願を行うと出願後1年6月経過後に出願内容が公開されます。 なお、この場合の特許出願は特許権の取得ではなく公開を目的としているので、ご自身で出願書類を作成することも可能だと思います。そうすると、手間は掛かりますが、費用は特許出願費用15000円のみで済みます。 なお、前者の場合には、金銭的な見返りは期待できます。特に、特許権を取得している場合には、いわゆるライセンス料が期待できます。後者の場合には、当然金銭的な見返りは期待できません。
小野 敦史(@ono630) プロフィール
北辰特許事務所 弁理士 小野 敦史 (おの あつし) 日本弁理士会 ■お問い合せ■ 北辰特許事務所 【電話】0742-81-3188 【対応エリア】奈良、和歌山、大阪、兵庫、京都、滋賀 その他エリア...
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お礼
ご回答頂きありがとうございます。 「自身で特許出願しない方が良い」「シミュレーションや実験と数値データが必要」、正に仰るとおりで、私も過去に経験し教訓にしている事です。 今回の構想は金銭的な見返りを優先すると遠過ぎる目標になってしまうため、実現と社会貢献を目標にしたいと考えています。アイデアを採用してくれる企業や共同研究者等がみつかれば実現に向けて出来る限り助力します。構想が実現して原案者と言う事で少しでも名が売れてくれれば既存業務の仕事も増えるかも知れないし他のアイデアも売り込み易くなります。